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大学教員公募戦士:面接に呼ばれるということの意味

面接に呼ばれるということは、書類選考を突破したということです。まずはおめでとうございます。

面接に呼ぶ側の理屈

どのような人材を採用したいかに関しては、公募によって異なりますので、「こういう人が面接に呼ばれる」ということは一概には言えません。しかし、逆に以下のような方々は面接にすらたどり着けないと思います。

  • 学位が条件を満たしていない

  • 業績数・質が条件を満たしていない(修士や博士課程の学生指導に関わるので外せないことがあります)

  • 年齢が行き過ぎている(または若すぎる)

とはいえ、これらにも例外は必ずあるので難しいところです。

面接に呼ばれる=(ほぼ)最終候補者

面接に呼ばれる応募者は、ほぼ最終候補者となります。一人だけ呼ばれるということもありますし、結構な数呼ばれている場合もあるようです。しかし、その面接にたどり着いたなかから採用しようとしているのは間違いありません(稀になぜか公募が途中で中止されることもありますが……)。

面接に呼ばれた側がやること

書類に書かれていないことをどれだけ相手に伝えられるか。これに尽きると思います。研究のプレゼン、これまでの教育のプレゼン、模擬授業などなど、とにかく「プレゼンテーション」の時間が多くあり、しかも「面談」もあるわけです。

ここにお送りしている書類の内容プラスアルファを相手にどれだけ好意的に受け取ってもらえるのかを考える必要があるでしょう。

面接で確認されること

おおよそ3つに分類されます。

  • 履歴の確認

  • 業績について

  • 組織にマッチするか

履歴の確認

特に博士課程の学生を担当するには、マル合教員である必要もあり、それすなわち関係する博士号があることが口頭でも確認されることでしょう。

また、そうでない場合も、例えば実力ではなく職歴によって職位が決定される大学もあります。例えば、現任が常勤で、校務も経験があれば講師、そうでない場合は助教などなど、どうも内規がある大学があるようです。

さらに学部・学科の教員年齢構成を考えて、若い人を優先することがあったり、文科省のお達しのように女性の比率を増やす必要がある場合も履歴で確認されます。

業績について

研究大学では業績が素晴らしいものでないと、箸にも棒にも掛からぬでしょう。有名私立大もそうでしょう。業績で取るポストももちろんあります。

組織にマッチするか

組織にマッチするかというのは、恐らく一緒に働きたいと思うかを見ています。どれだけ希望の年齢・性別であっても、どれだけ素晴らしい業績があっても、最低でも「組織運営」を一緒にできるような人材でなければ難しいと思います。

ともうしますのは、世の中ほとんどの大学は教育大学です。研究ももちろんやりますが、教育をやって学生を集めて育ててなんぼ、なのです。相当な直接部門化している状態で、学部学科の教員間で不和が発生したり、スタンドプレーされたりすることは、避けたいわけです。

いわゆる社会性が求めらます。社会性が(おおよそ認められ)ない皆様に。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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