僕たちは皆、知らないうちに1日12時間働いているかもしれないと思った話。
僕たちは一日何時間働いているのだろうか。正社員として働いている人にとっては、そんなこと聞くまでもないという人がほとんどだろう。ここでは、平均的にみて8時間くらいだと仮定しておく。果たして本当にそれで全てなのか。
シチズンがビジネスパーソンを対象に行った調査では、次のような結果が得られたそうだ。
スマホを使用しているとき、僕たちはどんなことをしているのか。それは、多くの場合がSNSやインターネットだろう。上記の結果から、毎日平均4時間程度をSNSやインターネットを使用しているとする。
この事実に気がついた時、僕は恐ろしくて自分自身の行動を責めることとなった。
SNSとインターネットがどのようにビジネスとして成立しているかは、普段使用している時には気が付きにくい。しかし、その仕組みはいたって簡単だ。そのサービスをできるだけ多くの人にできるだけ長く使用してもらうことで、そのユーザーを対象とした広告を掲載し、その広告主からお金を払ってもらう。
この時、誰が企業にお金をもたらしているのだろうか。言い換えると、誰が企業のために働いているのだろうか。もちろん、サービスをより使ってもらうために改良する人や広告主に対して営業をかける人が働いているという答えも間違いではない。しかし、直接労働しているのは、そのサービスを使っている僕たちではないだろうか。
サービスを使わせてもらっているのだから等価交換にすぎないと考える人もいるかもしれない。しかし、どうだろう。僕たちがSNSやインターネットを使用したとき、僕たちの心は満足しているだろうか。これは僕の場合だけれど、無心になってショート動画を眺めている時など、楽しくもなければ嬉しくもない。まるで、単純労働のようだ。
ここで、残酷な事実が突きつけられる。僕らはみな、1日12時間もの時間を労働に費やしているのだ。現代人が疲れ切っているのも無理はない。嫌で嫌でたまらない仕事を終えて、すぐさまSNSという名の単純労働に取り掛かるのだから。
寺山修司がこの状況を見たらこう呼びかけるに違いない。
「スマホを捨てよ、町へ出よう」
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