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scat.

雨音は甘える仔猫の足音
弾ける滴がまた滴を連れて踊る
紅葉はよく風邪をひく吟遊詩人
上ずりそうな声音で恋の詩ばかり

呼吸をしても止めても
楽器は奏でられるんやで
呼吸をしても止めても
あんたはいなくなれないんやで
たいそうな話やって
半分も聞いてくれへんやろうけどな
形の無いもんを
どない扱ったってええやろ
別段、壊れやすいもんちゃうしな

星屑をいくらかき集めても
一杯の酒代にもなれへんな
なんぼ嘘ついたって
痛いもんは痛いな
並べたご託が行儀悪いて
あんたやったら笑うんやろな

『scat.』

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