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そらものがたり

渦巻く空に青を塗ろう
不安な顔はやめにして
澱みはほら
あの渦に吸い込ませてさ

愛と声は一心同体
されたりしたり実感行為
形が無いから
名前を付けただろう
だから呼んでやろう
愛、愛、愛。

足りない物はないかな
いくら溢れていても
探してしまう
欲しがるだけじゃ駄目だな
いくら満たしてみても
求めてしまう
手に入れるんじゃなく
掌で包み込む
確かに小さいことや、少ないことは
不安になるけれど
求めるだけ求めて
集めるだけ集めても
持ちきれなきゃ棄てなきゃならない
誰かに託すにしても
大事にされたものでないと
大事にしてもらえないから

音の無い夜空に星を飾ろう
何なら歌でも歌おう
感傷的で笑われるとしても
本当は誰もがそういう昂りを知っている

愛と声は一心同体
したりされたり実感行為
姿が見えないから
名前を付けただろう
ならさ、呼んでやろう
愛、愛、愛。

『そらものがたり』

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