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🔴いつも大安吉日200 〜店舗再生のはじめの一歩は片付けとふれあいだった〜

【店舗再生のはじめの一歩は片付けとふれあいだった】

朝はおひさまバッチリいい天気だったのに⋯

六人のこどもたちは外でご飯を食べていた
虫めがねでそこらに落ちてる木を燃やせるほど、おひさまが顔を出していたのに⋯

洗濯物を干してしばらくすると降ってきた
久々に干した布団は少し濡れたうえに、「わたしもー」といって取り込むのを手伝ってくれたちびっこによって、引きずられていった

猫のロクの足もちびっこたちの足も、雨が降ると木クズや土で汚れていて、家の中と外の境界がかなりぼんやりとしたものになる

大工仕事をすることもできなくなる⋯
庭の雰囲気を壊さない、おっきな屋根のある作業場兼倉庫的なものが欲しい

台所と風呂が出来たらそれを作るか?
いやいや、ゲットした店はどうするんだ?

小雨が降ったり止んだりで、余計に大工仕事がやりづらくなった中、風呂の建設予定地を片付けていた
片付くとイメージはわきやすくなる
「では店も」と、昼飯を食ってからぼくは神様に借りたボロい空き店舗に向かった

山を下りると雨は降ってはいなかった


🔴店舗再生のはじめの一歩

昨日の今日でさっそく片付けだ

唯一の入り口の扉を開けてカーテンを開く
長年の日焼けでポロポロになったカーテンは、その都度ビリビリに破けていく
店舗部分には大量の段ボール

奥の暗がりに光を入れるために、すべてのカーテンを開け放ちたいけど、天井近くまで積み上げられた段ボールがそれをさせない

大日向の家も、群馬で住んでいたお山の家も、はじめはいつもゴミ出しからだった

まずは入り口付近から片付けよう
寝具屋だったここは、洋品店もやっていた
最終的にはここは倉庫で店舗はまた別にあったらしいんたけど、そこを閉店したのがたしか平成元年て言ってたかな

「三十年前」と聞くと、ぼくの中では「かなりむかしだな」って印象だ
たまに出てくる服からは時代を感じる
その箱のデザインには愛着を感じる
これブラウスの箱ね

いま四十歳のぼくが十歳のころは、こんなにも今とは時代が違ったんだなあ

ぼくもそのころの記憶が多少ある分、より一層時代の流れを身近に感じてビビる
もちろん親父たちの世代とは比べ物にならないんだろうけど、その時代も物が溢れかえっていたわけではなかったんだろうな
シャツが入っていた空き箱はきれいに並んで保管され、段ボールの中にまた段ボールを入れて保管されているものもあった
八割くらいは空き段ボールの山だった
「もったいないし、まだ使えるから取っておこうね」って感じだったのかな?

大量生産大量消費が主流ないまの時代
古くて使えなくなる前に、どんどんあたらしいものが作られ売られていく
そしてそれを「欲しいっ」てなるように、マーケティングのプロが常に目を光らせている
それを買うにはお金が必要で、それを捨てるのにもお金が必要になってくる
そのお金は、お金をいくら積んでも買えるものじゃない「自分の時間」を使って得たものだ
そのモノは、いくら時間をかけてももう戻ることのない資源を使って作られたものかも⋯

遠く離れた知らない国で、ちっさなこどもがあり得ないような賃金で死ぬ気で働いて作ったものを、ぼくらはいとも簡単にゴミにしていることがあるのかも知れない
「どこで誰がどんなふうに作ったもか?」
「ほんとうにいまそれが必要なのか?」


そのあたりはやっぱりお店をはじめるのに、おっきなおっきなポイントになってくる
ただ買ってもらうだけじゃなくて、そこにある物語をふくめて買って欲しい

この空き箱を積んだおじちゃんおばちゃんに、ぼくは怒られてるような気がしたよ
「もったいない、バチが当たるよっ」

とりあえず段ボールは、リサイクルコーナーに持っていくことにしますので


🔴商店街に何がある?

分別しながら片付けを進める

やっぱり現場はおもしろい
とくに商店街だからなおさらおもしろい
意外に人通りがあるし、車も通る
学校の仲間も通りかかった
この店先での立ち話がなかなかいい

おじさんが伺うようにして通り過ぎて、しばらくするとまた伺いながら戻ってくる
「こんにちはー」
笑顔であいさつは大事なポイントだ

聞けばすぐ近くに住んでいるらしい
この商店街の昔話から佐久穂の歴史や信州の歴史、「おれはあのうちは○○の末裔だと思ってるんだ」っていうおじさんの推測の歴史の話しまでいろいろ聞かせてもらった

ふたたび作業に戻るとまたすぐに、今度はチャリンコでおっちゃんがやってきた
軽く酔っているのか、今度はおっちゃんの歴史を長々話しはじめた
川崎で船を作っていた話し、流しを先輩とやっていた話し、色街で遊んだ話し
「今度は店で飲みましょうよ」と約束すると、おっちゃんはチャリに乗って去っていった

何軒か先に住んでるおばあちゃんがきた
ここを直して店をはじめることを話すと、それはそれは喜んでくれた
帰ってすぐに「仲間を連れてきたよー」と言って、また何軒か先のラーメン屋のおばあちゃんといっしょにやってきた


「こりゃあ片付けが進まんわっ」

でもかなりたのしいこのやりとり
いまはシャッターだらけの商店街になってるけど、やっぱり「さびれても商店街」だ

昨日仲間がぼくの記事にコメントをくれた
「商店街って何であんなに何かをくすぐるんだろう」って
その何かが、これからここで店を作ってはじめるときに大切になる気がした
道行くおっちゃんやおばちゃんと話しをする中で、それがほんのちょっと見えた気がした

「ぼくはなんだかくすぐったくなったんだ」


🔴やっちゃおう

店舗部分はかなり広くなった
「ふぅー」と一息ついてうちに帰った

思いがけずうちはまたどんちゃん騒ぎだった
前日の家族にさらにひと家族加わって、外ではすでに焚き火で焼き芋がはじまっていた

「餃子パーティー」
包んで焼いて包んで焼いて
二百個弱の餃子はきれいにみんなのお腹の中

やっぱりこっちはこっちでおもしろい
商店街でお店も、大日向で火遊びも
「家のこと出来てないのにお店か?」
そんなことも少しは頭にあるけどさ、やっぱりやりたいことはやりたいのよっ
どっちも離れたものじゃなくて、根っこの大切なところはまったく同じだからさ

「ぼくもみんなもたのしく幸せ」

さあ今日やろうかね
ではみなさんすてきないちにちを

五穀豊穣 子孫繁栄 
大安吉日や さかいひろし

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