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多趣味な大学生
2020年7月15日 12:25
一日目自己紹介も軽く済ませ、いよいよ授業が始まる。3人しかいないこの教室でどんな授業をするのか少し不安だった。そもそも受験はどうするのか、この2人は何を学んでいるのか。珍しく、人に興味を持たない僕が二人のことを知りたいと思った。そんなことを考えながら、1時間目の授業が始まった。国語の授業だった。小説の読解を進めるらしい。「なくしたものたちの国」読書好きな私だったが、この小説は知らな
2020年7月14日 12:14
卒業まで残り8か月となった頃。父の転勤で、やむなく転校することになった僕は、いつもの場所に来ていた。いつもの場所で見る景色は、これから新しいことが待っているというのに、何も変わらなかった。今まで通っていた学校では、特に目立ったことはせず、ただ読書に没頭していた。あまりに読書が好きだったため、図書委員会に所属したものの、あれは失敗だった。図書委員会は楽だからという理由で入ってきた