田原総一朗

1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業。岩波映画、テレビ東京を経て77年にフリーに。 『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)出演中 http://www.taharasoichiro.com/

田原総一朗

1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業。岩波映画、テレビ東京を経て77年にフリーに。 『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)出演中 http://www.taharasoichiro.com/

    最近の記事

    国際社会のカギとなる「グローバルサウス」とは何か

    今、国際社会の鍵を握っていると言われるのが、 インド、ブラジル、南アフリカ、 インドネシア、フィリピン、タイなど、 「グローバルサウス」と呼ばれる国々だ。 そもそも「グローバルサウス」とは何か。 明確な定義はないが、 いわゆる「途上国」の中で力をつけ、 発言力を持つ国を指す。 多くの国が南半球に属するので、 こう呼ばれているという。 5月7日放送の「激論!クロスファイア」(BS朝日)では、 神奈川大学教授の大庭三枝さん、 慶應大学教授の細谷雄一さんに話を聞いた。 これらの

      • 武器ではなく真っ向から言論で闘ってほしかった、岸田首相襲撃犯

        4月15日、僕は89回目の誕生日を迎えた。 家族や仕事仲間、 毎月開いている「田原カフェ」のスタッフら…… 多くの人たちに祝ってもらった。 この歳で健康で元気に仕事ができる、 そしてそのことを祝ってくれる、 親しい人たちがいる。 こんなありがたい老後があると、 夢にも思わなかった。 若い頃は誕生日など関係なく、 感慨を覚えることもなかった。 だが、歳を重ねるごとにと、 元気に仕事ができること、 食べられること、人と話せること、 日常すべてがありがたい、 そう感じるようになっ

        • 政治家たちは「戦場へ行く世代」ともっと議論をすべきだ

          日本の岸田首相が、 ウクライナを電撃訪問し、 ゼレンスキー大統領と会談した。 そして、日本がウクライナを支援することを アピールした。 その目的はいったい何か。 もし岸田首相が、 本気で「停戦」への調停を考えるのなら、 ゼレンスキー大統領だけでなく、 プーチン大統領とも会うべきだろう。 ましてや土産に、 「必勝」しゃもじを持っていくなど論外だ。 3月24日の「朝まで生テレビ!」は、 国際情勢について議論した。 戦争が続けば被害者は増えるばかりである。 この戦争を停めるため

          • 小泉純一郎さんと、タブー、忖度なしで話した映画「放送不可能。」公開

            僕が長年追いかけてきた テーマの一つが「原発問題」だ。 1976年に出版した 『原子力戦争』は、 放射能漏れ事故を扱ったサスペンスで、 映画化もされた。 その後、2011年の東日本大震災の際、 福島第一原発事故が起きた。 いったいなぜあの悲惨な事故が、 起きてしまったのか。 僕は東京電力、政府関係者、 研究者などを徹底取材し、 『日本人は原発とどうつきあうべきか』 という本も出した。 あの福島の事故以降、 どの首相も原発の推進には 慎重姿勢だった。 少なくとも「新設」はな

            ロシアのウクライナ侵攻から1年、停戦への道はないのか

            ロシアがウクライナに軍事侵攻してから、 まもなく1年になる。 近頃「ウクライナ疲れ」、 「支援疲れ」という言葉を 頻繁に聞くようになった。 世界中の人々が 一刻も早い停戦を求めているが、 当事者たちには まったくその意識がないようだ。 そしてここに来て欧米諸国が、 軍事支援のレベルを上げた。 これまで控えていた、 戦車を供与することを決定したのだ。 その数は、アメリカの31両を筆頭に、 オランダが18両、イギリス、ドイツ各14両など、 1月末時点で計321両となっている。

            「ナイフか拳銃か」、SNSについて語り合った「田原カフェ」の夜

            僕は、月に一度、 喫茶店のマスターになり、 若者たちの話を聞いている。 以前このメルマガでも紹介した、 「田原カフェ」である。 「田原カフェ」は、 母校早稲田大学のほど近く、 70年以上の歴史を持つ、 「喫茶ぷらんたん」を会場に 昨年3月からほぼ毎月開催している。 12回目となった1月16日は、 ジャーナリストの津田大介さんをお招きした。 テーマは「SNSは人を幸せにするのか」。 津田さんは、ここ10年くらい、 「SNSで同じ考えの人が集まり、 デモなどが起きて、 現実の

            日本を絶望の国にしてはならない

            あけましておめでとうございます。 僕の年明けは、例年のように、 「朝まで生テレビ!」の生放送で始まった。 テーマは「激論!ド~する?! 日本再興2023」。 2000年には一人当たりGDPが、 世界2位だった日本。 しかし、2021年時点では 27位と大きく後退した。 少子化と高齢化、 増大する国家予算と赤字国債……、 日本はいったいどうしたらいいのか。 自民党の片山さつきさん、 慶応大学准教授の小林慶一郎さん、 京都大学大学院教授の藤井聡さん、 国際政治学者の三浦瑠璃さ

            戦争、襲撃……衝撃の2022年末に誓うこと

            2022年が終わろうとしている。 日本にとって、 世界にとって衝撃の1年であった。 2月24日、 ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。 僕はこのメルマガで書いた。 「もし武力行使という事態になれば、 多くの人が犠牲になる。 人間はそこまで愚かではない、 そう信じたい」と。 しかし、ロシアの武力行使は、 現実のものとなり、 さらに今も停戦の気配さえ、 見えないのである。 その間多くの人々の命が、 失われているのだ。 21世紀にこんな戦争が始まるとは……。 人間は歴史に学ば

            【田原総一朗×長野智子×三浦まり】選挙の「比例復活」者はどのように決まる?学校で政治の話題は今もタブー?「クオータ制」の是非を議論

            【田原総一朗×長野智子×三浦まり】男性9割の同質性の高い企業が10年後もやっていけるか?ビジネスパーソンこそ知っておくべき「クオータ制」

            「戦前77年、戦後77年」を御厨貴さんととことん議論した

            2022年が終わろうとしている。 時の流れをひしひしと感じる、 そんな年末に2冊の本を 上梓することができた。   1冊目は『日本という国家』(河出書房新社)、 副題は「戦前七十七年と戦後七十七年」。 もうお分かりだと思うが、 1868年の明治維新から、 1945年の太平洋戦争敗戦までが77年、 1945年から今年2022年までが77年。 2022年は近代国家日本の、 区切りの年と言っていいだろう。   その2022年、 新型コロナウイルスは収まらず、 ロシアのウクライナ侵攻

            人材枯渇こそが日本の本当の危機、政府が投資すべきは「教育」だ

            僕たちは、 資本主義社会に生きている。 つまり、お金中心で動いているということになる。 物を買うのにも、 旅行するのにもお金が要る。   より多くのお金を得られるよう、 良い企業で働こうとする。 そのために良い大学へ行こうとする。 ますますお金中心の世の中となり、 いつしかそれが「常識」になっている。   しかし、その常識に、 異議を唱えている話題の本がある。 その本『お金のむこうに人がいる』(ダイアモンド社)の著者、 田内学さんと対談した。 ゴールドマン・サックス証券でトレ

            たかまつななさんが田原カフェに来てくれた

            たかまつななさんは若者達を政治に興味持たせる為に頑張ってる。 参加者と同世代のたかまつななさんの議論は、僕にはわからない問題があり知ることが出来てありがたかった。 たかまつさんはとにかく良く取材をされている。 ☆撮影は佐藤洋輔さん。

            なぜ韓国のアイドルは世界に打って出ることができたのか?田原総一朗が元ゴールドマン・サックスの金利トレーダーに聞く、円安の背後にある真の問題

            共産党 志位委員長に聞いた「勝共連合」との長い闘い、自民党は「悪しき関係」を断ち切れるか

            今多くの国民が憤っているのは、 言うまでもなく、 自民党と旧統一教会の関係だろう。 10月17日の衆議院予算委員会で、 ようやく岸田文雄首相は 旧統一教会に対して、 「宗教法人法に基づき、 報告徴収・質問権を行使する」と表明した。 私は岸田首相に直接面会し、 「第三者委員会をつくって 徹底調査すべきだ」と進言していたので、 この発言には心から安堵した。 しかし遅すぎる感は否めない。 その証拠に、この発言後、 10月22、23日に実施した毎日新聞の世論調査でも、 支持率は27

            田原カフェに大空幸星さんが来てくれた。