田原総一朗
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セクハラ、裏金……世の中に満ちる「おかしさ」に声をあげよ
僕が「マスター」になって、
ゲストの方や若い世代の来場者と、
とことん話をする「田原カフェ」に、
東京新聞記者の望月衣塑子さんが
「来店」してくださった。
望月さんとは、
何度も対談しているし、
共著も出している。
相手の反応や、
周囲との協調など、
何も恐れない取材姿勢に、
強い共感を覚えた。
ちなみに、
共著のタイトルは、
『嫌われるジャーナリスト』。
望月さんとは、
世代も性別も違うが、
ジャーナリズムの危機を救うカギがウェブメディアにあった
今ジャーナリズムは、
大変な危機を迎えている。
ノンフィクション作品を発表する
主な場であった月刊誌は、
どんどん廃刊になった。
出版社は取材費を大幅削減、
原稿料は、
僕が40代の頃から、
まったく上がっていない。
これでは良質なノンフィクション作品が、
生まれづらい。
一方でスキャンダル記事ばかりが、
巷をにぎわせているのだ。
そんな状況に立ち向かう、
瀬尾傑という人物がいる。
瀬尾さんは
パーティ券問題を機に日本社会の歪んだ構造を解明せよ
新年早々、大変な災害が起きてしまった。
能登半島地震で亡くなられた方々、
被害を受けた方々に、
心からお見舞いを申し上げます。
避難されている方々、
くれぐれもお身体を大事になさってください。
2024年、
僕にとって90回目の元旦は、
例年通り「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で、
始めることができた。
日本のさまざまな問題を議論し、
自民党のパーティ券問題についても、
内容の濃い意見が多数
堀潤さんと「分断とメディアの役割」について愚直に考えた
僕はジャーナリストとして、
半世紀以上生きてきた。
そしてジャーナリストとして、
人生を全うしようと誓っている。
今、メディアに携わる人間として、
ネット、SNS全盛の現代は面白くもあるが、
非常に困難な時代だとつくづく思う。
僕は11歳のとき終戦を迎え、
大人たちの豹変ぶりを見た。
英雄だった政治家が戦犯となり、
「鬼畜」だったアメリカ、イギリスは、
すばらしい国になった。
「聖戦」だと言われ
武器ではなく真っ向から言論で闘ってほしかった、岸田首相襲撃犯
4月15日、僕は89回目の誕生日を迎えた。
家族や仕事仲間、
毎月開いている「田原カフェ」のスタッフら……
多くの人たちに祝ってもらった。
この歳で健康で元気に仕事ができる、
そしてそのことを祝ってくれる、
親しい人たちがいる。
こんなありがたい老後があると、
夢にも思わなかった。
若い頃は誕生日など関係なく、
感慨を覚えることもなかった。
だが、歳を重ねるごとにと、
元気に仕事ができること、