【読書記録#24】トップ1%のアスリートだけが使っている目標設定の技術
これからプロアスリートを目指す中学生・高校生たちは1冊もっておくといい本です!
「目標を設定する」ことに対して
・「目標は達成しないといけない」
・「目標を変えることはダサいことだ」
・「目標を立てることは勇気がいる」
などの先入観を一蹴してくれます😊
目標とは「成長するための道具(ツール)」であり、
目標設定は「成長を加速させる能力(スキル)」です。
目標設定に関しては私もコーチングの観点で専門的に扱っています。この書籍は、目標設定の全体像を把握するのにとてもイメージしやすく実践的な内容です👏
トップアスリートになると決めたらこれをやる!
一番印象に残った第4章のこのテーマ。自分の将来をイメージしながら読み進めると臨場感が生まれセルフイメージが上がります。
私自身はトップアスリートになることを目指していませんが、日本代表監督の Coach of Coach になることを目指しています。アスリートとキャリアを重ね合わせながら読み進め、素敵なヒントを頂きました。
「トップになる前からトップになってください」
自分の憧れる(目標とする)トッププロをモデルとし演じる「モデリング」というスキルがあります。
例えばモデルが本田圭佑選手だった場合、
・本田選手なら朝起きて何をするだろうか?
・本田選手なら練習前にどんな準備(食事は?ストレッチは?イメージトレーニングは?緊張感は?)をするだろうか?
・本田選手なら練習にどんな拘りをもってプレーするだろうか?
・本田選手なら練習後にどんなことをするだろうか?(ケアは?食事は?練習の振り返りは?コーチやチームメイトとの会話は?)
・本田選手なら自由時間をどう使うだろうか?(自主トレは?リラックスは?就寝前のルーティンは?)
などなど
この問いを立てつづけ答えることで習慣化になり、トップアスリートらしくなってきます。「思考」をつくることで「行動」に現れるからです。トップになる前からトップになることで目標の再現性も高まっていきます。
トップアスリートにふさわしい【〇〇】
さらに、モデリングの視点がたくさん用意されていたので紹介します。
◆トップアスリートにふさわしい【環境】
例えば、あなたがすでにトップアスリートだとしたら、自分の寝室はどんな環境ですか?
◆トップアスリートにふさわしい【行動】
◆トップアスリートになったときの【能力】
成果目標を達成したときにどんな能力(競技スキル・フィジカルスキル・メンタルスキル)が備わっていますか?
◆トップアスリートになったときの【考え方】
例えば「練習とは試合より本気で取り組むものだ」「ストレッチとはケガのリスクを最大限に減らす、アスリートのパートナーだ」「自分の成長につながるのだから、ピンチや失敗は神様からのプレゼントだ」など
◆トップアスリートは【違和感】を楽しむ
アスリートにとって一つ壁を超える・ステージを上げる最中に感じる違和感は、絶賛成長中の証拠であり楽しむこと。
◆トップアスリートの【価値観】をインストール
トップアスリートになった自分は何を大切に競技をして、どんな行動を高いエネルギーでおこなっているか考える
以上のように、トップアスリートは何をどのように考えているのか問い続けるとセルフイメージが高まり行動に変わっていきます。目標は設定するだけでなく、何を明確にするのかが重要だと再確認できました。
まとめと感想
著者の池努さんは、学生の頃にこの目標設定の技術をもっていたかったと本の冒頭と末尾で言われています。私も学生の頃に知っていたらトップアスリートになることができたと感じます。
こうした「成長するための道具(ツール)」を上手につかい「成長を加速するための能力(スキル)」を効果的に伝えていくことが私たちの使命だと思います。
また、中学生・高校生の選手たちに限らずキャリアを歩んでいく私たち大人にとっても有効なスキルですので詳細は本書にてご確認ください!!
※書店にはおいてません。Amazonからお取り寄せください。