田原直弥

日本スポーツコーチング協会認定コーチ。スポーツ指導者に選手やチームの力を引き出すコミュ…

田原直弥

日本スポーツコーチング協会認定コーチ。スポーツ指導者に選手やチームの力を引き出すコミュニケーションのアドバイスと目標達成のコーチングをしています。スポーツで活躍し、学校や社会でも活躍できる人材輩出を全国の指導者から。その為のコミュニケーションの質を追求します。

マガジン

  • 読書記録

  • 日記

    日頃気付いたことや発見したことの記録。 スポーツ現場でのこと・仕事でのこと・プライベートでのこと… スポーツに通じる内容に繋げて書いていきます。

  • スポーツコミュニケーション

    日本スポーツコーチング協会の認定コーチによるマガジン。 「選手やチームの力を最大発揮させて、目標達成の確率を高めるコミュニケーション」を届けます。

最近の記事

【読書記録#29】リーダーシップを鍛える

「リーダーシップLeadership」「ハードワークHardwork」「レジリエンスResilience」について書かれています。 上記の3つはどれも「スキル」です。 本書では、ラグビー日本代表が歴史的勝利を収めた背景がかかれ、荒木香織さんによるスポーツ心理学の実践と思考法が書かれています! 荒木さんの仕事スポーツ心理学を用いて 「負けることしか知らないチームの「マインドセット」を変える」こと。 当時の日本は過去1勝しかしたことがないチーム。 選手やチームに漂うマインド

    • 【読書記録#28】ウチダメンタル

       外国人選手に「メンタルはどこ?」と聞くと頭に指さして「ここ」と言うそうです。ウチダメンタルでは「メンタル=頭」である内田選手の考え方を教えてくれます。一番に強く語られていたのは、「結局自分はどう在りたいか?」。左サイドバックとしてプレーされた視点から偉大な選手の背中を多く観てキャリアを歩んできたそうです。でも、真似しようするのではなく、「では自分は?」と常に問いかけながらオリジナルで在ることを大事にされています。  1人の人の生き方在り方を通して、自分の生き方在り方を更新

      • 【読書記録#27】ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」

        スポーツ心理学という学問があります。 日本ではラグビー日本代表の躍進によってやっと 知られてきましたがまだまだ認知度としては低い分野です。 スポーツ心理を科学的根拠(エビデンス)に基づき、 アスリートサポートをするお仕事をメンタルトレーナーと 呼びますが、日本でこの存在を広く知らせてくれた先駆者が この本の筆者荒木香織さんです。 私自身、スポーツコーチングを各スポーツ現場に 提供していますが、スポーツ心理学も大学院で今後 本格的に学ぼうと考えています。 勝手に、「一度お

        • 【読書記録#26】自律する子の育て方

          私の読書記録マガジンでもいくつか取り上げてきた工藤校長先生(元麹町中学校)の書籍。脳科学者の青砥瑞人さんと共に現代社会の教育に対する科学的な視点と実践が書かれた本です。 本書の内容全てがどの教育現場(スポーツ現場を含む)において重要。 とてもnote(2000文字以下)にまとめ切れません。(笑) ここでは、当事者意識を育くむために不可欠な「スキル」メタ認知についてまとめていきます。 教育の本質OECDの世界基準の教育指針(The OECD Learning Framewo

        【読書記録#29】リーダーシップを鍛える

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          20本

        記事

          【読書記録#25】リーダーシップ3.0

          ✔ どんな指導者像を確立していこう? ✔ チームを率いるのにどんなスキルやマインドが必要なのか? そう考えている指導者さんにとって非常に参考になる本でした。 これが、これからのリーダー(指導者・監督・キャプテン)に共通して求められると分かります😊 1.これまでのリーダーとこれからのリーダーこれまでは、カリスマ的リーダーが組織を動かしました。 英雄ナポレオンやヘンリー=フォードのように、組織をトップが統一するリーダー像から始まり、松下幸之助やジャックウェルチのように、フォ

          【読書記録#25】リーダーシップ3.0

          【読書記録#24】トップ1%のアスリートだけが使っている目標設定の技術

          これからプロアスリートを目指す中学生・高校生たちは1冊もっておくといい本です! 「目標を設定する」ことに対して ・「目標は達成しないといけない」 ・「目標を変えることはダサいことだ」 ・「目標を立てることは勇気がいる」 などの先入観を一蹴してくれます😊 目標とは「成長するための道具(ツール)」であり、 目標設定は「成長を加速させる能力(スキル)」です。 目標設定に関しては私もコーチングの観点で専門的に扱っています。この書籍は、目標設定の全体像を把握するのにとてもイメー

          【読書記録#24】トップ1%のアスリートだけが使っている目標設定の技術

          【読書記録#23】ほんとうの社会力

          スポーツ選手のもつ「競技力」を最大限引き出すために必要な「社会力」。「本番の強さ」や「100%の実力発揮」にはこの社会力が欠かせないことが分かる一冊です。 社会力とは?「社会力」とは、「心・技・体」のこころの部分をさします。 本番の強さ、土壇場の強さ、ものの動じなさ、精神力、逆境への強さなどをひとくくりにまとめた言葉が「社会力」です。 社会力を備えた選手の具体的な事例が分かりやすかったので以下共有します。 イアン・ソープ選手シドニー五輪、そして2001年福岡開催の世界大

          【読書記録#23】ほんとうの社会力

          【読書記録#22】甲子園は通過点です

          スポーツは勝つことを目指すだけにあるのではない。他にも大切なことがある。そんな当たり前なことに現場はしがらみや雰囲気によって気付けずにいます。今回は勝利至上主義からどうやって決別できたのかそのきっかけを知りたくて本書を手に取りました。 一番印象に残ったのは2章【「甲子園」に取り憑かれた鬼軍曹の改心】。明秀日立の金沢成奉監督のコロナ禍による指導の変化について書いてあります。内容の抜粋と感想を以下にまとめます。 「甲子園」に取り憑かれた鬼軍曹の改心※REALSPORTさんの記

          【読書記録#22】甲子園は通過点です

          【読書記録#21】学校ってなんだ!

          工藤勇一著書『学校の「当たり前」を辞めた。』に書かれている内容から、工藤先生の取り組みや学校教育に対する考え方を鴻上尚史との対談形式で書かれた本です。 この対談、映像か何かで残ってないのかって思いました。現場のトップの方々はそこまで考えているのか~と。学校現場でよく騒がれることは本当の教育として必要なことか?学校教育の目的は「社会で活躍するための準備」。そして、「みんなちがってみんないい」と「だれ一人とり残さない」を実現すること。そのために磨き上げなければならないことは、「

          【読書記録#21】学校ってなんだ!

          【読書記録#20】桐蔭学園ラグビー部勝利のミーティング

          ラグビー界の名門 桐蔭学園 が スポーツ心理学博士の 布施努さん を招いて起こした改革が描かれています。この一冊からスポーツ界に心理学×選手主導ミーティングが広まってくる気がします。僕もチームサポートをしている観点から非常に参考にさせていただきました。 ミーティングと聞くと、指導者やチームリーダーの発言を聴く時間とされてきましたが、キーポイントは「選手主導」。そもそも答えのないスポーツにおいて、指導者がああせいこうせい言うのは簡単です。しかし、選手自ら最適解を探り続けること

          【読書記録#20】桐蔭学園ラグビー部勝利のミーティング

          【読書記録#19】バビロンの大金持ち

          初版から80年以上語り継がれるロングセラー。今やいくつものノウハウが溢れるようになった世の中で、本質を感じる本書を手にできたことは大きい。帯には幸せのつかみ方お金のふやし方と書かれていますが、それ以上に働くことと、真に大切な物とどう向き合うかが分かる一冊でした! いつも読むジャンルとは違いますが、読んでよかったです。初めて本書を読んで心に残ったことは3つ! ①10分の1を貯蓄せよ。 分け前の9割で人は生活できる。できると分かった時、いかに大切でない物に貨幣を使っていたかが

          【読書記録#19】バビロンの大金持ち

          【読書記録#18】スラムダンク勝利学

          紹介いただいた本です。 スラムダンクは昔から大好きで、スポーツ心理学の学問をこの頃探求するようになりました。 本書にあった僕なりの重要ポイントの3つを以下まとめます。 ❶怒りの感情をコントロールせよ 怒りの感情のプロセスは殆どは「自分が正しく、そうでないものは間違いである」と思うプロセスから生まれます。〇か✖かでしか考えられない人に多く生まれる感情なんです。でもそうじゃありません。ただただあなたと”違う”だけ。wrong ではなく different 。こう理解すること

          【読書記録#18】スラムダンク勝利学

          【読書記録#17】「学力」の経済学

           ジュニアサッカーの指導をしています。早くて3歳からサッカーを始める選手もいて有効な子育てに関する方法は何か考えていたときに手に取りました。 ・褒めることが良いとされるけど、どんな時に何についてが有効なのか? ・ゲームや動画はやらせない・見させない方がいいのか? ・「勉強しなさい」で学力は上がるのか?  など、僕も育成に強く関心と疑問をもっていたので本書で紐解くことができました。重要なのが「科学的根拠に基づく」証拠が実験から分かっているということです。  1つの育成方法

          【読書記録#17】「学力」の経済学

          【読書記録#16】ホウレンソウに代わる「雑談+相談」ザッソウ - 結果を出すチームの習慣 -

           チームにおける最適なコミュニケーションは何か深堀していく中で、最も実践しやすく、最もチームで共有しやすい書籍を見つけました。メンバーが少しでも知るだけでチームの生産性も上がるだろうと感じた本です。  以下本書の内容と、まとめきれない部分をメモ書きで記録します。 ■本書の内容ザッソウとは…ザッソウ=「雑談」+「相談」の組み合わせ。 報連相という言葉があるが、「報告」「連絡」は過去の話し。 「相談」は未来の話しだが、どこか堅苦しい。 ザッソウには「雑に相談する」や「相談を

          【読書記録#16】ホウレンソウに代わる「雑談+相談」ザッソウ - 結果を出すチームの習慣 -

          【読書記録#15】心理的安全性のつくりかた

           今は”正解のない時代”と言われています。「絶対にこれをすると生き残れる」という保証がありません。だからチームにおいては、様々な視点からの素直な対話ができる環境をつくって最適解を導き続ける必要があります。また、模索・挑戦し、失敗や実践から学べる環境がチーム全体の成長に起因します。  では、どうすると、現代社会に適したチームへと整えることができるのでしょうか。そのヒントが「心理的安全性」です!  前置きが長くなりましたが、この本を手にしたきっかけは、企業研修を任され、「組織

          【読書記録#15】心理的安全性のつくりかた

          【読書記録#14】新インナーゲーム‐心で勝つ!集中の科学‐

          僕たちが試合で勝負する相手は通常 僕たちと違うユニフォームを着ていて、 僕たちのプレーに対して抵抗してくる人です。 でもそんな相手以上に試合中に厄介な者がいます。 自分です。 僕たちの中には、 自分(セルフ1:命令者たる者)と 自身(セルフ2:実行者たる者)が 存在します。 このセルフ1が厄介なんです。 「おい!しっかりしろ!」 「なんでうまくいってないんだ!」 「ほらみろ、また失敗した!」 「ここしっかり決めろよ!まあ外しそうだけどなお前は」 なんて言葉が試合中に

          【読書記録#14】新インナーゲーム‐心で勝つ!集中の科学‐