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【読書記録#28】ウチダメンタル

 外国人選手に「メンタルはどこ?」と聞くと頭に指さして「ここ」と言うそうです。ウチダメンタルでは「メンタル=頭」である内田選手の考え方を教えてくれます。一番に強く語られていたのは、「結局自分はどう在りたいか?」。左サイドバックとしてプレーされた視点から偉大な選手の背中を多く観てキャリアを歩んできたそうです。でも、真似しようするのではなく、「では自分は?」と常に問いかけながらオリジナルで在ることを大事にされています。

 1人の人の生き方在り方を通して、自分の生き方在り方を更新したり磨きをかけたりし続ける。そうした考えが成長と学習の本質と重なりますし、これだけ最前線で活躍されていても「正解はないよ」というスタンスで語られることに一層魅力的に思いました。カッコイイですよね。

 ウチダメンタルの基準のひとつに「カッコよさ」があります。何をするにしても、誰を観るにしても、常にその行動や振舞いや考えは「カッコいい」のかどうかを客観視するそうです。「カッコいい」の価値観は人それぞれ違いますが、ウチダ流カッコイイ条件には「頭がいいより、頭がキレる」があると書かれてます(下記に本書のポイントを記載しますね)。

 たくさんの知識を吸収する。言われたことや求められたことを全てきちんとする。そうした「頭がいい」選手より、スマートに、究極にシンプルに。無駄なもの、効率的じゃないものを区別し、削ぎ落す。「一を聞いて、十を知る」というように、「頭がキレる」選手がカッコよさの条件。

分かる(笑)
それはカッコイイです。

 頭がキレる人って何にも依存してなくて、常に正解はない。けど瞬間的な最適解があるって考えを持っている気が私はしています。その最適解を瞬時に見つけられる「キレてる」状態。私も求めていきたいですし、関係するチームのみんなとも共有していきたいです。

 内田選手は2019年に引退を決め、現在では日本サッカーのロールモデルコーチとして新しいポジションに就任して活動されている存在です。今まで無かった役割。ましては、ロールモデル(お手本/模範となる人)としてその存在を認められている。そうした生き方在り方に私たちスポーツ(特にサッカー)に関わる全ての人が学ぶべきものがあります。内田選手も大事にされていたように、私たちも内田選手の背中を観て「では、自分はどうか?」を追求していきたいですね。

ウチダメンタルのポイント

▼ウチダメンタル

メンタルが強い・弱いで考えるより、上にあるか・下にあるか。そして大事なのは、上下する波線がなるべく大きく波打たないようにすること。

▼ウチダ流カッコいいの条件

① 虚心坦懐‥‥なんのわだかまりのない素直な心で物事に望むこと
② 頭がいいより、頭がキレる
③とにかく、優しい
④ 年下に慕われる
⑤ いつでもオリジナル
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