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2022年に向けて #74

明けましておめでとうございます!!
2022年もよろしくお願いします!
2022年が皆様にとって実りある一年であることを心よりお祈り申し上げます。

さて、新年最初の記事は、昨年末の続きとして、2021年にNewsPicksでピックした記事のうち、「経営マネジメント」に関するコメントをご紹介したいと思います。

企業経営の課題は、現代社会の課題の縮図であり、これらの動きを追うことで、今後の社会の潮流を確認できると思います。

皆様にとって何らかの参考になれば幸いです。
この2022年も引き続きよろしくお願いします!!

「顧客の課題」の発見には、“多様性の高い組織づくり”が必要だ
2021.2.22 アクセンチュア | NewsPicks Brand Design

ビジネスの本質は、顧客の課題解決にあり、多様化する顧客課題を発見・解決していくには、多様な視点、考えが必要というのはとても納得性があります。
一方向からしか物事を見ることができなければ、当然多様な気づきは得られないと思います。

マーケターとは、売上をつくる人。未経験からプロになるには?
2021.5.25 newspicks

「コンセプトメイキングや戦略構築を行い、持続的に売上げを作る」というマーケターの定義からすれば、成熟経済に入った日本のようなマーケットにおいては、特にその存在の重要性は高まっていると思います。
簡単な仕事ではなく、真のマーケターの希少性は高いと思います。

【実践】経営層が考えるべき「最適な多様性のレシピ」
2021.6.20 The UPDATE

企業経営におけるダイバーシティの本質は、以下のリベラルアーツの必要性と同じではないかと思っています。

「『教養はなんのために必要か』ということについて、ブルームによれば、「教養の役割とは、他の見方・考え方があり得ることを示すことである」

「他の見方・考え方」は、イノベーションに必要とされる「知の探索」を社内で実現することでもあります。

【夏野剛✕村上臣】3ヶ月で辞めてもいい。2021年の新キャリア常識
2021.6.20 近畿大学 | NewsPicks Brand Design

「ソーシャルネットワークを通じて、情報・知識・噂話・アイディアなどは伝播するが、その量と速さは、弱い繋がりの方が(強い繋がりよりも)優位である」
というのが、基本的認識です。
今後の個人のキャリア形成もソーシャルネットワークがベースとなりそうです。

【超実践】身近な事例で理解する、世界標準のマーケティング
2021.6.23 グロービス経営大学院大学

先ずはブランド戦略ありき。
全ての顧客体験がブランドを作る。だから、全員マーケティング。
STP+4Pのマーケティングフレームワークは今後も有効だと思いますが、現代風にアレンジが必要です。

社員のエンゲージメントの向上で本当に企業価値が向上するのか
2021.6.30 newspicks

「パーパス」は自社の存在価値、価値提供を決める非常に重要なポイントだ思います。その上で、適切なコミュニケーションで、ステークホルダーをセンスメイクしていく。この時に初めて従業員のエンゲージメントが高まっていくと思います。
中期経営計画病は同感です。今の時代に3年前に立てた計画を愚直にやり遂げても、期待する効果は得られません。なぜなら、3年前の前提はもはや崩れているか、無くなっているからです。

2040未来からの提言 with 楠木建「トップ経営者×企業戦略の未来」
2021.7.26 newspicks

「ビジョナリー・カンパニー」では、「BHAG(大胆な目標)」が会社の成長を促すと分析してますが、UNIQLOになる前からの柳井社長の「世界一になる」発言はまさに「BHAG」ですね。自分たちの可能性を信じることが「経営者」としての成功の第一歩です。

【秘録】永守重信を悩ませる「後継者問題」の全経緯
2021.8.2 newspicks

とても興味深い連載です。今後も楽しみです。
「ビジョナリー・カンパニー」では、後継者選びのカギは、健全な変化と前進をもたらしながら、基本理念を維持する極めて有能な生え抜きの人材を育成し、昇進させることだとして、そのための仕組みを社内に構築しなければならないとしています。
つまり、原則的には、社外から経営者を招いていては、ダメだということです。
カリスマ経営者が長く牽引してきた会社は、この点(その仕組みがないこと)に弱点があるのかもしれません。

【学び】星野佳路は、任せることで「次」を育てる
2021.8.4 newspicks

星野さんは、自分がいなくなった後のことをずっと考えてきたのだろうと思います。未練がましさがなく、潔いです。
ファミリービジネスだからこそなのかもしれませんが、ご本人の覚悟の問題でもあると思います。
参考になったフレーズを紹介します。
「組織文化があるから、明日の顧客満足度がちゃんと維持されるという状態をつくる」
「いったん次の世代に引き継いだら、先代の『目指す方向性』はなくした方が良い」
「次世代の若い経営者が引き継いだ後10年ぐらいは学びのフェーズ」
「継承で一番重要なのは、継ぐ側でなく譲る側である」

【新】なぜビジネスパーソンに「SF思考」が必須なのか
2021.8.5 newspicks

ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグなどが成し遂げたイノベーションを体系化した新たな思考のフレームワークということなのだと思います。
このようなイノベーターの思考プロセスを効率的に学べるのは有り難いですが、イノベーションは偶然の結果という側面も大きい気がします。

※「SF思考力」とは
「未来のユーザー」の視点に立って考えるメソッドのこと。SFの想像力を用いて未来を「試作(プロトタイプ)」し、イノベーションの糸口をつかむための手法。

会社はなぜマネジメントスキルを養成しないのか
「職場の問題」30の解決法(5)
2021.8.13 newspicks

企業にマネジメント教育、とりわけ次世代の経営者教育・育成が不足しているという点は問題意識として持っています。
プロパーの従業員が管理職、役員として登用されていくことの多い日本企業においては、経営幹部が、資質より業績で登用されることが多く、また、その登用された人が次の自分の後釜を決めていくというサイクルになっていますので、自分の経験以上のマネジメントを学んでない人が要職につくことになると共に、自分の地位を脅かすことになる自分よりも優秀な人材を排除する傾向にあり、結果、組織がどんどん弱体化しています。
この点は経済成長期にある時はあまり問題になりませんでしたが、現在は成熟経済下にあり、よりマネジメント力が重要になるという意味で大いに問題となってきます。
今後は、どのように次世代の経営者を継続的に育成していくかが多くの日本企業の課題になると思います。
経営ノウハウに、次世代の後継者育成の仕組みを取り入れることや、後継者をその時のトップが独断で指名することのできない仕組みを取り入れること、が必要になります。

【完全理解】戦略の前に「経営の九九」を身につけよ
2021.8.19 newspicks

多くの日本企業が自社のことを本当に理解していないという指摘には納得です。そして、自社理解のために経営戦略の理論があるという指摘には目から鱗でした。
そして、トレードオフの概念を理解していないというのも同じ問題意識を持っており、同感です。
「3C」「差別化」「トレードオフ」の3つの基礎が大事だという指摘も肝に銘じたいと思います。
このシリーズはとても勉強になりますね。

【企業変革】組織カルチャーを理解する4つの問いと5つのステップ
2021.8.19 NextCulture Studio

変化の激しい現代において、組織カルチャーを変革し、「経路依存性」を克服することは、企業の成長にとても重要になってきていると感じます。
それに対してこれまで十分に取り組めて来なかったことが、多くの日本企業が過去の成功体験から抜け出せない原因になっているのかもしれません。
任期の短いサラリーマン経営者は特にその傾向が強いように思います。
変化の激しい時代だからこそ、長期的視点を持って、組織カルチャーの変革に取り組む必要があると思います。

【ラクスル松本】ハーバードの教材にもなった、「知の探索」経営
2021.8.20 newspicks

経営で最も重要なのは「正しい問いを立てること」。
戦略より「やり切り」のほうが重要。そのためにはチームを機能させること。
「両利きの経営」の実現のためには、アクションに繋がる情報のインプットが必要。
主力事業がうまくいっている時にこそ、うまくいかなくなったことを考えて、次の手を打っておく。
今回も学びの多い内容でした。
ドラッカーの5つの問い※の重要性を再認識しました。
次の打ち手については、僕の好きな高倉豊さんの言葉「晴天の日にこそ、雨傘を用意せよ」に通じる指摘だと思いました。

※「ドラッカーの5つの問い」とは

なぜ人事DXするのか。一丁目一番地は「個の成長」2021/8/26 プラスアルファ・コンサルティング | NewsPicks Brand Design

個の成長が組織の成長につながる。
人材が最も重要な経営資源と言われながら、人事に対する権限の有無が組織内のパワーバランスに影響するため、やや泥臭い面があり、HRの分野はなかなか改革が進まない現状にありました。
人材にも多様性が求められる時代になり、そうも言ってられなくなっています。
より可視化した客観的なデータを基に個の成長と組織のビジョンを結びつける取り組みが必要に思います。

【核心】今の会社に、あなたの「代わり」はいますか?
2021.8.30 newspicks

太平洋戦争当時、日本は零戦を操れる能力の高い人材を一生懸命に訓練し、育成していた一方で、アメリカは、人に頼らずとも戦えるようにテクロジーを高めていたと聞いたことがあります。
人はいずれいなくなりますので、やはり、その前提で、組織内に勝つための仕掛けを構築していくことが必要なのだと思います。

農協職員の「自爆」営業が、全国で横行の疑いJAグループの闇
2021.8.30 現代新書 講談社 窪田 新之助

自爆は多かれ、少なかれ、どこの業界にもあるのでしょうね。組織の同調圧力が特に強いところです。多くの組織で必要悪として黙認されてきました。今後は、これを許す組織には優秀な人が集まらず、淘汰されてゆくのでしょう。

【解説】リセットの必須スキル「アンラーニング」を習得せよ
2021.9.7 newspicks

「人間として成長したい」「成長し続けたい」というマインドセットは、あらゆるプロフェッションにとって、必要なことだと思います。
特に変化の激しい現代においては、重要な資質です。

※「アンラーニング」とは
「通用しなくなった知識やスキルを捨て、新しい状況に応じた知識やスキルを取り込む」こと

会社がキャリアを決める時代は終わった。カゴメに聞いた「組織の本当の役目」
2021.9.14 カゴメ | NewsPicks Brand Design

個人の力の結集が組織の力になることを踏まえれば、より個人にフォーカスする方向性に進むのは自然な流れだと思います。とても参考になりました。

「人間関係が良い職場とそうでない職場」決定的な違い「リーダーの第一印象」が極めて重要なワケ
2021.9.15 DIAMOND online

「良好な人間関係の構築こそが、組織の成果を左右する重要なファクター」には強く同意です。
そのためにどうすればいいのか、この点について、組織的に真剣に考え、取り組んでいる企業は少ないように思います。
ですので、取り組めば、大きな競争優位を築けると思います。

【核心】ひたすら「赤字を掘る」ことは、健全ではない
2021.9.17 newspicks

「長期でステークホルダーに愛されて拡大していく会社というのは、複雑なものを都度、マネージして、外部環境も見据えた上で拡大を継続してく会社」
「複雑に絡み合った経営アジェンダを、しっかり棚卸しして、一つ一つ丁寧に取り組んでいく。ファイナンス思考、未来志向というのは、そういった積み重ねがあってこそ、成り立つもの」
これらの指摘は経営者の心得として、示唆に富んだ内容だと思います。勉強になりました。
もはやCFOはCEOのパートナーで戦略を司る経営者であると思います。

【リクルート社長】僕たちがSaaSに本気を出す理由を語ろう
2021.9.27 newspicks

『ビジネスを突き詰めると、どんどん部分最適になってしまいますが、「全体最適は何なのか」ということを考えながらやった方がうまくいきます。』
バーティカル(業界特化型)もホリゾンタル(業種・業界に関係なく提供)もという発想には、このマインドがしっかり根付いているのでしょうね。なかなかできることではなく、さすがはリクルートさんです。

【NEC】不振の大企業は「ファイナンス」で復活せよ
2021.10.11 newspicks

「長期を見据える」というのは、特に今の時代において重要だと思います。環境変化の激しい時代だからこそ、長期を見据えたビジョンがないと、場当たり的な対応に終始してしまいます。
もはや今日と同じ明日が来ることはなくなりました。

【秘話】BTSは、なぜアメリカで成功できたのか?
2021.10.30 newspicks

アメリカで知名度をあげ、人気を高めるにはどうすればよいか、そのための、情報を集め、戦略を立て、実践し、成果を測って、見直して、そしてまた実践してみる。
これは、マーケティング活動そのものだし、事業運営そのものでもあります。
結果を出すにはこのような地道な取り組みが必要なんだと改めて実感しました。

2040未来からの提言 with石川善樹「ウェルビーイング×予防医学の未来」
2021.11.12 newspicks

ウェルビーイングという概念は誰にとっても今後益々重要になってくると思いました。
仕事は苦しいものと教わりましたが、もちろん仕事は常に真剣勝負ではありますが、その中で、どのようにウェルビーイングの要素を作っていくかが、今後のサステナブルな社会の鍵になると感じました。

【超図解】日本初の「両利きの経営」事例企業はどう課題を打破してきたのか
2021.12.7 AGC | NewsPicks Brand Design

「両利きの経営」は、近年特に企業の成長・永続にイノベーションが欠かせないという文脈の中で強調された来たものだと理解しています。
結局、企業は環境変化に対応せざるを得ず、ある意味当然のこととも言えます。多かれ少なかれ、全ての企業が取り組むべき課題であると思います。

【新】大企業の新規事業はなぜうまくいかないのか
2021.125 新規事業家 守屋実

「あなた自身の『夢中になって何がなんでもこれをやり遂げるという当事者としての意志、熱量』が大事」

結局大企業の中での事業でも、自らの私財を投げ打って事業を立ち上げるアントレプレナーとしての心意気が必要ということだと思います。
数年ここで我慢して、本社に戻ったら要職に、なんて考えてる人がやると決してうまくいかない気がします。
片道切符の気持ちが必要なのだと思います。

【組織戦略】情報を囲い込むマネージャーは、もう信頼されない
2021.12.19 newspicks

多くの情報がほとんど無料化されている現代で、情報を囲い込もうとする人は自分に自信のない人のように思えます。
企業内では積極的に情報を開示して、立場に関係なく同じ目線で議論をする方がよほど有益に思います。

以上になります。
主なキーワードを整理すると、

ダイバーシティ
イノベーション
パーパス
センスメイク
BHAG(大胆な目標)
両利きの経営
長期的視点・SF思考
経路依存性の克服
次世代の経営者教育・育成
個人のキャリア形成
アンラーニング
ウェルビーイング

という感じでしょうか。

特に今後は個人と組織の関わり方がこれまでと大きく変わり、従来の組織優先から個人のあり方がより尊重される時代になると思われます。

個人の価値観と組織の価値観をどう融合させていくかが、今後の経営マネジメントの大きなテーマになって来ると思います。

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