見出し画像

知らず知らずのうちに、こぼれ出ているもの。


メンタリストDaiGoさんが、ご自身の動画チャンネルで以下のようなことを語っていた。

『パワハラやセクハラやモラハラなど嫌がらせをしてくる人間が職場にいるだけで、家庭やプライベートの人間関係まで悪くなるという研究結果がある』

『会社で嫌な思いをして発生した自分の怒りは、同僚や後輩だけでなく、家族や友人など最も近い人にまで向けられる。無意識に、自分の内側に攻撃性や敵意が生まれている』

『自分に向けられた攻撃は、同時に自分の大切な人たちに向けられた間接的な攻撃にもなっている』


話を聞いていて、ハッとした。

目の前にいる人の攻撃的な言動が、自分だけでなく、自分の後ろにいる大切な人たちにも届くということだ。

職場での出来事は決して家に持ち帰らないと思っていても、負のエネルギーは知らない間に自分の中に蓄積されていて、配偶者や子供や恋人や友人の前で何らかの形でこぼれ出てしまい、彼らまでも巻き込んで傷つける可能性があるということだ。

パワハラ上司の部署。嫌味や陰口の多い職場。不機嫌な人間が大半をしめる環境。今そういった場所にいるのなら、本当に気をつけた方がいいかもしれない。自分がその集団に染まってしまう前に、転職するなり異動届を出すなり、そこからは一刻も速く離れた方がいいと思う。

それは、お互いを好きでもない人間が集まる組織という意味では、会社だけでなく学校や部活など他にも当てはまるケースがあるかもしれない。


「環境が人をつくる」という言葉がある。

良くも悪くも、人は集団に属すると、その集団の色に染まって(馴染んで)いくようにできている。まわりが反面教師だらけの環境にいると、そのうち感覚が麻痺してきて、反面教師が教師になってしまう。

環境が、性格や人間関係や人生に大きな影響を与えるのだとしたら、一日の長い時間を過ごす場所(職場)は慎重に選んだ方がいい。社員同士がお互いを思いやり大切にしあえるような環境にいれば、プライベートでも大切な人に対して当たり前に大切にできると思う。


さらにいえば、「働いている環境」と同じくらい「一緒に働いている人」も重要だ。例えば、パワハラまではいかないにしても、攻撃的な話し方をする人とか、上から目線で偉そうに話してくる人とか、マウントをとってくる人とか、いつも不機嫌な人とか、むちゃくちゃ神経質な人とか、そういう人と長く一緒にいると、自分がやられたのと同じことをいずれ他の誰かにしてしまうことになるかもしれない。

なるべく自分が不機嫌にならずにすむ環境で生きる。居心地の悪い場所・居心地の悪い人からは、気づいたらすぐに逃げる。そして、自分と同じ温度感の場所や人と出会えたら大切にする。

そもそも完璧な人間がいないように、完璧な職場なんてないので、組織の一員である以上、ある程度は組織のルールややり方に従うのは当然だけど、人間関係において到底許容できないことがあるのなら、自分のためだけでなく大切な人たちのためにもさっさと離れた方がいいということだ。

他人は変えられないし、自分も簡単に変えられないが、環境は簡単に変えられる。

自分はフリーランスという会社員ではない働き方を選んだ。幸いにも自分は人に恵まれている方だと思う。今後も居心地のよい人たちと長く付き合っていきたいし、引き続き、平和な自分でいられるように心がけていきたいと思っている。


#エッセイ #転職 #退職 #職場 #パワハラ #家族 #DaiGo

読んでもらえるだけで幸せ。スキしてくれたらもっと幸せ。