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ベストオブ相槌生まれたり。(580文字)


上海に単身いる夫が隔離二か月目突入。

隔離中も日々仕事の仕事関係の人や家族とつねに連絡をとっているため、全く孤独感はないよう。
人とのコミュニケーションにおいて、彼は話すより専ら「聞く」専門。



そもそも世の中話したい派が圧倒的多数、聞き上手で対応が丁寧な彼は方々から引く手あまた。
出世への道はそのおかげといっても過言ではないのかも。


さ:さすが~!
し:知らなかったです~!
す:すご~い!
せ:センスがありますね~!
そ:そうなんですね~!




電話などのやりとりをきくと
相槌のバリエーションはまるでうれっこキャバ嬢。
シャンパンタワーだって夢じゃない。


先日はそんな夫にあやかって息子とふたり、夜な夜な
「あ行」から「わ行」まで相槌を考え遊んでいた。

「た行」
たしかに~!
ちがいますね~!
つよ~い!
天才!
どきどきする~!


「な行」
な:なるほど~!
に:

人間にうまれてよかった~!


今日パクチーたべられるようになったよ。
人間にうまれてよかった~!

いろいろな飛び出し坊やをみたよ!
人間にうまれてよかった~!

ベストオブ相槌生まれたり。


こけて怪我しちゃった。
人間にうまれてよかったね~!


指に顔書いたよ。
人間にうまれてよかったね~!

こう返されると、
人間に生まれたからこそ、
生きているからこその様々な機微を味わえているのかも。そんな気分になるような。
ならないか。

生きているからこその機微を今日も味わおう。





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