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アポロ選・猫俳句紹介 その8~俳句で猫助け句集プロジェクト

大幅に予定が遅くなってしまった「鳥と恋の饗宴」の句集計画ですが…
現在、少しずつ前進しております。
ほぼ、最終段階に近づいています。

投句くださったみなさま、関係者のみなさま…
応援してくださったみなさまには、心よりお詫び申し上げます。
本当に申し訳ございません。

そして。
「句集・鳥と恋の饗宴」に、付録として掲載する「猫俳句」。
こちらは、以前アポロんの「俳句公園」に投句くださった「猫の俳句」の中から、選者アポロによって選ばれた優秀句が122句あります。

この122句を、Googleドキュメントに集め、有志の方々に感想をいただきました。
しばらく記事の更新がが滞っておりましたが、少しずつご紹介していきます。

※()内は、感想を書いた人です。

※投句いただいた方のお名前は、今年3月現在の表記とさせていただいております。
ご了承ください。

※太字表記は、「特選句」です。


ひらり

夜の猫きっとどこかで踊ってる

・昔から、人のように頰被りをして踊る猫の姿が描かれたり、長寿の猫が妖怪変化したりするように、ふらりとどこかにいなくなっては、またいつの間にかそこにいる猫に何か怪しさを感じる経験は誰もが持っている感覚かもしれません。きっとどこかで踊っていることでしょう。(白)

めろ

「春の猫!」駆け寄りみれば植木ばち

・植木ばちが猫に見えてしまうなんて、どれほど猫が好きなのだろう。ユーモアたっぷりに猫を好きな気持ちを詠んでいて、春らしく楽しい気持ちにさせられる一句。(橘鶫)

・「春の猫!」駆け寄りみればちと愛情が夏の日差しのように熱く感じられる句です。実は譲渡会には木ばちも(匿名)

はねの あき

春の昼猫一匹の駐車場

・駐車場に猫一匹。ほかには何もない。広い空間にぽつんと取り残されたような寂しさ。その猫を春の昼が抱き受ける。完全な描写だけで深い味わいをもたらす。スマートな佳作である。(アポロ)

ひろ生 /spring space cup

五線譜のクレッシェンドな猫の恋

・遊び心を上手く表現出来ている。五線譜から軽快なリズムを生みだし、クレッシェンド「な」猫の恋へ繋げた。な、一字に楽しさが溢れた。小さな命の恋をクレッシェンドと感じる感性に拍手。(アポロ)

aloha

浮かれ猫覗く眼の貴々し

・「貴貴し」、難しい言葉ですが…読みは「あてあてし」。意味は、「きわめて高貴である。非常に上品である」(コトバンク)さて、この浮かれ猫は上品な目で、何を覗いているのでしょうか…(中岡はじめ)

西野圭果

春日向路地に佇む猫ひとり

・春のお日さまが燦燦と降り注ぐ路地。路地なのだから、その日照時間はそうは長くないだろう。その日を愛おしむように「ひとり」の猫が佇んでいる。猫だけれども、まるで一人の人間のように詠み手には見えたに違いない。猫への愛の深さを感じる御句。(紫乃)

晴田そわか ❤️制限中

三毛の顔隠れて見えて金魚草

・金魚草の間に、見え隠れする三毛猫さん…どんな顔なんでしょうね。
きっと可愛いに違いない!色鮮やかな金魚草に紛れて、こちらの様子をうかがっているんでしょうか♪三毛さんの用心深さがうかがえる一句でした。(中岡はじめ)

ひろ生 /spring space cup

裏路地に集う仔猫は最後列

・猫は、人知れず「集会」を行います。老いも若きも集う路地裏、子猫は最後列でちょこんと控えているのでしょうか。愛らしい様子が想像できます。また猫の集会は、実際に行われているそうです。(中岡はじめ)

訪れた猫を抱き上げ春の庭

・ふらりと庭に現れた猫を抱き上げた。ほんの些細なことなのに、風景はあたたかく色づきあっという間に春の装いになる。猫がもたらしてくれた春。気持ちまで明るくあたたかくなる一句。(橘鶫)

祐希

ぐるぐるとしっぽ追ふ追ふ子猫かな

・明るく愛らしい光景にほっこり。しっぽ追ふ追ふに子猫の勢いとパワーを感じる。ぐるぐる、追ふ追ふの繰り返しの表記もとても良いと思う。こんな可愛らしい子猫に出会いたい(そわか)

猫の子の寝息に添ひて高いびき

・あらあらお父さんたら「タマはどこにいったかなあ」なんて探しにいったと思ったら、一緒に寝ているわ。いびきもかいて気持ちよさそうね。仕方ない、しばらく放っておきましょう!(紫乃)


投句くださった皆様。
感想を書いてくださった皆様。
ありがとうございます!!!

今後も少しずつ、ご紹介していきますね。

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