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【複業から学んだこと】〜会社員が組織運営アドバイザーとしてまちづくりに参画!〜

ご縁があり、2022年1月から長崎県壱岐市のまちづくりアドバイザーに就任いたしました。
2022 年1月~活動してきており、一段落したので備忘録がてらnoteにまとめたいと思います。

本業もあるので、きちんと本業にも申請を行い、スキルのoutput、そして新たな生き方への挑戦の意図を持ち複業に挑戦しました。
いくつかの気づきもあるので、備忘録がてら可能な範囲でまとめてみようと思います。

そもそも壱岐島とは?
を以前まとめていますので添付します。
今回は説明が長くなるためにURL添付という形で省略いたします。

0.複業をしようと思った理由

まず、この言葉の違いから整理したい。
読み方は同じ「ふくぎょう」ですが、違いがあります。副業は、メインになる本業が他にあることが前提で、サブ(補助)として収入を目的に行う仕事のことを指します。 一方、複業は、複数の仕事を掛け持ちしながらもメイン・サブという序列をあえてつけず「どれも本業」という考え方を指します。
引用元はこちら: https://www.internetacademy.jp/it/design/web-design/merit-demerit-of-multiple-jobs.html

ところでなぜ、複業をしようと思ったのか?
よく聞かれるますが、そもそも私は地域をActivate(活性化)することで日本を元気にすること、が仕事の目的です。
本業でも、地域の顧客と一緒に仕事をしています。しかし、本業ではマネジメントが主の業務のために、どうしても現場から離れてしまうのと、当事者としてまちづくりに参画してみたいと思ったからです。

地域を元気にする主体者としてもう少し現場に入り込みたいとかつてより考えていました。地域を活性化するという漠然といたありたい姿に向き合ってみたかった。且つ本業で身についた実践知を貢献として外部に活かしてみたかった、という挑戦的な位置づけもあります。

本業で見つけた、地域の魅力。
それを当事者に近いポジションでもっと知りたい。
本業で身に着けた、スキルを活用し貢献してみたい。

そんな想いで、エントリーしてみました!

1.良き刺激が、画一的な毎日に物申す

先に結論として、複業はおすすめという前提に立ちnoteをまとめます。

特に会社員は、同じコミュニティや同じ環境、同じ時間という制約のサイクルの中で、給料をいただく代わりに価値を創出しています。正解のない今の時代において、当事者意識をもって仕事に取り組まないと成長もできないし、コロナで在宅勤務が増えたこともあり外部とのつながりが遮断され井の中蛙になってしまいます。

という私は、それなりに大きな組織に所属しており、加えて尊敬する上司や仲間が多く毎日が楽しく、成長機会に恵まれています。

しかし、会社員は当然missionがある。
会社法の中で守られており、やりたいこともあれば、それ同等以上にやるべきこと、も存在する。

やるべきことという、ある種制約条件の中で会社の価値を最大化する役割をになっています。
だからこそさらに自ら機会を作り、成長の機会を作ろう、そして外部の刺激を本業に活かそう。
と考えました。かつて、経営大学院に入学をした際も多様な人材に会うことができ、こんなにいろいろな考え方があるのか、という衝撃や刺激を受けたことがあります。

複業はそれと似ており、
しかももっと刺激的でした。

なぜなら、inputではなく、outputがメインであり、自分のスキルを活かしながら課題を解決していくプロセスが必要になるからです。
大学院は学びの場なのでノーリスクだが、複業は多少のリスクを伴う。期待と責任があるからです。
しかしこれこそが複業の魅力だと思っていて、新たな自分との出会い(=成長)につながるのだと思います。

2.キャリアの選択肢が増える

もう少し詳細を記載します。
大前提、これは私の考え方だが本業を疎かにしている人は複業も失敗する可能性が高いように思っています。その理由は明快で、この3点が挙げられます。

①複業は何かしらのスキルが求められること
②創出した時間の中でvalueを発揮する必要がある
③会社のように守ってくれない。自分の意思決定の中で推進する必要があること。

この前提条件をしっかりと抑えたうえで、スキルアップなどの目的を持ち利己的<利他の精神をもって複業に取り組むと、人との出会いが起点となってどんどん新たな人やコトに出会っていきます。

それはキャリアの選択肢が増えていくということだと思っています。会社員は年間人事のスケジュールの中で、昇格/昇給などが決まっていますが、複業は基本的に自分次第+条件次第です。だからこそ可能性は無限大だし何より自由。(自由は楽ではなく、責任とのセットの意味として活用しています。)

日頃会っている人、日ごと向き合っている仕事、から逸脱し新たな出会い、新たな職種、職務との出会い、がインスピレーションを創出し、キャリアの新たな選択肢が生まれる可能性がでてくると思います。

例えば、実際に私も選択肢に恵まれました。
100%ボランティアで、こどもエキスポという壱岐島を舞台にした教育イベントを実行員として企画していますが、これは複業での市役所の方との出会いから紹介をしてもらい、企画する機会に恵まれました。(2022年7月31日~8月6日に開催予定だったか延期に。それを機に私はアドバイザーの立ち位置へ)

3.ゼロフラットに人生を俯瞰できる

私もそうだが、会社員の場合は自分の仕事に視野狭窄になりがちだと思う。成果を出したい、給料を上げたい、など会社の中でのパフォーマンスを最大化するための努力をほとんどの人がしているはずです。
とてもかっこいいと思う。
そのあり方はむしろ賛成派ではある。

一方で、フラットに考えると、
仕事は人生の一部であり、根詰めすぎて家族や趣味の時間を疎かにしていないか?と問うと、特に日本人は真面目なのか、割と犠牲にしている人が多いのではないか、と感覚で感じている。

複業は、会社の枠を超えて自分のやりたいこと×貢献できることの中から働くわけです。そこには会社員ならでは競争や悩みはあまりなく、幅が広がる感覚がして楽しいです。人生すべてが会社の仕事ではないよね、というようなキャリアという俯瞰したところからの問いを持つこともできました。

今の時代は、成果が可視化しにくい。資本主義は勝者と敗者を生む構造になっています。且つ成熟社会なので日本内における競争力の低下は否めない。そういう意味でも成果は出しにくい→→格差が生まれる→失敗体験が仕事に対する嫌悪感を生むと負のスパイラルの一途をたどることになる。(本業の話をするとそこに向き合うことで成長につながるとは思うが)

だからこそ考えるべきことは、改めて一度きりの人生においての自分のありたい姿ではないかと思っています。複業も簡単に今は見つけることもできます。会社一本で65歳まで勝負!はすでに旧態依然であり、自分の人生の中における仕事の楽しみを見つけることができると、本業のストレス軽減だけでなく実はパフォーマンスもよくなるのでは?と思ったりもします。

4.まちづくりアドバイザーとして取り組んだ内容

ところで何をやったのか、というと2022年1月〜5月をメイン期間として、
①市役所変革チームへのワークショップ
②壱岐島各地区のコアメンバーとの対話型ワークショップ
③まちづくりファシリテーター養成講座の開催
以上3つの実践を行いました。

島内には複数の地区が存在する。
②がメインであり、各地区の「担当職員」と「支援員」の方々と一緒に、壱岐島の未来を探求するワークを2日間、総勢60名とダイアログを実施しました。

人口減少が進む中、各地区が自走をして魅力を言語化していくこと。その結果壱岐へのエンゲージメントが高くなることは当然のこと、島外の方々にも息の魅力が伝わっていき、観光客や支援者(ファン層)が増えていくのかな、と感じています。

壱岐島の未来を対話を通じて深めていった

今回は、わたしともう1人復業人材として、まちづくりアドバイザーを委嘱していたが、たまたま同じファシリテーションの手法を学んでいたこと、そしてストレングスファインダー(強みや個性)が異なっていたこともあり、市役所中心に組閣した変革チームのチームビルディングもかなりよかったと思います。毎週の定例mtgを固定化したことも推進につながりました。

チーム一丸でまちづくりを推進

1つの集大成として、支援員方々向けに「まちづくりファシリテーター」養成講座を企画し、自分たちでワークショップを開催できるように、内容を企画することにもチャレンジした。
詳細は書けませんが、変革チームを作りありたい姿を作り出し、対話という手法を通じでポジティブな未来を作り出すことの有用性を大いに感じることがでした。

僭越ながら、この取り組みがAnother works社の大林社長が出版している「複業の実践書」の事例として紹介されています。

付加価値の話をすると、
夜は、すでに壱岐で活躍している先輩方と地元の居酒屋や、ビザ屋さんで語る毎日。ここでのinputや出会いも価値が高い。壱岐をよくしたいという動機の私は既出のように、ほぼボランティアでの参画である。お金という物質的な対価よりも、このような人との出会い、最先端の情報の方が意味があると感じています。

勝本の同世代の居酒屋 あかり屋さん
壱岐島のビール工房で造られたビール
芦辺のピザ屋さんも美味しい
壱岐牛は美味

これから先も、黒子という形で壱岐の各地区の発展に貢献して行けると幸いである。
地域のvisionを言語化し、地に足をつけた一歩を共に歩むための場づくりと仕組みづくりに、これからもチャレンジしていきたいと思う。
もし複業としてお役に立てる自治体があれば是非お声がけくださいませ。

5.おまけ。壱岐は最高である。

毎月壱岐に訪問しているが、ぜひ訪問してください。
今回は複数がテーマなので以前書いたブログを添えたいと思います。

✔︎辰の島中心に海が綺麗
✔︎壱岐牛やサザエなど食べ物が美味しい
✔︎スーパーの刺身が異常に新鮮
✔︎地元の商店街など人があたたかい
✔︎ワーケーションが充実(してきた)
✔︎移住してお店を開く人が多い
✔︎若い人も増えてきて活気がある
✔︎市役所の人も熱意を持った人が少なくない
✔︎島発のビール工場かある
✔︎サウナの施設ができて観光も充実
✔︎釣りではアジが釣れすぎる

復業という一歩を踏み出し、新たな出会いやキャリアの気づきを得ることができました。
多様性の時代、自分の興味あることにチャレンジすることで道は開かれるのかな、と考えています。

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