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バランスの取れた噛み合わせで、心身ともに健康に!

近年、「よく噛むこと」の重要性が注目されています。噛むことは、消化を促進するだけでなく、脳の活性化やストレス解消など、様々な効果をもたらすことがわかっています。

しかし、現代人の多くは、早食いや偏った食事などによって、十分に噛まずに食事を済ませてしまう傾向があります。そこで今回は、バランスの取れた噛み合わせと食事習慣を見直して、「よく噛む」を実現する方法をご紹介します。

噛み合わせが全身に与える影響

噛み合わせが悪いと、顎関節症、頭痛、めまい、耳鳴り、難聴、肩こり、腰痛、ひざ痛、不眠など、様々な不調を引き起こすことがあります。これは、「咬合(こうごう)関連症」と呼ばれ、近年注目を集めている症状です。

あごは、頭蓋骨から側頭筋などによって吊り下げられており、その位置やバランスは全身と密接に関係しています。専門家によると、9割以上の人が何らかのあごのずれを抱えていると言われています。

あごのずれは、体のバランスを崩し、不自然な姿勢を強いられる原因となります。また、歯並びや歯の欠損によって、左右どちらかに偏って噛む「噛み癖」も問題です。日本人は特に、奥歯だけで噛む人が多い傾向があります。

噛み方に偏りがあると、歯の高さに差が生じ、頭や首、肩の筋肉の緊張へとつながります。

噛み合わせのバランスを整える方法

本格的な噛み合わせ治療は、専門の歯科医に相談する必要がありますが、日常的に意識することで、あごのずれを改善することができます。

あごの体操
あごの力を抜いてリラックスし、唇を閉じたまま上下の歯を2〜3mmほど開け、背筋を伸ばして姿勢を正します。そのまま20分ほど自然な呼吸で何も荷物を持たずに歩きます。

ほおづえや、うつぶせ寝を避ける
ほおづえや、うつぶせ寝は、あごがずれる原因となるので避けましょう。

30回噛むことを習慣にする

食事の際は、ひと口30回を目標に、ゆっくりとよく噛んで食べましょう。

ひと口ごとに箸を置く
カレンダーの日付を目で追いながら30回噛む
テレビを見ながらの食事は、噛む回数が減少してしまうので避けましょう。

また、空腹を強く感じる前に食事をすることや、時間に追われて食事をすることを避けるなど、早食いの原因となる状況を作らないことも大切です。

食事の内容を見直す

豆類、海藻類、野菜、キノコ類、イモ類は、自然と噛む回数が多くなる食材です。これらの食品を使ったメニューを積極的に取り入れましょう。

まとめ

バランスの取れた噛み合わせと食事習慣は、心身の健康にとって非常に重要です。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ「よく噛む」ことを習慣にしてみてください。

参考資料

「「噛む力」が病気の9割を遠ざける」株式会社宝島社
「一生太らない体をつくる「噛むだけ」ダイエット」東京書店株式会社
「噛むだけでやせる!超健康になる!」株式会社マキノ出版

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