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【カンボジアの学校へ行こう!2】芸術教員たちによるクラブ活動支援 #熱血先生応援プロジェクト

■ 途上国の教育教科事情

途上国への教育支援では、STEM関連教科 (Science科学, Technology技術, Engineering工学, Math数学 の略)に重きがおかれます。そりゃそうです、国の経済発展なしに国の成長は無いのですから、産業に直接通じる科目が優先されます。カンボジアのSTEMについては、各国の市民社会組織の中でも、JICA(国際協力機構)を通じた日本の貢献は実に大きなものです。(ただし教育された世代は少なく、地域格差はまだまだ大きい!)

■ 遅れる情操教育

そんな中、音楽、芸術、道徳、体育、といった情操教育の普及は、実に遅れています。STEM同様JICAを通じた資金援助と各専門分野のNGOがカリキュラムや教材製作、技術指導を行っておりますが、地方の学校においては殆ど実施されていないことが多いといった状況です。

■ いるじゃん!芸術教員。

私の所属している 教育支援センターキズナ(現地名ESC-KIZUNA)は、教員養成学校が無い地域の生徒が通っている首都プノンペンの教員養成校に奨学金支援をおこない、現在2500名近くの奨学生たちが、卒業後、地方の学校で教員をやっています。その中に50名ほど「芸術教員」というのを見つけました。カンボジアの中学校教員は全員2教科の専門を担います。この芸術教員たちは、芸術の授業が無いため、歴史や他の教科を指導していました。

■ 芸術教員=芸術英才教育集団

実は、この芸術教員たち、カンボジアに1校ある公立芸術学校の卒業生で、幼少のころから、伝統芸術を叩き込まれてきた人たち。高校卒業後、プロに進むか大学に進学するかの選択を迫られる中、芸術教員という狭い枠を選択してきた方々。「芸術を次の世代に」といった希望を胸に教職に進学するも、芸術や音楽の授業がないなんて。。。。。

そんな彼らが活躍の機会を得たエピソードをコラムにしてみました。

■ Phnom 2019年6月号 掲載記事

学校へ行こう02

リンク:プノンペンで唯一の月刊誌「プノン」web版


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