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調教診断マガジン

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JRAレーシングビュアーの調教VTRを通じて得られた視覚的情報を言語化してお届け。時計はいいが動きは悪い→具体的にどういうアクションを指して悪いと判断したのかなど調教の見方や意図…
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#競馬予想

【ステイヤーズS】この季節に映える白毛馬ボスジラのローテが解せない。

【ステイヤーズS】この季節に映える白毛馬ボスジラのローテが解せない。

12月5日(土)中山11R  ステイヤーズS(GIII)

オーシャンビュー
美浦/南B
・セーブ気味の時計に反して、最後の直線走路では助手に手綱をしごかれる場面が見受けられるなど前進気勢そのものに不満を残す内容。

シルヴァンシャー
栗東/坂路
・大トビということもあって滞空時間が長くそれでいて、ほぼ馬なりといえるほどの扶助で加速ラップを刻めていたようにデキは万全。
・京都に良績が集中しているこ

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桜花賞最終追い切り診断

桜花賞最終追い切り診断

4/12(日) 桜花賞(GI) 阪神 芝1600m

阪神牝馬Sのnoteでも触れたとおり、今週から新たな試みとして追い切り時の平均ラップ(AVE)を併記している。

全体時計やL1の時計だけでは掴みにくい追い切りの「負荷レベル」を推し量る一つの指標として参考にしてほしい。

以下に紹介しているAVEは、過去の桜花賞出走馬の平均ラップ(最終追い切り時のもの)となる。

追い切り診断を行う上では、

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阪神牝馬S最終追い切り診断

阪神牝馬S最終追い切り診断

4/11(土) 阪神牝馬S(GII) 阪神 芝1600m

昨年は川田騎手騎乗のミッキーチャームが好位の外目から混戦を断つ押し切り勝ち。

最終追い切りは芝コースでL3に重点をあてた内容だったと記憶しているが、この週に素晴らしい動きを披露していたアマルフィコーストが2着。

桜花賞のレシステンシアやここに出るシゲルピンクダイヤも同じダイワメジャー産駒に該当するが、まぁこの血筋は一叩きされてピシッと

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【無料提供】桜花賞1週前追い切り診断

【無料提供】桜花賞1週前追い切り診断

4/12(日) 桜花賞(GI) 阪神 芝1600m

今週はいよいよ桜花賞!

楽しみすぎて、ビックリマークをいきなり使ってみた。

今年は快速娘レシステンシアをはじめ、エピファ産駒の最高傑作たる声も聞かれるデアリングタクト、絶好調キズナ産駒のマルタ―ズディオサに、シルクの秘密兵器リアアメリアなど、話題に事欠かさない豪華メンバーが集結。

チューリップ賞のnoteを通じては、阪神JF優勝馬レシステ

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ダービー卿CT最終追い切り診断

ダービー卿CT最終追い切り診断

4/4(土) ダービー卿CT(GIII) 中山 芝1600m

同じ関東圏ということもあり事情は分からなくもないが、マイルという距離を除けば、周回コースの向き、コーナーの角度、急坂の有無と似ても似つかぬ中山コースと東京コース。

それにも関わらず、3歳マイル路線であれば、ニュージーランドTからNHKマイルC。

古馬マイル路線であれば、ダービー卿CTからVマイルないしは安田記念と、中山マイルを叩い

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大阪杯最終追い切り診断

大阪杯最終追い切り診断

4/5(日) 大阪杯(GI) 阪神 芝2000m

皆さん、ごきげんよう。

悠々自適なリモートワーク生活4日目。

幸い、時間ではなく成果主義の仕事を本業としていることから、不必要な監視体制のもと目の前の作業に追われる必要はない。

しかしながら、ネットサーフィンをしていて気が付いたが、リモートワークの在り方ひとつとっても会社それぞれのカラーがあることが分かる。

例えば、所定の時間になると、通

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大阪杯1週前追い切り診断

大阪杯1週前追い切り診断

4/5(日) 大阪杯(GI) 阪神 芝2000m

今振り返っても大阪杯GI昇格初年度にあたる2017年キタサンブラックの1週前追い切りはエグかった。

栗東・清水久厩舎といえば、坂路なら2本追いは当然、CWコースなら長めから時計を出すにしても1Fの平均ラップ14秒台前半は当たり前。

これを13秒フラットの時計で走り切っていたのが当時のキタサンブラック。

追い切りというと、最後の1Fの時計や動

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高松宮記念最終追い切り診断

高松宮記念最終追い切り診断

3/29(日) 高松宮記念(GI) 中京 芝1200m

最終追い切り診断を終えて一言、やはりセイウンコウセイのデキの良さが際立つ。

良馬場での施行は厳しいと思える状況だけに、テンからポジションメイクできる脚質とコース適正、状態の良さを踏まえれば、同型のモズスーパーフレアを適当にあしらえさえすれば、馬券圏内は十二分にある。

人気の藤沢勢二頭も順調そのもので、特にグランアレグリアについては素晴ら

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日経賞最終追い切り診断

日経賞最終追い切り診断

3/28(土) 日経賞(GII) 中山 芝2500m

昨年の覇者メイショウテッコンはといえば、当週の最終追い切りを栗東坂路で行い51.2→37.2→24.1→11.8の猛時計を馬なりやや強めといった匙加減でマーク。

見るからに素軽い脚捌きで、それでいて一直線に登板してくるブレのないフォーム。

今年の出走メンバーでこれだけの動きを披露した馬はいなかったのだけれども、それはそれで混戦色が増して予

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毎日杯最終追い切り診断

毎日杯最終追い切り診断

新種牡馬キズナ産駒の勢いが止まらない。

チューリップ賞優勝馬マルタ―ズディオサを筆頭に、先週のフラワーCを制したアブレイズ、若葉S2着馬キメラヴェリエなど、牡馬・牝馬とそれぞれの路線で存在感を示していることが凄い。

エピファネイア産駒もそれなりに結果を残しているが、とはいえキズナ産駒のそれと比べたらお話にならないレベルで、父の産駒同様、温かくなってきたこの時期にグングン力をつけるのかもしれない

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マーチS最終追い切り診断

マーチS最終追い切り診断

3/29(日) マーチS(GIII) 中山 ダ1800m

皆さん、ごきげんよう。

今週は、いや今週も、朝から晩までコロナ報道一色。

高松宮記念の一週前追い切りに続き、つい先ほどマーチS(中山ダ1800m)の最終追い切り診断の原稿を書き終えてふと思う、馬を観ているだけで本当に気持ちが軽くなる。

この後、毎日杯、日経賞、そして高松宮記念の最終追い切り診断も随時更新していくのでお楽しみに。

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フラワーC最終追い切り診断

フラワーC最終追い切り診断

3/20(祝・金) フラワーC(GIII) 中山 芝1800m

先週の中山牝馬Sの予想記事で鬼女と表したコントラチェックが、やはり得意の中山コースで鬼女ぶりを発揮してみせた昨年のフラワーC。

管理する藤沢厩舎にとっては、過去10年のうち、14年のバウンスシャッセ、19年のコントラチェックで計2勝をあげているように、このフラワーCを勝つ為のノウハウを知り尽くしているように思う。

その藤沢厩舎の

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阪神大賞典最終追い切り診断

阪神大賞典最終追い切り診断

3/22(日) 阪神大賞典(GII) 阪神 芝3000m

今は亡きシャケトラが昨年圧勝した阪神大賞典。

特別思い入れが強いわけではなかったものの、昨年の最終追い切りVTRを通じて、3頭併せの最内から手応え十分の走りでいかにも生真面目そうなタイプに映るシャケトラの姿をみて切ない気持ちになった。

前走でフィエールマンを下し、阪神大賞典は後続に0.8秒差の完封劇。

順調なら、天皇賞春でも十二分に

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スプリングS最終追い切り診断

スプリングS最終追い切り診断

3/22(日) スプリングS(GII) 中山 芝1800m

昨年のエメラルファイトは美浦南W4F51.3を併せ馬でマーク。

クロフネ産駒らしい、胴長で伸びやかなフォームが印象に残るストライドで、馬なりというより、馬の気に任せたようなイケイケの最終追い切りを経て見事スプリングSの覇者に。

二着のファンタジストにしても栗東坂路50.1の時計が物語る通り、この先を本当に見据えているのかと疑いの目を

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