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「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を読んだ。


こんにちは、こんばんは、ごきげんよう。tackです!


今回も本を読んだのでそれについて話していきます。



今回読んだ本はコレ!


20歳の自分に受けさせたい文章講義



星海社新書の「20歳の自分に受けさせたい文章講義」になります。


この本の著者は
古賀 史健さんというライターをされている方で、
いくつかの本も手掛けており、ヒット作は僕も前回紹介した
「嫌われる勇気」などがあたります。


ちなみに今回、たまたま著者が一緒だっただけで狙って買ったわけではありません笑




ちなみにどういう本か先に結論言うと、
「話せるのに書けない!」を解消する本だと冒頭で言われています。


ここで注意なのが、
文章が上手くなる本ではないということですね。


内容自体は文章講義の本だけあって
結構読みやすく、そんなに苦にならず、あっという間。


しかし、内容はすごく濃く、学んですぐ実践できる部分も多くあります。

流し読みより、
必要部分はメモや写真、付箋などを貼りながら読むことをおススメします。

本の途中で文章の型が出てきたりするので、
自分で文章を書く際に、後で見返して参考にするなどの使い方もできます。



実際、僕自身も
学生時代のレポート提出や卒業論文で先生から

「まどろっこしくて読みにくい」

と言われることがありました。


そしていまでも、
リハビリ業務という仕事上、
カルテの記入や医者、看護師などへの業務連絡。
患者様を対象とした症例発表の原稿、勉強会主催する際のパワーポイントの制作

これらを中心に今でも重要な場面で文章を使う機会が多く、これからもさらに機会が増えると予想しています。


あとブログやツイッター、そしてこのnoteで記事を書くにあたって、



悩む人

相手にどう書けば伝えられるか?
回りくどくなっていないだろうか?
せっかく見てくれるなら退屈しない文章にしたい!



と思うことも増えました。



年齢20代半ばを迎えたこともあり、

一度キチンと文章について勉強したいと思ったのでこの本を手に取りました。



そこでこの本ですが、

・文章に対してコンプレックスのある人
・なかなか書く内容が浮かばない人
・仕事で文章を書く機会の多い人
・対人関係を有利に進めたい人
・文章ができ上がるのに時間のかかる人
・文章に対して向上心のある人
・丁度20代の人
・上記どれか1つ以上当てはまる人


このような方におすすめです。




本の要約というか感想というか



”話せるのに書けないを直す”とあるが、

具体的にどうやって

と思っている方は多いと思います。



この本は初めの部分で
話し言葉書き言葉の違いを知り、
その距離を縮める作業が重要と述べています。



次に
小学校とか国語の授業で
作文や読書感想文はあるが、
書く意味や意義、
具体的な技法に踏み込んだ授業は受けたことがないはずと言っています。


しかもこの作文では、良い事を書いていれば褒められる。
文章の書き方を指導する作文のはずが、
心の指導、道徳的な価値観を押し付けるものになっている。
書き方指導ではなく、形を変えた生活指導となってしまっている。
とも言っています。


確かに。
僕はもともと書くことは嫌いではない方。(だと思っています笑)
だけど作文を書く際はあまり気分が乗らないことが多かったです。
その時はなぜか分かりませんでしたが、このような部分を言葉にできていなかったのだと思います。


本では書くことは良いことを書くのではないと言っており、
一見当たり前ですが納得しました。


この本は章を講と言っており、「話せるのに書けない」を直す方法について大まかにガイダンスを含め1-4章に分けて解説しています。
本にならってここでも”章”ではなく”講”を使います。


以下の講の詳細は、長くなりますので控えます。
ここでは、どの講でどのようなことを言っているのかを記載します


ガイダンス:その気持ちを「翻訳しよう」

第1講:文章は「リズム」で決まる

第2講:構成は「眼」で考える

第3講:読者の「椅子」に座る

第4講:原稿に「ハサミ」を入れる

合計5講で構成されています。


ガイダンス:その気持ちを「翻訳しよう」
では、

文章は感じや思いといった言葉にならないものを翻訳することから始まると言っています。

何故翻訳するかと言うと、
自分の考えや感じ、思いを伝えたい相手がいるから
この伝えたい相手を無視して書いた文章は自分で「いいのができた!」
と思っても相手には伝わらない独りよがりな文章になります。


そう、このガイダンスでは、



なぜ文章を書くのか?
書くことはどういうことを言うのか?

という部分について書かれています。


ちなみにこの講で僕は1番おっ!と感じた部分は

書くために考えるのではなく、考えるために書くことが大事。
アウトプットの過程で自分なりの解を得ていく。解が分かるから書いているのではない。


これを見た後、文章を書く際、少し肩が軽くなった気がしました。




第1講:文章は「リズム」で決まる
では、


リズムの悪い文章=読みにくい文章

としており、

読みにくい文章に引っ掛かりを感じるのは

センテンスの切り方、句読点の打ち方、改行のタイミングではなく、


1. 書かれ方
2. 論の勧め方
3. 支離滅裂感


この3つが強いからと言っています。

ちなみに文章をパーツに分けると、
1つ1つは間違ったことを言っていないことも多くあります。


しかし、パーツが合っているから合わせても大丈夫!
と思ってしまうところがアウトと言っています。
なぜなら、
論が正しく展開されているような錯覚に陥るからと言っています。


要するに、
細部に間違いがないのに
全体を見るとよくわからない文章になるやつです。


では、リズムの良い文章を書くにはどうしたらいいのか?!
という部分で

論理的な文章を書くこと。ここの論理はどう展開していくかが重要
と言っています。

例えば、上記で
”細部に違いがあるのに全体を見たらよくわからない文章になるやつ。”
と言いました。

これは、
文がおかしいというより文と文の「つなげ方」や展開の仕方がおかしくなった結果こうなります。


そこでこの講では
会話と文章の違いや、接続詞などを用いて支離滅裂にならない文章を作る方法が書かれています。



第2講:構成は「眼」で考える
ですが、

第1講で述べた読みやすい文章について書かれていましたが、ここでは面白い文章の書き方について語っています。

いくら読みやすくても面白くなければ読んでくれない。

読みやすい文章にちょっとした応用を加える手段を書いた講になります。


ちなみに僕がこの講で一番おっ!と感じた部分は

文章を読むとき、読者は必ず「この人は何が言いたいんだろう?」と考えながら読んでいる!

と言った内容や

文字量は頭で数えず眼で数える習慣を持つ!
①ワープロソフトの文字数と行数を固定して1ページあたりの文字量を覚える!
②行数化グリッド線を表示させる
③何行で400字(原稿用紙1枚分)になるかを頭に入れておく。

文字数は序論:2 本論:6 結論2 の割合程度がちょうどいい。

といったテクニック部分です。

他にもためになる部分やテクニックがあるのですが、長くなるので興味があったら本読んでください笑



第3講:読者の「椅子」に座る
では、


簡単に、読者にどう読まれるか、どう読ませるか
について考える講です。

ここでは、
 アマチュアやプロ、メールだろうと小説だろうとあらゆる文章の先にはそれを読む読者が存在すると言っています。


じゃあその読者(だれでもいいです。)
に対して読んでもらえる、
そして自分の意図したように読んでくれる方法について、

隣に立つことでは無く、読者と同じ椅子に座ることが大事と述べています。

本の中で、

10年前の自分の椅子に座ること。とあります。

これは、10年じゃなくてもいいのですが、
有益な情報を知った際、「もしこれを10年前に知っていたら!!」
と思うことがあると思います。



じゃあこのような思いがあるなら
この時の自分に対して語りかけるように書けばいい!と言っています。


続けて
どんな言葉を嫌い、
耳を傾け、
どう伝えれば納得してくれるのか、手に取るようにわかるはず!
こうして書いた文章は言葉の強度が違う!と言っています。


そして、

自分だけにしかわからない、誰にも理解されないと思われる根深い問題こそ、実は普遍性を持った悩みになる


そう、今この瞬間にも「10年前の自分」が存在しており、
その人たちにきっと響く
文章になると言っています。

ただ、10年前の自分と同じ悩みを持った人となると、
結構特定の人を対象にしていますが、

ブログなどを書く場合、多くの人にもみてもらう目的が少なからずあると思います。
これでは、


悩む外人

自分と同じ悩みを持っていない人たちには刺さらないのでは??!


と思いがちです。


しかし、ラブソングで例えると分かりやすいと思います。
ラブソングでは、詳しい年齢設定や、情景描写があるからこそ
そんな経験している、していないに限らず
多くの支持を受けている曲がたくさんあります。


これがもし、守備範囲を広くして年齢や背景があいまいだと
それこそ曖昧なラブソングになり、だれにも響かないと思います。


このように、本では
むしろ”みんな”から喜ばれようとすると、誰からも喜ばれない文章になる。


と書かれており、この講で僕が1番感心した部分です。





第4講:原稿に「ハサミ」を入れる

では、



文章には推敲という手直しの作業があります。

その中で、

・めちゃくちゃ時間かけて考えた文章
・時間をかけて調べた引用


などありますが、
これらに対して「もったいない」は禁句と本で言っています。

推敲では
どれだけ自分の「もったいない」や「せっかく書いたのに」を退け、文章を削ることができるかがキモです。

著者はどうしても自分の書いた文章に対して”愛着”や”情”があります。

しかし、読者にとっては

著者の頑張りや悩んだ量は関係ない。あくまで文章を評価していると言っています。


ちなみに著者は推敲を映画の編集といっており、
この編集をする上で、できた文章を頭の中で映像が思い浮かぶか。


など、推敲においての方法もいくつか述べています。



最後に


ざっとこのような感じで紹介を終わりにしようと思います。

しかし自分で読み返してみましたが、


この部分もっとうまく伝えたいなぁ!

けどもやもやしてんなぁ!って部分が多くあり、


文章の本を見たからと言ってなかなか反映されるにはやっぱり書く回数をこなしていかないといけませんね。


ちなみに、この本でも最後に


書くための意識、技術、考え方については、もう十分すぎるほど述べたつもりだ。
才能や文才など気にすることなく、すぐにでも最初の1行を書き始めていただきたい。
その一歩が、講義終了のチャイムなのだ。
とにかく書いて、人の心を動かそう。



とあり、時間はかかりそうですが、このnoteも楽しくやれているので頑張っていきたいと思います。


そしていつかは僕の文章を見て、
なにか変化が起こってくれればものすごくうれしく思います。



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