コーチの語源②
前回のnoteをまとめると、「COACH」とは?
「大切な人たちを、目的地まで、安全に、確実に、送り届けること」となります。
なるほど、長距離客車のイメージが浮かんできますね。
「大切な人たち」「目的地」「安全に」「確実に」がキーワードと言えるでしょう!
これを、今のコーチングに当てはめてみましょう。
大切な人たち=選手や子供達
目的地=選手の目標、夢
安全に=怪我の無いように、事故の無いように
確実に=99%ではなく、100%連れて行く。
特に「確実」が大切になります。
100%と言うことは、そのコーチの成功体験だけでは、無理です。
とかく、「おれはこういう練習でいっぱい勝ったから、お前もそうしろ!」
「俺はこういうことをやってきたから、ヒットをたくさん打てた。だからこれをしろ!」。
と、いうコーチの言葉を耳にします。
こうした成功体験の押し付けを全て間違いとは言いません。
しかし、そのコーチから教わる側はコーチとは違う人物です。
それどころか、彼らは十人十色、顔や性格、体格、筋線維、可動域などもすべて違います。
ましてその選手がどんな選手を目指しているのかも個人差があります。
自分の成功体験や経験論の押し付けでは、何人かのそのコーチと同じタイプの選手には効果があるかもしれませんが、とてもではありませんが、
確実にみんなを連れて行くことは出来ません。
これでは正しい「COACH」の意味合いと違うことになってしまいます。
私は自分の経験のみで指導する人を十人一色理論の人と呼んでいます。
(十人一色理論が既に誰かの理論なのであれば、文章を変えます)
そして、今の時代に本当に必要なコーチは十人十色理論を実践できる人だと思うのです。
もう一度考えてもみてください。
コーチとは「大切な人たちを、目的地まで、安全に、確実に、送り届けること」をする人です。
自分の経験だけで指導するような一色理論の人が、十人十色の子供たちを確実に目的地に送り届ける事なんてとてもできないのではないでしょうか。
また、私がそもそも25歳の時に「なんでコーチというのか?」を探求したことから色々なことがわかってきたように、やはり常に勉強するという事は大切です。
時代は常に変わっていきます。
そんな中、確実に大切な人を送り届けるのには自身の学びは絶対的に必要です。
つまり、「コーチたるもの、学ぶことを辞めた時点で辞めなければなりません」。
私は、自ら学び、コーチの語源を知った時、身が引き締まる思いをしました。
なにしろ、大切な選手たちの未来を担っているのですから。
プロであれ、アマチュアであれ、ボランティアであれ、全てのコーチと名の付く人はこのコーチの語源を覚えてみてください。
そしてことあるごとに、念仏のように一度唱えてみてください。
そうすると、次の指導が少し、いや、もしかしたら大きく変わるでしょう!
※画像は、タチリュウジムの今年度の入社式の様子です。
新たに11人のトレーナー・治療家がファミリーになってくれました。
これから共に頑張ろう!!
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