浮気してる人に恋した話

自分の恋愛は綺麗なもの、と猫かぶったように書いて自分を満たしたくなってしまう。最低最悪で溢れているのに。
でも本当は、その綺麗な部分なんて1部にすぎない。
友達には、綺麗な部分しか見せられなかったけど、ここになら。

今まで22年間生きてきて、意味わかんないくらい大好きだった人が1人いる。
好きすぎて最高にちょろく、都合のいい女に成り下がった。

その好きな人と出会ったのは、チャットアプリ。
恋人探しとかではなく、匿名で誰かと話すために入れた。
当時、彼氏(元彼)いたけれど寂しい夜だけ入れて、また消してを繰り返していた。

私は、寂しくて誰かと話していないと死にたくなるような衝動的な夜に襲われた。彼氏(元彼)と付き合って半年が経とうとしている頃でもある。
彼氏(元彼)には不安になるような行動が多く、自分のためにも別れた方がいいと限界がきた。でも、その選択を決断するのは、やっぱり辛かった。
「別れたほうがいいよ」誰かにそう言ってもらえないと勇気がでない。なんなら、「別れない方がいい」と引き止められたかった。

でも、
・彼(元彼)の性癖が特殊すぎること(DV寄りすぎて怖い)
・1日ガッツリデートの時以外のちょっと会った時でも相手だけの性欲満たすだけ
・ちゃんと男女のすることをした頻度は、多くても月2
・過度なマザコン＆シスコン
・パチスロ＞私のデート (いつも金欠)
・タダ飯食べたいために女とサシでご飯行ってくると言い出す
・スマホ見せてくれない、インスタ交換してくれない
・弟と殴り合いの喧嘩
・友達にイラつくことあったら、一方的にキレ散らかし絶縁する

こんな感じで、人に言わなくてももう別れた方がいいことは分かっていた。好きという気持ちだけでこれから先も一緒にいるのは厳しいと思ってしまった。

友達にはここまでいえなかった。でも、匿名のチャットアプリだし、もう二度と関わることない人だから全部伝えて相談しちゃえ〜〜！
と思い切って、前述ほとんど話した。そんな見ず知らずの人に話してしまって、元彼には申し訳ない。

そのチャットアプリで2人に相談した。「別れたくないならそのままでもいいと思うけど、辛いならやめた方がいい」「そんな酷い人のどこが好きなの？なんなら浮気してるよそれ」このような答えが返ってきた。
別れろとはっきり言われなかったが、その彼氏(元彼)のどこが好きなの？と疑問を持たれた。
んー、、、優しかったところ。過去形でそれしか言えなくなっていた。

その相談に乗ってくれた1人が、私が大好きな君。
「彼氏(元彼)浮気してるよ。俺が浮気してたからわかるね。同じ匂いがする笑」
そう言われた。私も人のことは言えないが、君もなかなか最低クズだ。こんな人もいるんだ〜、くらいに君のことなんとも思わなかった。
とりあえず、彼氏(元彼)と話し合ってみるね！とこの話は終わった。その後、寂しさを紛らわすために適当な話を続けた。それが何ヶ月も続いた。

そんな君と話すにつれて、私と君の共通点しか見つからない...。
好きな映画。その映画を好きな理由も同じ。好きな小説も同じで、好きな理由も同じ。好きな作家。愛に飢えてること。死にたいけどそれは怖いから心中したいことも。でも、心中相手と結婚相手は違うこと。
似すぎていて、もしかして私たち生き別れの兄弟？と盛り上がった。地獄にいる私に無理やり眩しい希望を見せて引っ張ろうとしない、君も私と同じ地獄に寄り添ってきてくれる。そんな君がとてつもなく好き。君からの言葉が、嘘だったとしてもいい。私は、君の言葉に救われたことは事実。赤裸々に話してくれた君のことは信じたかった。

私にも君にも相手がいる。浮気だね。でも、弱い私たちはその関係を受け入れられず、愛人 と名付けた。
人生でもう二度と、最高にえろくて最悪最低な恋はできないだろう。若いうちの特権だ。盲目になれるほど好きな人ができた。そこまで人のことを好きになれた。
これから歳を重ねるにつれて、こんな直感的な衝動でな恋愛は出来なくなる。いい思い出としてしまっておくんだ。

結果、私の彼氏(元彼)も浮気してた。付き合ってる時から、Tinderとタップルしてた。自業自得。


大好きな君みたいな人のことは二度と好きにならない！
君じゃない人と幸せになるんだ！君より大好きって思える人見つけるんだ。

だから、来世では私と君がくっつかせてくれよな！！！
世界が君を最低だと言っても、私は誰よりも君の幸せを願ってるからな！
大好きだよ愛してる！私の愛人