2024年1月の記事一覧
修験道の10番目の行場として知られる、玉置神社にある杉は推定樹齢1000年を超える。玉置山山頂では朝日を陽拝して、行者が法螺貝を吹く。吉野から熊野へ抜ける大峰山脈を縦走する、大峯奥駈道の中間点にあたる玉置神社では例大祭が執り行われる。奥駈修行は幾日もの間、崖をよじ登り谷を渡った。
きみはぼくのユーモアをいつも喜んでくれた。
「ビタミンなんとかみたいに?」
「そう。ビタミンなんとかみたいに」
ぼくはきみに夢中になっていた…。
…、実際的で具体的なものごと…書こうと心を決めていた。
きみの手紙には、…内面的な思い…多く書き記されていた。6-34
ブルマと亀仙人は台湾経由で中国に向かいました、台湾に滞在して寺院・仏閣を訪れました。亀仙人は、武闘の神様である関羽雲長にこの度の旅の成功を祈願しました。ブルマはその間に台湾喫茶店でタピオカミルクティーが飲みたいのです。東アジアは雨季なので防寒用具を購入して気持ちの準備をしました。
ぼくらは二週間に一度位長文の手紙をやりとりをした。
どんな事を自分が手紙にかいたのか、具体的な内容はよく思い出せない。
日々の生活や身のまわりで起こった小さな出来事について書き記した。
彼女が相手だと、何によらず自然に文章を書く事ができた。
生まれて初めての事だ。6-33
以前TVで観た事があるのだけど美しい珊瑚礁の海が汚れ、赤潮の影響を受けて太陽の光が届かずに死んでしまったと言うのだ。その人は珊瑚の種を購入して貰い、新しい海を再生した。魚達が命を宿せて、太陽の光が届き再び光合成が出来る、自然の光景を蘇らせ、観光客のダイビングスポットにしたのです。
人類は月に着陸、太陽のエネルギーを利用して水を探そうとしている。酸素を月で生成したいのだ。新しい可能性を感じる、僕も日本の社会の違和感から脱却する為に僕の世界を作ろうと思う。幻聴や人間を手にする事の無い自然を描きたい、例えば海なんてどうだろう?美しい珊瑚礁に降り注ぐ光を感じたい。
君は私のために薬草茶をこしらえてくれる。
夢読みのために提供される特別な飲み物であり、その用意をするのが君の仕事のひとつなっている。
私は時間をかけてその薬草茶を飲む。
それで君も安堵の微笑みを口元に浮かべる。
部屋は暖かく静かだ。5-32
「今日からお仕事を始めますか?」と君は尋ねる。
「うまく読めるかどうか、まだわからないけれど、少しずつでも慣れていかなくてはならないから」
「どこかで君に会ったことはなかったかな?」と私は思わず尋ねてしまう。
「いいえ、お会いしたことはないと思います」と君は答える。5-31
「お待たせしてごめんなさい。…」
「ところで御用向きは?」と君は尋ねる。
私が求めるのは古い夢だ。
「古い夢に手を触れるのは夢読みに限られています」
…、瞼を上げて君に見せる。見違えようのない夢読みの眼だ。
「わかりました。あなたにはその資格があります」5-30
亀仙人の還暦の祝いを交流センターで行いました、プロレスの仲間と久し振りの再会を楽しみました。宴会の中で亀仙人は、中国の龍の話をしました。弟子である牛魔王が山東省に行くなら、娘が住んでいるので御世話しましょうと言いました。ブルマも航空券の手配と宿泊場所を探していたので助かりました。
ドアの奥には五メートル四方ほどの、やはり真四角な部屋があった。
…薪ストーブが据えられ、赤々と火が燃え、…大きな薬罐が湯気を立てている。
カウンターの奥には、書庫に通じていると思える暗い色合いのドアがあった。
私は重いコートを脱いで…誰かが姿を見せるのを待った。5-29