見出し画像

のと里山里海で行く のと鉄道の旅 (石川・七尾~穴水)

和倉温泉に宿泊して、氣多大社と一緒に巡った場所がもう1つ
七尾・和倉温泉から北へと伸びる「のと鉄道」でした。

和倉温泉と氣多大社に関してはコチラ…

JRとのと鉄道の七尾駅

七尾線の終着の七尾駅。
能登半島の真ん中あたりにある、城下町・港町として栄えた町です。

写真左側に見える赤い列車が金沢~和倉温泉間を結ぶ、JRの観光特急「花嫁のれん」です。
正面に見える青い列車が、のと鉄道の観光列車「のと里山里海」です。

内装は、和の意匠が随所に見られ、販売されている能登の工芸品も含めて、上質な空間でした。
この落ち着いた車内で1時間の旅となります。

のと里山里海号は、途中の能登中島駅で停車します。

ここには、写真のような珍しい列車があります。
ここでしばらく停車して、この列車の中を見ることもできます。

鉄道郵便車の「オユ10」
かつて郵便物は鉄道で輸送されていたものもありました。そのため、全国各地に向けて郵便用の車両が走っていました。

鉄道の大きい駅の近くに郵便局があったのも、郵便のネットワークが鉄道で繋がっていたという事情もあったからです。

鉄道郵便車の車内では、配達先の仕分けもできるようになっていました。

のと鉄道は、能登半島の東側の海沿いを通っています。
そのため、入り江に沿うように建つ集落や田園風景が満喫できます。

海に立っているのは、ボラ待ちやぐら。
これが見えてきたら、終点の穴水まであと少し。

かつて、穴水ではボラ漁が盛んで、このやぐらの上で人が見張り、群れが来たら網を引き揚げて獲っていたそうです。

このボラ待ちやぐらを使った漁が行われたのも平成初期まで。現在は景観として残しているとのことです。

七尾から1時間ほどで穴水に到着です。
ここでもボラ待ちやぐらが見られます。

ここから更に能登半島を進んで、漆器で知られる輪島や、半島の先にある珠洲まで線路が続いていましたが、今は穴水が能登の鉄道の終点です。
ここから先に進もうとすると、レンタカーないしはバスでの旅になります。


ホームには、まだ穴水から先に線路が伸びていた当時に走っていた能登半島を走っていた「のと恋路号」の姿も見えます。
穴水から先が廃止になったことで、この列車も廃止となってしまいました。

駅には地元の食材などを扱う物産館や食堂も併設されており、ちょっと見て回っても楽しいかと思います。

七尾から片道1時間程度の旅ですが、気軽に楽しめる鉄道旅でした。

【続く】


【電子書籍出しています】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?