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オホーツク海を埋め尽くす流氷を見る 厳冬の道東旅行記#2

 前回に引き続き,冬の道東旅行記をお届けします.


Day2後半 流氷を見ながら北上

 網走で昼食を済ませたら,流氷に埋め尽くされたオホーツク海沿いに北上し紋別を目指します.

能取岬

 その途中で最初に立ち寄ったのは,網走の北に位置する能取岬

 能取岬はにも訪れましたが,草原は雪で覆い尽くされ,海は流氷でびっしり埋め尽くされており,夏とは全く違った装いを見せてくれました.

 能取岬から離れたら今度は能取湖の外周を進んでゆきます.能取湖は一面が真っ白に染まっていて,そこに湖があるとは思えない姿でありました.

サロマ湖

 能取湖からさらに北上した先には,日本で3番めの広さを誇るサロマ湖があります.

 日本で3番めの広さを誇るからか,湖の先はオホーツク海だからか,先ほど訪れた能取湖や網走湖とは比べ物にならないぐらいの,一面の雪でありました.ずーっと奥まで真っ白な地平線が広がっているその景色は,真っ白な大地が広がっている以外の何にでもなく,とても感動させられる光景でありました.

 サロマ湖沿いの道の途中には,道の駅 サロマ湖がありますから,そこでおやつ休憩.

 もソフトクリームを食べましたが,ここでも流氷ソフトクリームが売られており,爽やかな青色の見た目に惹かれてこちらもいただきました.
 かき氷とソフトクリームの組み合わせに,ラムネ味(?)のシロップをかけたもので,氷とソフトを混ぜると本当に流氷のような見た目になり,味も美味しかったのですが,冬に期間限定で売る代物では無いですよね.つめたい.

オホーツクスカイタワー

 サロマ湖からさらに北上し,紋別に到着.日没時間も近づいて来ましたが,紋別の大山という山の上にある,オホーツクスカイタワーへ.

 タワーの上の展望台からは,雪に染まった紋別の街と,その先に広がる,流氷に染められたオホーツク海を一望することができます.
 日没時刻が近かったので,せっかくだからと少しゆっくりして,夜景も楽しみます.

 雪と流氷で染まった街の夜景は美しすぎました.暗くなるまで待って良かったなと思える,感動の景色であります.

Day3 流氷クルーズ

ガリンコ号

 3日目の朝は紋別の流氷砕氷船,ガリンコ号のクルーズに乗船.

 今回乗るシップは,2021年にデビューした3代目のガリンコ号,ガリンコ号Ⅲ IMERUであります.
 南風のせいか,港側に流氷は少なかったのですが,少し沖に出ると,海面を埋め尽くす流氷を砕きながら進んでゆきました.

 流氷を砕きながら転回した先には,流氷越しに紋別の街を見ることができました.
 後ろを見ると,船が通った跡が綺麗に残っております.

 1階の船室からは流氷を間近に見ることができました.こちらも迫力があります.
 1時間弱で港に戻ってきましたが,流氷が溜まっていたので,氷をどかしながらの着岸であります.

 1時間ほどの乗船時間でしたが,離着岸に時間がかかるため,巡航時間は20分ほどであり,一瞬でありました.
 しかし,船から見る景色は非常に美しく,短い時間ながらも楽しむことができてよかったです.

氷海展望塔 オホーツクタワー

 ガリンコ号の乗船場の近くにはオホーツクタワーという展望台があります.港から海に突き出た先にあるので,オホーツク海の先だけでなく,港や紋別の街のほうも眺めることができます.

 地下の海底階には海中観察窓があり,オホーツク海の流氷の下の様子を見ることができました.

 窓のまわりにたかっていたのはアミエビの仲間だそうです.この時期はこの辺りの水温が-1.5℃と冷たくなり,大きな魚たちは寒さから逃れるためにより深いところで暮らすようになるので,食物連鎖の下位にいる動物プランクトンなどの生物がこの辺りに多く集まるとのこと.
 そのため,今回は見られませんでしたが,所謂クリオネもこの時期に見られるそう.

ヒトデもいた笑

 海底階には海中観察窓のほかにもミニ水族館があり,さまざまな魚たちが展示されていました.その中にはサケもいました.美味しそう.

 ガリンコ号乗船場の近くには,ほかにも,アザラシランドという野生のアザラシを保護・飼育している施設があります.

 冬の寒い中でも,多くのアザラシが元気に泳いでおりました.

Fly from Okhotsk-Monbetsu✈NH376

 最後に雪の中に佇む冬のカニの爪を見たら,紋別の街をあとに紋別空港へ戻りました.

 空港に着いたら,空港にある軽食のお店でお昼ごはん.ほたてカレーを食べました.ほたては美味しかったのですが1個しか入っていなかったのが残念.

 ということで,紋別からの羽田行きに搭乗し帰路につきます.

 使用滑走路は南向きに離陸する14であり,離陸後は右旋回して海から離れてしまったので,流氷のオホーツク海と紋別の街を後ろに見ながら進んでゆきます.

 この日は遅れていたからか,に乗ったときとは異なり,旭川まで出ずに200°の方向に真っ直ぐ進んでゆきました.そのため,眼下には大雪山の山々が広がります.しかし,山の大部分は雲に覆われて見えなかったのが残念.

 そして,新ひだか町のあたりから太平洋上に出ました.そのあと機内サービスのスープをいただき,ゆっくり過ごしていたら気づけば機窓には猪苗代湖と磐梯山,その後ろに安達太良山が見え,眼下には福島空港の見える福島県上空でありました.

 そこから高度を下げ続け,千葉県側からぐるっと回って,海ほたるを見ながら羽田に着陸.

 ということで,今回は冬の知床五湖スノーシューイングに参加し,ガリンコ号に乗ってオホーツク海の流氷を見た道東旅行でありました.3日間と短い期間でありましたが,厳冬の道東を存分に楽しむことができたと思います.

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