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誰も知らない国 バングラデシュ②

さて前回、御託が長くなりすぎて本題の旅に辿りつけませんでした。

2019年7月吉日、有給休暇を土日にくっつけ5連休を作りました。今回の訪問国はバングラデシュとインド。LCCを駆使して、東京→バンコク→ダッカ(バングラデシュ)→コルカタ(インド)→バンコク→東京というルートを辿りました。東京⇔バンコクはLCCで2万5千円でいける時期があり、これを駆使して旅費はかなり抑えられたと思います。今回は清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したミラーレス一眼、Sonyα7iiiを持っていきます。


バンコクの空港ではえげつない量の中国人がいて辟易としながら、バンコクからダッカへフライト。実は23:45発→01:15ダッカ着というなかなかやんちゃなフライトをチョイスしており、治安的に若干不安な旅立ちとなった。

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無事ほぼ定刻通りに到着。周りにはちらほら日本人がいてびっくり。日本人ってほんと世界中にいるのよね。。多分ビジネス関係の人っぽかった。

自分はビザを日本で取っていなかったので、ここからアライバルビザを入手するため必要書類を記入して列に申請窓口に並ぶ。このスピードがひたすら遅い。そして少しざわざわとし始めたらと思ったら、なんとシステムがダウンしたと。システムオブアダウン…(好きなアーティスト)。

うなだれているビザ待ちの人々。

国の重要なシステムってそんな簡単に落ちるんだ…と発展途上国に来たことを実感する。そして同時にこれは長期戦になるなと頭をよぎった。ここから床に座りひたすら瞑想する。諸々で1時間強はかかってしまった。※真夜中着でこんな感じなので、可能であれば日本での取得をおすすめします。アライバルビザはやたら時間がかかると他の方の情報でも書かれていました。

ビザに時間がかかっただけで入国自体はスムーズ。しかし時刻午前3時は回っている。よくわからない国で午前3時は怖い。しかしこんなこともあろうかとホテルは空港からかなり近いリッチモンドホテルというところを予約していた。ホテルのタクシーカウンターでタクシーを手配してもらい、びくびくしながらホテルへ向かう。アフリカなどで有名なタクシー強盗が頭をよぎったが、無事投宿。とにかく疲れた。宿自体はまぁ普通。

翌朝けたたましいクラクションの音で目が覚める。窓から大きな国道らしき道を眺めるとえげつない渋滞が。。

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iphoneSEで撮影。さすがに画質がしょぼい。奥の道がダッカ市街に向かう道。余談だが妹からは会うたびに「iphoneの画面ちっさwwww」とバカにされている。

空港からダッカまで確か30キロぐらい離れているのでここからダッカに向かう必要がある。タクシーを手配して向かうが、ここは渋滞偏差値80のバングラデシュ。普通にいけば40分もあれば着く距離だが、2時間強かかってしまった。

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タクシー運転手もさすがにこの表情。

なんとかその日のホテルに到着。正午を余裕で回ってしまった。ダッカの攻略法は夜の道が空いているうちに市内まで移動することだと思った。これ結構重要な情報ではないかと。

ひとまずホテルの周辺をパトロール。…とにかく人の量がやばい。さすが1,000万人都市。世界一の人口密度は伊達じゃない。市内も死ぬほど渋滞してるが、原因が判明した。バングラデシュではリキシャと呼ばれる人力車が庶民の足となっている。これが公道を占拠していて道路がぎちぎちに。バンコクも渋滞が酷いが、バイクタクシーであればすいすいで動ける。しかしダッカでは、路肩までリキシャで埋め尽くされているため、それすらも出来ない地獄の様相だった。うーん、バングラデシュ熱い。

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こんな感じ。ちなみにリキシャの名前の由来は日本の人力車からきてます。


街中は喧噪と熱気、生活感が溢れかつてないバイブスを感じる。とにかく飽きない。以下、ストリート写真。

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道端、無造作にどさっと置かれたニワトリたち…。行く末は…ここで思考を停止した。

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街中食堂。名称は不明だが、これは食えそうと思った。

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ダッカにはあまり観光名所がないが、オールドダッカと呼ばれる旧市街は必見。上の写真はオールドダッカの様子。今話題の3密を体現。小池都知事も今見たら卒倒して職を辞するだろう。恐らく今日もこの風景は変わっていないと推測している。ここをむりやり車が走ったりするので、常に蜂の巣つついたような騒ぎ。インフラは完全に死んでいる。冗談抜きで下手すると戦前の日本よりも発展していないんじゃないかと感じた。後々現地の人に聞いたところ、このあたりの建物は300年以上も前のものだったりするらしい。築300年…未だに現役って凄くない!?

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路地に迷ったら、道を教えてくれた少年?たち。

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こ、こいつはまさか…。さきほどのニワトリでないことをアッラーの神に祈る。

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ナイスガイに遭遇。

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丸山ゴンザレスにも遭遇。クレイジージャーニーの復活を祈る。

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世界電線コンテスト 大賞作品。

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過積載にも程があるがダッカでは標準。この倍をいく過積載を目撃している。

旧市街に限らず、この国ではとてつもない視線を感じる。とにかく観光客(外国人)が少なく珍しいらしい。本当にスターになったような気分になれる。他の記事で読んだが、イランでも同じような現象が起こるらしい。前回の記事でも書いたが、バングラデシュでは空港以外で外国人に一人も会わなかった。今までで初めての経験で困惑した。

さて歩き疲れたので道端で運営されている青空チャイ屋さんで休憩。

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確か一杯20円くらい?普通に美味い。

実は最初の一杯は自分で買ったのだが、隣にいるおじさんにそれ何飲んでるの?って聞いたらおじさんがその飲み物を奢ってくれた…。

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この人がそのおじさん。後ろはチャイ屋さん。その奢ってもらったチャイを飲み終わったら、もう一杯飲む?って聞かれてさすがに断ったが、今度は煙草を買ってきてくれて吸ってくれと言われた。何か裏でもあるのかなって勘ぐってしまう自分が嫌だが、このおじさんはチャイを飲んで煙草を吸っている間、ニコニコとこちらを見ているだけだった。大体擦れている観光地だとこのあとなんか買わされるとかめんどくさい展開が待っているが、今回は100%の善意だった。

言葉は通じず、あまり上手くコミュニケーションが取れなかったが、もてなそうとしてくれているんだなという気持ちは伝わり、ジーンときました。このおじさんだけでなく、バングラデシュの人は基本的にすごく優しかった。。道に迷って、その辺の人に道を尋ねると冗談でなく人だかりができる。人生で道を聞いただけで人だかりが出来たことある!?というのはみんな親身なんだよね。あと物珍しさはあるんだけど。現地人は英語話せない人が多いけど、必ず英語が話せる人を連れてきてくれる。近くまで行くから一緒に乗ろうとか、リキシャの人に交渉して値段まで値切って教えてくれる。とにかく親切。僕はこの国が大好きになりました。


多少バングラデシュのバイブスは伝わりましたでしょうか。バングラデシュってめっちゃ面白いよってことを伝えたいのだが、これで伝わるのだろうか…。またもや想定より文字数をオーバーしてしまった。活字に慣れていないキッズたち(自分も含む)はこれぐらいの分量が限界な気がしてます。


次回はバングラデシュの闇barに潜入!なぜ闇なのかは次の記事をミテネ。



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