【HASSELBLAD X1DⅡ】作例レビュー/その① in New York
■ハッセルブラッドX1DⅡ 撮影記録・レビュー
Hasselblad X1D II 50C , lens : XCD 45mm ISO 200 f/3.5 1/800
■ハッセルブラッドX1DⅡ 撮影記録・レビュー
去年の11月、ハッセルブラッドX1D II 50Cでニューヨークの街を撮影してきた写真をご紹介しながら、実写の印象やその魅力をお伝えできればと思います。このハッセルブラッドX1D II 50Cは、世界初の中盤デジタルのミラーレス機で2016年にリリースされたモデルの最新機種です。いつも悩まされるカメラの重量が大幅に軽減され、撮影時の体力消耗という私の弱点も解消されました。重たいカメラや機材を持つ力が弱い女性にオススメです。このカメラの二大スペックポイントとしては何と言っても「5000万画素」という圧倒的な画素数と前述のボディ軽さです。その重量650g。レンズをつけても重さは全く気になりません。上の1枚目の写真は樹木や建物のディテールがかなり細かく反映されていて自分でもかなり驚きました。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ISO100 ƒ/10 1/400 45mm
自由の女神が建っているリバティ島に向かう船から見えたマンハッタンのビル群。この写真も解像度が高くリアリティに長けてる。星空はLuminer4でレタッチ。マンハッタンの夜景と輝く星空のコラボレーションが見たくて天の川を架けた。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/8 1/400 ISO100
ハッセルブラッドX1DⅡのポイントは色。こちらも解像度と同じく非常に魅せられている。シネマチックな趣のある色。ストーリーを紡ぐ色。この色の表現力は本当に素晴らしいと思う。この作品はリバティ島に到着後すぐに撮影した自由の女神。島内では自由の女神は360度好きな場所から見ることができる。自分の好きな位置から自由の女神を捉えるのも面白い。私はこの角度の女神が好きだ。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/4 1/30 ISO100
憧れのハッセルブラッドを持ってニューヨークで撮影できている!と思うだけで本当にテンションが上がるものだ。まさかこんなに早くハッセルを持つことになるとは…。洗練されたハッセルのボディがハイセンスな街に本当によく似合う。スナップにも最適な機材へと中盤デジタルカメラをこんなにもシンプルに仕上げてくれたハッセルブラッド にプロユースメーカーの気概を深く感じる。このシーンはニューヨーク五番街のハイブランドが数多、軒を連ね、多くの人が行き交う交差点でのワンシーン。”THE・New York ”というような一枚が撮影できた。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/3.5 1/2000 ISO200
このワンシーンは逆光を活かし、よりドラマチックに撮影してみた。シャープネスも自然な再現性で気に入っている。Met(メトロポリタン美術館)から五番街へ向かう途中。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/10 1/400 ISO100
エリス島の移民博物館。外観が美しい建物としても有名だ。写真は手前の木の葉っぱ一枚一枚、博物館のレンガ一つ一つが鮮明に再現されリアリテイのある作品になった。空の色もシネマチックな雰囲気のあるものに。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/10 1/100 ISO100
移民博物館の中のお土産屋さんでのワンシーン。ちょうど光が差しているポイントを見つけて撮影ができた。色のトーンが素晴らしく表現されている。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/4.8 1/320 ISO100
セントラル・パークの入り口でリスくんと遭遇。人慣れしているのか人が通ると寄ってくる。顔小さくてほんとにかわい子ちゃんだったな。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/3.5 1/1000 ISO400
ニューヨークには至るところにウォールアートがある。アーティストの街、アーティストの創作意欲が沸く街。ここはローワーマンハッタン。外壁はペイントやステッカーで埋め尽くされアートそのものだった。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/8.0 1/320 ISO 100
ここで少しレンズの話に。使用しているXCD 45mmは人の目とほぼ同じ視野でスナップにも最適。私もいつも切り取りたいシーンを撮影できて満足。こちらは朝の出勤途中のワンシーン。朝日に照らされてニューヨーカーたちは足早に仕事に向かう。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/9.5 1/400 ISO 100
リバティ島からマンハッタンを見たシーン。マンハッタンのビル群が桟橋の先に望むことができる。海鳥たちも思い思いの場所で日向ぼっこ。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/3.5 1/15 ISO1600
トップ・オブ・ザ・ロックからのワンシーン。ニューヨークと言えばその夜景も見事なもの。ロックフェラーセンター内、GEビルディングの最上階がこの展望台なのだが写真の左端に見えるエンパイア・ステートビルなどが望める展望デッキ南側が一番のお勧めフォトスポット。タイムズスクエアやクライスラービルも見ることができてマンハッタンの中心を一望できる。ハッセルブラッドX1DⅡは夜景でもその実力を発揮してくれる。単焦点レンズでここまでの再現力があることが本当にすごい。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/3.5 1/125 ISO800
モノクロでも美しさを発揮してくれる。階調も自然でこのようなほんの一瞬のシーンを切り取るのにでも問題はない。ただ電源をOFFにしていた場合は電源をONにしてシャッターが切れるまでの所要時間は大体4秒弱はかかるので素敵なワンシーンが撮れそうな場面に遭遇したと同時に電源はONに。一度ONにするとレスポンスは早いので全く問題なく撮影可能。独特の間があるがむしろ心地よいリズムとなって体に入ってくる。私はこの感覚が好きだ。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/3.5 1/800 ISO200
セントラルパークから五番街へ続く道。日が傾きかけて西日が差す時間。少し寒いニューヨークの晩秋。ハイライト側のコントラストがそれほど強くなく目でみた印象とほぼ変わりなく撮影ができた。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/6.3 1/125 ISO100
日も暮れ始めてかなりアンダーな条件での撮影だったが、しっかり樹木の枝葉も建物のディテールも残っている。このアンダーさと解像度の高さがゾクゾクする感じを表現してくれていて、まるでドラキュラ伯爵の棲家のようなどこか妖しげな雰囲気のワンシーン。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/3.5 1/125 ISO100
街の中にベンチが点在している。こうしてベンチがたくさんある街って素敵だ。街のどこにいても、そこが憩いの場所になるような感じがする。「いつでも座って休んでくださいね。」と言ってくれているよう。このシーンは比較的、ローコントラストなものだが、ベンチの足下、石畳にはしっかりとトーンが残っている。
Hasselblad X1D II 50C lens : XCD 45mm ƒ/3.5 1/320 ISO100
この信号を渡ると五番街ど真ん中。手前の車の車体がとてもなめらかに再現され後方のビル群や信号待ちの人々に絶妙にボケ感を出しグッドコントラストに。ニューヨークの息遣いが聞こえそうな一枚となった。輝く街を素敵な色合いで再現できた。
作者撮影風景 ローワーマンハッタンにて。
今回のニューヨークではこのハッセルブラッド X1DⅡを使いスナップ写真を撮影したが中盤デジタルミラーレス機の威力を存分に発揮してくれたように思う。私の最高の相棒になることは間違いない。次回も引き続きニューヨークでの実写したものを紹介していきたい。
ちなみにニューヨーク滞在前に参考にしたガイドブックや雑誌もご紹介。私はいつもリサーチを徹底して出掛ける派。限られた時間を余すことなく楽しみたい!充実させたいと準備は怠らない☆
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