[Pink to Indigo]
波打ち際は島の形を
撫でては愛し合いながら
与えたり奪った果てに
サヨナラを言う
僕らの夏は黄金色のように
消えてなくなると思ってた
泣いたり笑い飛ばしても
絡まったまま
二人なら愛の他には
何も要らないと夜を越え
歩き出すには
若すぎて
夕暮れが早くなるのが
気に入らないよ、と君は
叫んだっけ
黄金色の海に向けて
僕らが数えた日の光
消えてなくなる訳じゃない
やがて来る明日の朝も
きっと同じ
誰もがそう 愛を愛するゆえ
愛を憎む 摂理とも知らず
二人同じ夢を見てた街も
藍に染まるだろう 秋の夕べ
二人また出逢えるなら
出逢うべくしてと、君の声
信じ合うには
遅すぎて
帰るまでこのひと夏は
終わらないからと僕が
屈んだって
黄金色は離れてく
波打ち際が島の形を
撫でては愛し合う音は
響かせても仕方ないと
サヨナラを言う
僕らの夏が与えたり
奪ったりした心の澱は
何を投げ捨てても
藍闇の浜辺
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