マガジンのカバー画像

日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

166
早いとこ曲をつけてあげたい
運営しているクリエイター

#函館

[函館山]

ソトのソトには母なる海が ウチでカカアが待っている 蝦夷梅雨時は出船汽笛の 香りを浴びて静かな季節 七つの星も連なる夜だ 山を登って見に行こう 僕のふるさと 少し寒そうに 君は頷いてチケット握る 時を超えて 空を超えて 何をおいても見逃せないさ 函館山 海を越えたの 山を越えたの? 行きはよいよい 登るがいいさ 函館山 船頭親父は見栄っ張り あれやこれやと奢って歩く 静かな嫁を困らせている 居ても居なくなっても 今でも ひとつ目星を探してみたら あれもこれも滲んでしま

[岬の丘にて]

ひとりだち 岬の丘で 目下宵海の 目隠しを視る 釣り船の灯火が消えない事には 向こうの距離がわからない 馴染み街 軌跡を離れ 僕が知らない君 旅を知らない過去 塞いだはずの傷口 朱に染めるとき つながりが解き放たれるよ いまから電話してもいいの 見えない線はどこへ行くの 光の粒の両手に乗ったら 境目をまたいでゆけるの 黒風をどこまでも ひとつかみにつかんで 飛び立てばいい 対岸の火事 二人別れ道 埋めつくす光は 空と海を隠してしまうから さあ 手放した景色を 君も夢に見

[巴の港と夏の夜]

ひと時の夜風が聴こえてくるよ ある夏の日の夜のこと 雲影が月と戯れている 止めどない気がするだろう ひとしずくにもしも込められたのなら 海原を漂いながら 体から力が抜けていく ただ港がつまえるのを待つ 明日が来なければと願う 凪いだ港のように あなたの胸の中に眠る 巴の港のように ある夏の夜のこと ひとこと夜風の置き手紙を見た あの夏の日の夜を超えて 過ぎてしまえば微睡むような 日々も金縛りではないから 明日が来ることでまた あなたを恋しく思えるのなら 決して必ずと

[へその緒]

浜の色は移ろう さざなみが潮煙る 誰が何を尊ぶ 晴ればかりの子供靴 この自由な時代 知らなくてもいいよと 君は飲み込んだ 少しこぼしていた 人は旅を求める 冷えた街を蔑む 時を追えど捉えず 僕の声は留まる どうか触らずに 大丈夫でいたいだけ ささくれみたいに 折れて痛いだけ 紡いでは紡がれる 信じれば救われる 音が鳴り元通り 風が指を宥める 褪せた日々を眺める 郷に還れと響く 的を射るよエピローグ 生まれは決して 自分で離れてゆかない 臍の形と 御国言葉

[柏並木]

柏並木と なじみ深き人 ある日の若葉に手を伸ばした まずはあなたが そしてすぐ追いついて 比べて見せたっけ 泣き笑いのあなたを追いかけてたら 木を見て思い出を知った あやまって 手を取って そのまま惹かれたなら 幻はどっちかな かすかな便りもない二人を カモメの飛ぶお空が しつこく照らすので 沈みやがれ いのちも辛々 落ち延びたように 名残は今でも惜しんで余りある だからもう ひとり歩き 柏並木と なじみ深き人 あなたが吐いた言葉を聞いた 塗り変わらずに 落書きのようで

[終わりを知る眼]

路面電車の線路脇の溝を やけに細い雨筋が叩くよ 春先の冷や水が僕のあんよを 濡らして寄り添ってくれるみたいよ 君は本当のとこ どう思うの まぁ丁度いいよ 山が隠れてるから 四季を問わず人の世は無情 やけに細い首筋をなぞるよ 雨傘を持って駆け寄るよりも 隣でずぶ濡れが 良かったのかも 君は本当のとこ どう思うの 五系統の床板は 涙で朽ちてしまいそう 春の雨 見慣れないMonday 郷を哀しむより いっそのこと君と 帰れたらね その先をなんで 窓の靄は霧か 吐息だったかな

[逆向きセイカンプレイ ~素敵だな週末]

ステーキ食べた後 漬け置きで洗って 酒焼けに悩まされる 素敵だな週末 先置きのありがとう 助太刀を頼んで 捨て置けず戦場に赴く 出で立ちは稀人 「ハァ、秋田?今からだば電車ねけさ」 「だがら船と鈍行さ乗ってくんだ、せば準備せ」 タイマン・ライター・ナイトライド 海辺から海辺へホバークラフト 精々大病しないように 船酔いをしないように 生来大体アホウみたい 犬だから無理だ?と、そりゃナイ 海峡女にミシング・ユー 逆向きのセイカン・プレイ 以外にもすんなりと 暮れ始めた港

[帰函者セレナーデ]

再開の目途は立たず 吹雪はホワイトノイズ それは長旅の合図 まいどおおきに 梅田は 苦手な夜行ターミナル 膝小僧が軋んでる 乗り継いだ予定外のロング・ウェイ それも悪くはないさ 過ごした雪のない冬 指折りながら Back to Hometown Back to Hometown 僕らは街を出た くすんだ歴史の轍はたちまち消えた Back to Hometown Back to White Noiz Town 僕を覚えているか? 啄木の浜に照らされたチャリと愚か者を 懐郷

[Dear Northern Town]

2周りと少しばかり巻いた大切なフィルム 僕は永遠にあなたを愛せないけど うんと沢山貰ったものを 素敵なあの娘とか 万年筆とかに込めておくのだ 忙しなくグローバリズムが押し寄せたら それでもボラードは錆びつつも唯そこに 世話になる指折りを誰も責めないのなら どうか終わりの話なぞ忘れて 抱きしめてほしい Dear my northern town, northern town 高嶺をうつす巴印の港を 去るフェリーに乗って遠くに消える その度に崩れゆく街の幻を見る Dear m

[青函LOVERs]

青函ラバーズ 見つめ合ったって 男よ その山並みは恐山 「前の方がよかった」なんて 誰が見ても きっとそう言うさ ホントのとこ わかってんだろ 見送った夜が明けてから 瀬をはやみ追いかけられず 巴が凪いで音近し 青函ストレート 近くて遠い二人だね 青函ストレイト 浅くて深い淀みだね 青函ドリーマーズ 見つめ合ったって 女よ その船はもう動かない 「来なければよかった」なんて 言葉をウミネコが攫ってゆく ホントのとこ わかってんだろ タラップを踏んだ時から 塩気のある河

[アウトストラダデルソーレ]

稜線二つ南北の 隔たる凸凹 馬と牛 渋滞がちな湖畔ルート それも拡がったなら結び道 嬌声深く感覚を 併せる胸郭がうんと上がる 車が止まれば一休み いたいけ ジュンサイを摘んでゆこう 呼称に燻った焦燥 故郷を象った肖像 束の間の休日はシナリオ 茅部隧道 函都 これやこの ブランニューウェイ ブランニューウェイ 21世紀ハイスピードウェイ 迎えに行くのさ 過去なんざ 良心も超えてしまうのさ 時に土砂降ればスロウ・ダウン 滲む視界にもグロウ・サイン 馴染んだ香りクラウド・ナ

[トラム・インビテーション]

シティートラムで ハイカラ・プレシジョン 目抜き通りの 市中ジャムセッション 端から端さ 乗っけてよ ジサマの秘密ば聞かせてよ 湯船の名残香さ say bye bye wow wow rat-rattle-lala 転ばないよに rat-rattle-lala 君ば乗せるよ おいで 函館さ来たんだば 行がねかふたり 窓の中 カルチャークラブと さかさまペンタゴン いつかの花見 界隈さクラクション 端から端ば 見せたげる 僕の秘密は 忘れたよ 校章の柏葉さ say bye

[HAMADE]

ゴキゲン斜めの海峡宥めて 巴印が見えたところさ 海の千里と山の千里を 思えば長くなったけど 「何一ついいこと無かったな」 オマエが灰色の空に問う 笑えない 残飯のジョーク 笑い飛ばせるさ 今日だけは Let's talk あの日を語ろうぜ Let's get back HAMADEが見えたなら 明日に怯むのは忘れてさ 白昼夢さ駆けだそう Let's play! 殻一つ破いたぐらいで 世界が何色に染まるなんて 限りない嘘に流しなよ 変わりゆく季節の潮時に Let's t

[故郷の夢]

海は綺麗だ 故郷の海 濁っているのが 澄み切っているな 浜辺も船も 向こう岸も 誰かの交わり それかイルカだな 時を放してよ 気の早い夏の朝日が どうか時を放してよ 下海岸を撫でる 海は綺麗だ 故郷の海 凪ぎの無音が 掻き立つようだな 潮騒のパフューム 街を漂う 君との波打ち それかイルカだな Love, love me do... You know I love you... 一度きりだが 故郷を忘れた 背を向けたのが 預けていたな 縦横の糸 ダイヤログも 解れて置