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日常的郷愁メドレー(歌詞まとめ)

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早いとこ曲をつけてあげたい
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2023年1月の記事一覧

[シナリオ]

電車が長く揺れている 今日の疲れ達も揺らいでる 誰かの打ち込んだレールが鳴り響いて 僕の鼓動も止まらずにいる はじめて泣いたあの日のこと 夢の中 時折思い出す 「覚えてないでしょう?」友人は笑う いいえ違う 誰だって覚えてるよ ねえ 世界の宝物 君は今どこにいるの 這って来いとは言わない ただ一つ お願いだから そのシナリオを貸してください もしも次の駅で降りたら 僕は英雄になる? 乗っていても降りても 馬鹿だな 鼓動は止まらない ねえ 天才バレリーナ どこかで今も踊

[帰函者セレナーデ]

再開の目途は立たず 吹雪はホワイトノイズ それは長旅の合図 まいどおおきに 梅田は 苦手な夜行ターミナル 膝小僧が軋んでる 乗り継いだ予定外のロング・ウェイ それも悪くはないさ 過ごした雪のない冬 指折りながら Back to Hometown Back to Hometown 僕らは街を出た くすんだ歴史の轍はたちまち消えた Back to Hometown Back to White Noiz Town 僕を覚えているか? 啄木の浜に照らされたチャリと愚か者を 懐郷

[巨悪]

悪いけど後にしてくれないか 甘えた顔で覗き込むのは 遠いところに行って落ち合えないか 約束もできないけど 巨悪が追いかけてくる 振り向いたわけじゃないけど 巨悪が何か叫んでる お前は聞こえないの? 寒いけどコートはいらないな 羽織れば遅くなるだろう 包囲網 解いておいてくれないか 無理なら放っといてくれないか 体が冷えてくる もはやこれまでか 山が迫りくる もはやこれまでか 巨悪は八ツ足 生やしてる そして俺に延べてくる 巨悪は海をも越えてくる お前は怖いと思わないの

[賽の河原]

そこの女 お前に歌う資格なんてなかった 気まぐれの愛をばらまいて 世界を見てみな このパンデミック 悲しくなるだろ 回を重ねたって 賽の河原 ちっともいい思いなんてしないんだから 誰か 誰か救ってくれないか そこの男 お前に死ぬ資格なんてなかった 死にたくも死なせたくもなかった 明日が嫌な 奴らを押しのけて 虚しくなるだろ 徳を積んだって 賽の河原 悼み悼まれて じゃあ何が残る? そこの女 お前に笑う資格なんてなかった 見ろよ この瓦礫だらけの しっぺ返し? 言い訳

[絶対神 −ざまみろ世界☆]

蘇我もパソコンもオーストラリアも 気づけばイルカ攻防戦 消えるの消すのとおぉ揉め揉めで 上を下への大騒ぎ ボクはといえば…ご存知ですよね? 削除できたならwin-win-winだ でももっと面白くしてやろう ざまみろ世界 サイアクの未来 合わせ玄関おっ建てて 覗き穴は諸刃だよ かわいそうに 吐き気がして にらむのを必死にこらえてる 立ち退いてあげられたらな てんびんに毒なんてあったかな? ざまみろ世界 ボクは消えない ざまみろ世界 かわいいね 三次元ピクセルの無駄撃

[Dear Northern Town]

2周りと少しばかり巻いた大切なフィルム 僕は永遠にあなたを愛せないけど うんと沢山貰ったものを 素敵なあの娘とか 万年筆とかに込めておくのだ 忙しなくグローバリズムが押し寄せたら それでもボラードは錆びつつも唯そこに 世話になる指折りを誰も責めないのなら どうか終わりの話なぞ忘れて 抱きしめてほしい Dear my northern town, northern town 高嶺をうつす巴印の港を 去るフェリーに乗って遠くに消える その度に崩れゆく街の幻を見る Dear m

[疑問詩 −Scenes in my neighborhood]

野良猫が うろちょろと 目の端を掠めて あぁ、最悪の気分だ でも何が 嫌なんだろうな 怖いんだろうな カマキリは 見ないうちに 卵を据え付けて あぁ、雪が多いんだ でも何で やめられないのかな くりかえすのかな 知らないけど知っている 本当のところ、ぜんぶ 見えないけど見えている 汲み取ってあげないであげる 女王蜂 ホバリング 飼われた後ろめたさ あぁ、気づいていないのか でも何に 媚びないつもりで 聞かせるつもりで 痩狐 目を細める すっかりと味を占めて あぁ、死ぬ

[鳩]

僕はきっと 木陰で涼んでた 鳩のことを忘れないよ 景色はまるで 砂粒ほどにも 縮んでしまうけど 地球がうんと 回転を速めた 顔をしかめていたね 季節が冬至 目指してゆくのを 君は知っていたのかな? 読んで字の如く もう手元にはないけど 読んで字の如し だから信じていいよ いいよね? クリームソーダは最後まで 吸い出せたかもしれないけれど 待ってるうちに 透明にもなって 不味くなってゆくよ 僕の街じゃ おっきな船が出て イルカと遊びながら 向こう岸を 目指してゆくんだ

[諦念退職]

任期満了、したいです 心の底から こんな閑職、とは知らず 勤めてきました、が 例えば穴を、拡げつつ またそれを埋めて 老若男女、頼みます 後継者不足なら 殊勝なことばかり言っていても 所詮この世中毒者共の落とし子 だから 誰か リードで繋がれたいな リードで繋がれたいな 僕は 余計な次元を知らないで 影だけ見てたい どうせ 解雇されやしないな 解雇されやしないな 未だ 蘇生した今日とて午前5時 化けの皮とは今生の、縁 僕の胃袋、しぼみつつ 食い意地を張って 燃費悪い

[A day in the life]

はじめに考えた 目が覚めて やり直しがあったら 昨日の全て 衝動任せの痴話ばなし 感情 平行 金縛り 頂上越したら我に返り 甲斐性ない己を恨んじゃったって まるで上手くない A day in the life 世界は僕以外の誰かを回ってる 真面目に生きてきたわけじゃないが 義理は大事にしてきた そんなつもりさ 勧善懲悪 なんて簡単 全然共感しないみたいね 完全 今日明日を拒否しちゃって 解像度高めの視界 散々だって いじけるのもいいけど 気持ちいいのは何でしょう?

[カモメの広場]

カモメの広場は この街の一等地 巴の港がよく見える 見えちゃいないのにね 世界は棚上げしておこう カモメの広場に佇んで モノクロだけが跋扈する 小さな無限大も語り尽くせないのに 無知の無知が最善手なのだ 曇が消し去る間隙に 何を考えていたかなんて それは君の仕事さ 僕の仕業じゃない 流れ出てこようとも、ね カモメの広場は この街の一等地 なんにも心配はいらない 作務衣さえ着ればいい さながらサヴィル・ロウだよね 僕から名前を奪わないでくれ 既存と流転の支配下で 僕が僕

[夜想曲]

醜形恐怖がよぎってったって 気障なコト やめらんないもんだ 海炭市にモダニズムだって 趣味合わないぜ 半世紀も前じゃ お前にお前の愚痴を言いたくて おまけに名前も間違えちゃって 酷くみじめ ウイスキー飲み干して 皮肉は言った分 自分に還った 「そういうもんでしょ 似たもん兄弟」 お前とクズ男を隔てる黒い河 三寸隣 眠れないんだ 雑に空気をまぜこぜするよ エアコンディショナー 窓の結露は枕をも湿らせやがるんだ Ya the apple of my eye 永遠に 可哀

[ツベルクリン反応]

2番改札の片隅で 君が僕を見つけて笑う 頬ずりの香りは何よりも 二人結びなおす はじまりのうた スクランブルと君 見くらべながら 歩いてゆけばいつか 手探り見つかるはずと いつだって僕ら 泣きそうだったから 言い聞かせる間にも 喉が苦しくなるから ただいま ただいま two of us あてのない僕ら 離れ離れが長いこと 二人ぜんぶが違うこと わかった 聞こえる 駆け寄ってきて 甘えてよ 記録を塗り替えようよ 2番改札を潜りゆく ただ魔法を続けていたいよ 東京の夕日に

[ナチュラルボーン・エゴイスト]

滅茶苦茶な速度で地を這う乗りもの ほうじ茶は飛沫も上げぬ優れもの 予想だにしない旅路を流れ流れゆけば さらば最速で旅々 終わる音 夜更かし明かしの翌朝の喉元 君のちょっとは何時間だったこと 海底のトンネル 戯れに息を止めてみれば それは最悪の旅々 終えること 鏡恨むほど君を愛するよ 花も恥らうりっぱな乙女を 鏡映る己にも肝を冷やしながら エゴイスティックな今日にトドメを刺す 滅茶苦茶はやめてと月夜隠すほど 煎じては飛沫を上げた夜の鼓動 私情さえ棚上げた君と僕との隙間に