[ツベルクリン反応]
2番改札の片隅で
君が僕を見つけて笑う
頬ずりの香りは何よりも
二人結びなおす はじまりのうた
スクランブルと君
見くらべながら
歩いてゆけばいつか
手探り見つかるはずと
いつだって僕ら
泣きそうだったから
言い聞かせる間にも
喉が苦しくなるから
ただいま ただいま
two of us あてのない僕ら
離れ離れが長いこと
二人ぜんぶが違うこと
わかった 聞こえる
駆け寄ってきて 甘えてよ
記録を塗り替えようよ
2番改札を潜りゆく
ただ魔法を続けていたいよ
東京の夕日に照らされた
遠ざかる電車の交わりを見た
ツベルクリンは三日後に
足りないカケラを探しだす
赤ぼったく腫れてしまったの
笑いあうために今 君がほしい
誰だって いつか
さよなら 知ってるさ
言い争う間にも
向こうから歩いてくる だから
ただいま ただいま
two of us 頼りない言葉
離れ離れが辛いこと
二人ぜんぶが違うこと
時々 見失う
大切なものがある
記憶をそっと手繰り寄せる
キスだって誰が
二人を結びつけたの
きっと語るに及ばない
ずっと知らないままでいい
赤い痛みはきっと消えない
足りないカケラ 他なんてない
想いの形を悩まないでよ
二人のとまどいを"恋"と名付ければいい
ただいま ただいま
two of us 終わりない夢を
離れ離れは怖いから
せめて手と手に思い出を
さすらい 背を向ける
そのセツナ 訪れる切なさを
とめどなく溢れ溢れる鼓動を
記録をまた書き足してゆこうよ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?