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《エジプト》世界遺産始まりの地へ向かうまで(ドバイ→エジプト→中国③)

「一生に一度は行くべき世界遺産」「訪れて後悔しない世界遺産」など、この世は世界遺産で溢れている。

ちなみに私は、この世界遺産のトリコ。絶対的な信頼を置いている。(もちろん、ん?と思う世界遺産もあるけれども…)世界遺産検定の本を読みながら、「今日はここを調べよ~」と夜な夜なお酒を飲むのが、趣味の一つだったりする。

で、その世界遺産のきっかけになったのが、これから向かうアブシンベル神殿。エジプトに行くと決めてから、ピラミッドの次に行きたかった場所。

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今回お話しするのは、アブシンベル神殿へ行く前に寄ったルクソールでの旅行記。

①12時間の夜行列車

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4日目の午前中にピラミッドへ行った私たちは、午後にエジプト考古学博物館へ行った。ここには、ツタンカーメンの黄金のマスクやミイラが展示されている。(ちなみに2021年には、大エジプト博物館という世界最大級の博物館が開館します。そこへ行った人たちの文章を読むのを、今から心待ちにしています。)

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そして夜は、夜行列車に乗ってカイロからルクソールまで移動した。(オレンジ矢印)距離にして約700km。日本で言うと、東京から岡山くらいまで。

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夜行列車の中はこんな感じ。ピンクのライトがスペースマウンテンに乗っているみたい。足元も広いし、よかった、よく眠れそう~

21:00:カイロ出発

ルクソールへ向けて走り始める。今日一日を振り返りながら、ピラミッドを見たことを思い出す。憧れていたエジプトにいるんだな~。電車は、進んでは止まり、進んでは止まりを繰り返している。電車が止まる時の急ブレーキだけはどうにかして欲しいけれど、乗り心地は普通。

いつの間にか寝ていた。まぁ、今日一日ピラミッドであんだけ歩いて、博物館にも行ったもんね。

24:00:寒っ

エジプトの夜行列車が寒すぎる…寒くて起きた。そんでもって、結構寝た気でいたのに、出発してからまだ3時間しか経っていない。とりあえず、グーグルマップを開いてGPSを確認。どれくらい進んだかな~

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え?絶望した。3時間走ってまだここらへん。3時間で100kmくらいしか進んでいない?もう元気になってしまった私は、ルクソールに着くまであと何時間起き続ければいいの。しかも寒いし。

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4:00くらいまで寝て起きてを繰り返していたが、それ以降はずっと起きている。外も明るくなり、ここはカイロから3/4くらい進んだ街の写真。

9:00:ルクソール到着

ルクソールでは、オプショナルツアーに申し込んでいた。少し眠いけど、楽しんで観光していこう!

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ルクソールは、ナイル川を挟んで西岸と東岸に分かれている。
西岸は、お墓や葬祭殿(葬儀や礼拝をするところ)といったを象徴する建物が多く存在する。標高が高いので、ルクソールの街がよく見渡せる。
東岸は、神殿(神聖な儀式や儀礼が行われるところ)などのを象徴する建物が多く存在する。

②ルクソール西岸観光

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《王家の谷》
ここは、エジプトの歴代ファラオ(王)のお墓があるところ。お墓の中では、たくさんのヒエログリフを見ることができる。考古学者がヒエログリフを読み解いたり、謎を解き明かしたくなる気持ちが分かる。なんとなく規則性もあって、主語の「○○王は」の部分がこれなのかな~?とか言って楽しんだ。

→ツアーの車内で

ツアーだったので、他の日本の方やイギリスの方、どこかの国のファミリー、全10名くらいで観光した。(旅行中の私は、旅行記を書くなんて考えていなかったので、正確に人数・国名を覚えていません…。すみません!)車内での話題は、どこから来たんですか?エジプトになんで旅行に来たんですか?で持ちきり。ある人は、昔行ったエジプトにもう一回来たかったから。またある人は、気球に乗りたいから。イギリスの方は、大学の休み期間中にただ来ただけ。まさしく100人いれば100通りの旅(→Tabi Log PV① YouTube

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《ハトシェプスト女王葬祭殿》
この建物からは、ルクソールの大自然とナイル川を見ることができる。ハトシェプスト女王は、平和な世の中を望んでいたこともあり、ルクソールの土地で大自然(緑)川(青)を見渡すことのできるここに葬祭殿を造ったらしい。うん、分かる分かる!私もおばあちゃんになったら自然豊かな所で暮らしたい。

→ 観光客に優しいワケ

夜行列車で寝不足だったこともあり、疲れたので、ちょっとしたカフェで休憩。カフェと言っても、アイスが売っててボロめの机と椅子があり、店員さんがいるだけだけど。ここの店員さんは、バクシーシ(エジプトのチップ的なもの)をもらうために、椅子を引いてくれたり、ティッシュを持ってきてくれたり、ゴミを捨ててくれたり、アイス1つで至れり尽くせり働いてくれた。もちろん、バクシーシした。

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《ラムセス3世葬祭殿》
ツアー行程の予定には無かったが、エジプト人の方が「いいところあるから、みんなで行こっか」と言って連れてってくれた葬祭殿。(もともと予定に組み込まれていたのかも?よく分かんない。)ここは、外にあるのにレリーフの保存状態が良いことで有名な神殿。確かに彫りも深くて、色も鮮やかに残っている。紀元前に塗られた色を、今この時代に見ることが出来ている。なんか不思議な感じ。ちょっと手で引っ掻いたら、色も剥げてしまいそうな感じなのに、残ってるって凄い。

③ルクソール東岸観光

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《カルナック神殿》
とにかく存在感がある神殿。これまた大きい。それでも屋根や柱は崩壊した状態なので、もし昔のまま残っていたら、どれだけ綺麗だったのだろう…と惜しまれる建造物。巨大な柱の一本一本にレリーフがあり、こだわりというか、相当な時間と労力をかけて造ったのだなと感じる。そしてこの後ろ姿の写真は『歩いているぞ@エジプト』感が伝わるので、エジプト旅行の私のベストショット。

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→観光客に優しい反面

カルナック神殿と夕焼け。実は、この写真には裏話があって、それが俗に言う『バクシーシ詐欺』だ。この写真を撮るのに、小さな丘のところに行くのだが、その丘の入り口には、警備員さん的な人がいた。警備員さんが「ナイスフォトスポット」と言うので、あ、教えてくれてありがとう!と思いながら、とりあえず登って写真を撮った。少しぼっーとしてから丘の入り口に戻ると、警備員さん(………無言で手を出す)私たち(っは!!!バクシーシしないといけないやつだ。うわ、やられた。)私たちはここで気づいた。周りを見渡しても丘の上に登っている人はいない。そもそも、神殿の端の方までズカズカ歩いている人もあまりいない。完全にいいカモにされた。悔しいが、バクシーシするか。

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《ルクソール神殿》
最後に、ライトアップされている神殿へ。

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ルクソール神殿を観光した後は、ルクソールからアスワン(きみどり矢印)まで電車で移動し、この日はアスワンでホテル泊。ホテルのベッドで寝れるの幸せ〜。実はこのホテルで、2020年1月1日ハッピーニューイヤーを迎えた。この時の私は、2020年の夏はシベリア鉄道に乗るぞ〜なんて意気込んでいたのだが、まさかこんな世の中になるなんて…。だからオンラインで旅をしているわけです。(→Tabi Log PV② Instagram

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■さいごに

ルクソールはエジプト第二の都市という感じで、様々な建造物を見ることができた。綺麗な形のまま残っていたらどんなに凄かったのだろう…いやいや、未知な部分があるのもまた芸術。紀元前に、ここに人がいたことを実感し、「私も歩いているよ!時代を感じながら生きているよ!」と大声で言いたくなった。

次回は、朝4:00起きでアブシンベル神殿へ

めちゃめちゃなハードスケジュールだが、ランナーズハイならぬサイトシーイングハイな私は突き進む!

お読みいただきありがとうございました。
(ライター:yumiko)

9日間の《ドバイ→エジプト→中国》旅行記
ドバイ・アブダビ編→
ピラミッド編→

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