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しもやけのお話


この冬、“しもやけ”にお悩みのお客様が多いので
サロンでは最近、初めの足浴をクレイに変更。

クレイにはいろんな種類があるんだけど
動物にも使えて
ヨーロッパでは医療で使用されてる
安心安全かつ即効性がわかるものを。

地表の丘の上で歴史をかけて作り出し
火山灰、宇宙塵と鉱物を含み
酸化鉄と水酸化鉄を多く含有してるから

体を温めてくれる効果がかなり強くて
✔︎残留脂肪分の代謝促進(セルライト)
✔︎血行の悪い方
に最適なの!

こんな感じでその時々で必要な
お花や植物、土、偉大な自然のパワーを
かりてセラピーにとりいれてます。


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しもやけって
樽柿型、多形紅斑型があって
どちらにせよかゆみや痛みが辛いよね。
温めるとより症状が強くなったりもするし。

どうしたらいいのー!ってなる。


はい、わかります。
だってわたしも悩んでたひとりだから。

小さな頃は心身ともに弱かった。
(たぶん母親が病弱のときにできた子供だからだと考察している)

小学生の頃、
体育館用のシューズが霜焼けで履けず
親が申請書を書いて
わたしだけ特別シューズ?を履いてたんだけど、

寒い寒い体育館は
余計に悪化した気がする。

針を小指に刺して
瘀血抜いたりしてた。


でもいまでは
ご飯たべたら汗が吹き出たり
いつも手が温かかったり

本当に体質改善したなぁ。



アーユルヴェーダには
即効性はないけども
(いや、私はあると思っているが)
ふと気付いたときに大きく変わってる。


ふつうは
長い年月をかけて
じわじわと老化したり
病気になっていくものだけど


逆によくなっていくって
本当に凄いし、
どれかひとつじゃなくて
いろんなことのチリツモなんだよね。

地味に不快なのって
1番しんどかったりする。
QOLが下がるよね。



ちなみに、
しもやけは熱を作れなかったり
作れても発散ができてないのが原因。

アーユルヴェーダ的に言うと…
アパーナヴァーユが悪いから
下半身まで熱が行き渡らない。

ということなんだけど、


熱の発散がうまくできない人とは
すごくわかりやすく言うと…

上半身は火照る(でも下半身は冷えてる)
足先が冷えて痛くなるほど辛い
サウナですぐしんどくなるとか

そんな人のことをいいます。


しもやけができる時期


寒い真冬、と思いますよね?
実は…
・気温が4~5℃
・一日の寒暖差が10℃前後

つまり、初冬や春先にもなりやすいのです!
意外な落とし穴ですよね。

だから寒くなってきたら秋口早めに
手袋や厚手の靴下を使って手足を
保温することが大事。

汗や雨雪で濡れた衣服を
そのままにするのもよくないです。

濡れた手足をそのまま放置していると
表面温度を奪って皮膚の表面温度が下がり
しもやけになりやすくなります。

しもやけ=冬、と決めつけず
季節を通して見直したいですね。



しもやけの原因


しもやけは血行が悪く
うっ血(血液が滞留すること)した状態が
続くことで発症します。
特に足の指は体の末端部分なので
冷えると血行が悪くなり
うっ血した状態になりやすい部位です。


きつい靴を履くことで
血液の流れが妨げる原因となるので
女性は特にしもやけが発症しやすいです。

ほかには、冷えや温度差など。
冷えが血行を悪くしてしまい
しもやけができることを助長します。



しもやけの発症には
体質も大きく関わっています。

血液の流れが滞りやすかったり
冷えやすい体質だったりすると
しもやけができやすくなるのです。
(ヴァータさん!)


私たちは、
食物を消化することから
エネルギーを得ています。

日頃から胃腸機能が順調で
消化力に問題がない人はよいのですが、
消化力の弱い人はどこからか「熱」を
借りてこなくてはなりません。

まず最初は、ストックを燃やすために
普段より集中力を高めて骨格筋を細かく動かし
体温を上昇させようとします。
→寒くて身震いした経験ありますよね?

しかし!
その分だけ気力体力を消耗するか
普段より気分は落ちてやる気は低下。

気力だけで体の保温が追いつかないと、
体が冷えます。
体の中心部から遠い末梢の血流が低下して
しもやけになり、
耳が冷えたら頭痛になり、
腰が冷えたら腰痛、
足下の冷えが内臓に伝播したら腹痛、月経痛

このように、
精神活動に振り向けられるエネルギーが
体に取られて減少するのに加えて
体が十分温められないことで
体に不調が生じ、余裕がなくなることによって
心も体と同様に余裕がなくなります。

この事により一見、
精神症状が悪化した様に見えるのです。

体が不調だよ!というサインを体が出すと
それをキャッチした心は
漠然とした不安感としてそれを受け止めます。

正体不明の不安感は
実は、自らの体から発せられている
ことも多いです!



消化力の強化や安定には
日頃の養生が必要です。

体温を上げるのに必要な筋力は
常に体をしっかり動かすことで得られます。

だからやはり
食事、運動をはじめ
生活習慣や日々の選択が大事なのですね!


その具体的な方法は後述しますが
今すぐに温めたい!ときもありますよね。

そんなときは…
✔︎外から熱を補うこと
✔︎体から熱を逃がさない工夫をすること

2つ意識してみてください。



私のおすすめは…

手のグーパー運動をして指先を温めてから
耳をマッサージすること!

よもぎ蒸しパッド
薬局で購入できる「よもぎ温座パッド」が
いまのところとてもおすすめです。



しもやけ対策


▶︎食事

体を温める食事を!
血行を良くするビタミンEを摂取する。

しもやけができやすい方は
ビタミンEを含んだ食材を常に意識しましょう。


ビタミンE
末端の血管を拡張して血行を良くする作用。
アーモンド、ピーナッツなどのナッツ類
アボカド、うなぎ、植物油

タンパク質
熱エネルギーを生み出す筋肉をつくります。
肉、魚、大豆や大豆の加工食品


ショウガ
生姜の辛味成分には体を温める作用があります
生姜は温性。
ドライは熱性でより温め効果大。
(ピッタさんは過剰摂取注意!)

▶︎飲み物

冷たい飲みもの、カフェインは
身体を冷やします。

温かい飲みものを。
特に朝に何を飲むかが大事です。
朝イチに内臓が冷えてしまうと、
例えば昼間いくら運動して温まりにくいです。


温かい飲み物に、
ショウガをプラスしてショウガ紅茶やショウガ湯
カフェインレスのハーブティー

温かい飲み物は血行を良くするだけでなく
寒い日にホッと一息つきたいときにもぴったり。

食事で補えなければ
ビタミン剤、飲み薬タイプのサプリメントを
プラスしたり

外用薬を塗ってマッサージするのも
いいですね。

これらには、
血液の流れを良くして症状を緩和する効果が
あります。


アーユルヴェーダでも
食や運動が基本となってます。

そこに、
ディナチャリヤも続けることで、
本当に改善していく方をたくさんみてきました。

舌磨きやオイルうがいで
なんでしもやけが改善するの?
って思われた方は
ぜひ体験してみてください。

何かひとつ、というのは本当になくて
小さなことのつみかさねで
消化力や代謝があがり
やがて体質改善となるのですね!



▶︎ガルシャナ

熱を生み出してくれますね!


▶︎アビヤンガ

本番インド、スリランカでは
体質改善などを目的とする治療として
病院などで受けます。
日本では医療ではなくて
アーユルヴェーダサロンで行うアビヤンガが
前処置にあたります。

これは、セルフケアとして
太白ゴマ油を湯煎に掛け
自宅で行うこともできます。

寒がりで体力の弱いヴァータさんに適しており
冬にぴったりなケアです。

乾燥から肌を守るだけでなく
疲労を回復させ、習慣化することで
皮膚や身体も丈夫になり、老化を予防できます!

またオイルの温性と重性が
身体だけでなく心も落ち着かせる作用もあり
よく眠れるようにもなります。


セサミオイルは、肌への浸透も速いです。

「バニシングオイル(消えるオイル)」と
呼ばれるマカダミアナッツオイルと
同等の浸透の速さ。

マカダミアナッツオイルは
セサミに比べると重く
少しベタベタ感が残ります。

比べるとセサミオイルは使いやすく、
使用後もすぐにサラサラになるので
マッサージ後でもベタつかず
すぐに動けるのがいいですよね!



▶︎マッサージの仕方

足首から下のマッサージを念入りに。
特に足の指はしっかりとマッサージを。

足指を開いたり(グーパー)
足指に手指を入れてクルクル回したり
(わかりますか?)

面倒だからできないよ、という方は
フットセパレーターを活用してみて。
百均でも販売してますよ!


▶︎入浴

「アビヤンガ後の入浴で発汗」
これはとても理にかなっています。

なぜなら、
朝風呂でスロータスを開く
ことができるからです。

温かいお湯の入浴による
温熱、水圧、浮力の効果で
閉じていた身体の脈管(スロータス)が
開くのを助け、生理機能のスイッチが入る。
就寝中に滞っていた老廃物の流れをよくして
排出を促し、筋肉の強張りが取れます。
消化機能も活性化されるので
食欲も湧いてきて
一日を元気に気持ちよくスタートが!

また、朝風呂により
夜の暗い性質(タマス)を断ち切って
精神的にもリフレッシュできます。


▶︎入浴剤

温浴効果が上がる入浴剤を足すのもよいですね!
ショウガ、ターメリック、ヨモギ
芳香性のあるトゥルシーなどのハーブ
塩、炭酸、日本酒、レッドイライト

▶︎足湯

お腹まで冷えてしまっている場合は、
膝下くらいまでが浸かれる足湯を
少し熱めのお湯で行うと、
温まった静脈血が胃腸などの内臓を
温めてくれます。
しもやけには、手足の温冷交互浴もよいです。



いかがでしょうか?
何かトライできそうなことはありましたか?

【ヒトの最大の臓器は皮膚】

だから、外で起きてることは内側の反映。

普通は、肌の悩みに対して
外からケア解決するけど
アーユルヴェーダでは
内側からケアしていきます。

根本的なドーシャの乱れに対応することで
身体はもちろん、心までも落ち着きます。
消化力もよくなります。
これは処方された薬ではできません。

今年のしもやけのお悩みが少しでも
改善しますように。
来年、痛みや痒みから解放されてますように。