見出し画像

「車でお遍路」第47番札所 八坂寺(極楽浄土の世界)

こんにちは、旅いこかです。

四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、47番目のお寺は、

熊野山くまのざん 妙見院みょうけんいん 八坂寺やさかじ


46番札所の浄瑠璃寺から約1.0㎞、車で約4分の場所、

松山市の最初の46番札所浄瑠璃寺の参拝が終わると、八坂寺までは徒歩圏内となんとも嬉しくなってくる。
歩き遍路だとなおさらでしょう。

そこでお参りするのは、奈良時代から約1300年余りもの歴史を有する修験道場の古刹。

また、この地域は遍路の元祖といわれる衛門三郎が生まれた場所でもある。

では、松山市内二番目の札所「八坂寺」へ参りましょう。

山門の中に極楽橋が架かり、天井には極楽浄土が描かれている


ご詠歌

花をみて 詩詠む人は 八坂寺 三仏じょうの 縁とこそきけ


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 奈良時代(710-794年)、修験道の開祖役行者小角えんのぎょうじゃおづぬ開基

  • 大宝元年(701年)文武天皇の勅願で伊予の国司越智玉興おちたまおき七堂伽藍を建立

  • 弘仁6年(815年)、この地を巡錫中の弘法大師は、荒廃していた堂宇を修復、再興して四国霊場に定めた

  • 修験道の根本道場として、紀州熊野権現十二社権現を祀り熊野山八王子として栄える

  • 天正年間(1573年~1592年)天正の兵火で焼失し荒廃

  • その後、再興して現在に至っている。


大師伝説


寺号について

  • 寺号について
    ・・・大堂山に8つの坂道を切り開いて寺院を建立したこと、また、ますます栄えるという「いやさか」が由来

  • 山号について
    ・・・紀州熊野権現を勧請かんじょうしたことが由来


ご利益

  • 御本尊の阿弥陀如来
    ・・・
    「南無阿弥陀仏」と唱えることで迷いや苦しみから救いを求める全ての人を、悟りへと導く来世利益らいせいりえきの仏さま(極楽浄土へ迎え入れてくれる)


御本尊・ご真言

御本尊:阿弥陀如来
ご真言:おん あみりた ていぜい からうん


見どころ

  • 山門
    ・・・極楽橋の上にある珍しい山門、天井には阿弥陀如来と22の菩薩が描かれている

  • 鐘楼
    ・・・素晴らしい天井画が描かれている

  • 本堂
    ・・・御本尊に阿弥陀如来(秘仏)を祀る 50年に一度御開帳で次回は2034年の予定

  • 閻魔堂
    ・・・両脇に極楽の途と地獄の途がある 地獄絵図と極楽浄土が描かれている

  • 万躰阿弥陀仏
    ・・・本堂の地下には信者が奉納した約8000躰の阿弥陀仏を祀る

  • 熊野十二権現堂
    ・・・本堂横に熊野三山の祭神である神々を祀る

  • 宝筐印塔ほうきょういんとう
    ・・・鎌倉時代後期末のものと推定される過去現在未来にわたる諸仏の全身舎利を奉蔵するための供養塔

  • いやさか不動尊
    ・・・ますます栄えるという意味を持つ不動尊

大師堂 大師のご尊顔を拝することが出来る


写真


次は、第48番札所西林寺さいりんじへ参ります。


2022年6月3日投稿
2022年10月3日改訂

合掌

この記事が参加している募集

#私の遠征話

2,577件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?