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【開催レポート】観光にオープンイノベーションを促す「観光クロスオーバー協会」発足&キックオフイベントを開催!

〜現地会場とオンライン合わせて約80人が参加!観光にオープンイノベーションを促すための第一歩を踏み出した〜

一般社団法人観光クロスオーバー協会(所在地:兵庫県神戸市、代表理事:西岡貴史)は、イノベーションの種が育つ土壌づくりを目指し、業界の垣根を越えて観光に特化した「実証実験の場」を全国各地で次々と生み出し、実社会にインストールすることでオープンイノベーション創出することを目指しています。

今回はその第一歩として、キックオフイベントを7/8(土)、神戸市みなと銀行大森みなとビルにて開催しました。観光庁の基調講演や観光に特化したビジネスコンテスト、養父市と観光分野の若者クロスセッションなど盛りだくさんで、オンラインと現地会場の総勢約85人が参加した。

また、若者などのプレイヤーと支援者側(企業や行政)のクロスオーバーが実現した。参加者の9割以上が当協会のコンセプトでもある、「若者を中心とした観光におけるイノベーション」を感じている。


現地には50人以上もの人が参加した。

当日は、オープニングで当協会の代表理事西岡が観光の意義や協会の想いなど話し、「観光は総合産業」なので、業界の垣根を超えて、クロスオーバーが大事だと語り開幕しました。

観光クロスオーバー協会 設立

【イベント】

< 観光庁 基調講演 >


まずは、観光庁の秋本氏の基調講演からスタート。どのように観光庁として地域や宿泊施設、DMO(観光地域づくり法人)などのDX推進を考えているか、など観光DXについてお話しいただきました。

観光庁の基調講演の資料から一部抜粋

< ビジネスコンテスト ファイナリスト >


観光という切り口から、ビジネスプランコンテストに85もの応募があり、どれもレベルが高いアイデアが集まりました。

審査の上で、5組が選ばれ、ファイナリストとしてプレゼンをしました。
今回の共催でもある養父市の観光資源をテーマとしたビジネスプランコンテストで、それぞれの興味深いアイデアが出ました。

5組のファイナリスト

(ファイナリストの紹介)
一般社団法人 こども食堂支援機構代表理事の秋山氏は、アナタが行くと事情のある家庭の子が人生初の県外旅行に行ける『恩送り旅行』を追加負担ゼロで実現するアイデアを提案。

株式会社ラブレターの代表久保氏は、推し活×観光で継続的な地域の活性化を目的とし、地域の名産や伝統工芸と推し活を掛け合わせることで観光産業を盛り上げるだけでなく、推し活の街として新しい人の流れを作り地方創生に貢献するアイデアを提案。

個人参加の生川氏は、「ヒーリングトリップ〜企業がお金を出す新しいビジネスモデル〜」企業と連携し、うつ病など心の病気で休職をする人にヒーリングトリップを提供し、早期回復・復職を図るというアイデアを提案。

株式会社POIの清水氏は、「昆虫」を五感で感じる養父市の魅力再発見プランとして、昆虫から養父らしい付加価値を付与し、関西万博を機に海外から訪れる富裕層を中心に、虫の鳴き声から光、味わいまで、日本の原風景を五感で感じていただけるような唯一無二のプランを提案。

個人参加で、4人の稲城氏、小幡氏、高田氏、竹原氏は、国内旅行会社と海
外エージェント間のコミュニケーション等を効率化し、富裕層の訪日旅行を促進。インバウンドのボトルネックを解消する旅行業界向けSaaSサービスを提案。

(審査員 5名)
国家戦略特区の養父市 市長広瀬氏
トヨタ自動車(株) 新事業企画部 未来プロジェクトグループ永田氏
住友商事株式会社 Beyond Mobility事業部部長代理 守谷氏
フューチャーベンチャーキャピタル アソシエイト小林氏
フォロワー9万人の動画クリエイターツバサ氏

審査員3名 (※養父市市長広瀬氏とクリエイターツバサ氏はオンライン参加)
プレゼンの様子

非常に僅差となった今回のビジネスプランコンテストですが、厳選なる審査の結果、最優秀賞は「推し活×観光」を提案した株式会社ラブレターの代表久保氏が受賞しました!最優秀賞は賞金20万円と観光コンソーシアムによる実証伴走支援(50万円相当)が贈呈されます。

養父市 山下副市長から最優秀賞を贈呈された

久保氏は、「推し活はすごく可能性のあり、自分自身も推し活をしていて、こういう形で養父市さまのご協力のもと、興味があった地方創生という分野で実証実験ができることに大変嬉しく思います。」と話しました。
当協会としても、今後の久保氏の取り組みに期待です。

< ビジネスコンテスト セミファイナル >

今回惜しくも、ファイナリストに選ばれなかったが、ユニークで素敵なアイデアが多かっため、特別枠として”セミファイナル”として、1分のプレゼンでアイデアを伝える機会を設けました。

セミファイナルのプレゼンの様子

今回、セミファイナリストピッチ受賞者したのは、旅行をきっかけとしたコミュニティ形成を図り、暮らしをシェアするSNSアプリ「かりぐら」というプランを提案した、ミイダス株式会社の麻生氏でした。
麻生氏には、当協会並びに協賛企業などが開催するイベントでの登壇権もしくはプレゼンを行える権利が贈呈されます。

セミファイナリストピッチ受賞


< 若者クロスセッション >

U35の観光クロスセッションと題して、モデレータの株式会社Hagino兼若手観光コミュニティHIT代表の坪井氏、国家戦略特区養父市副市長の山下氏、神戸電鉄株式会社鉄道事業本部の能崎氏、U35の若者登壇者2組の株式会社POIの清水氏、芸術文化観光専門職大学1年の野中氏らがセッションを行いました。

若者クロスセッションの様子

養父市としての地域の課題や観光への現状の取り組み、神戸電鉄の地域活性化の取り組み、若者視点の観光へのアイデアや取り組みを紹介した上で、インバウンドにどう取り組んでいくか、鉄道やバス、モビリティーから地域や観光を盛り上げるというテーマをもとに話をした。

株式会社POIの清水氏は、次世代の観光ということで、モビリティやインバウンドが大阪・関西万博も控えており、これをうまくやれば観光としても成功する可能性があるので、自分自身もここに貢献できるように頑張りたい。

芸術文化観光専門職大学1年の野中氏らは、学生ではどうしてもお金の問題などでやりたいこと、考えていることがなかなか実現できない中で、そういったことを超える場としてクロスオーバーのような活動を通し、この機会に様々な人と交流したい。そして、そうした方々と一緒に創り上げることがこれからも重要になってくると思うので、今後もこういう場に参加しながら自分たちの考えを実現できるように頑張っていきたい。

神戸電鉄株式会社鉄道事業本部の能崎氏は、今回参加している若者のような取り組みがあったのだと知り、自分自身も勉強になった。ここで出たアイデアをなかなか実現できないが、個人的には一緒に取り組んでいきたいなと思った。

国家戦略特区養父市副市長の山下氏は、今回たくさんのアイデアをいただきましたが、これを実行していかないといけないと思っています。そのためには行政としては、一つ一つを乗り越えていかないといけない。実行するためにも若い人たちの気持ちを生かしていきたいと思っています。なので、今後もいろんなご意見をいただきたいと思います。

とそれぞれの意見を交わし、若者にとっても有意義な時間となりました。

左からモデレータ坪井氏、養父市副市長山下氏、神戸電鉄能崎氏、株式会社POI清水氏

<クロージング>

最後に、一般社団法人観光クロスオーバー協会の代表理事 西岡より挨拶。

代表理事 西岡によるクロージング

約50年前、1970年に大阪万博が開催され、そして約50年の時を経て2025年に大阪・関西万博が開催されようとしています。

こうした中で、観光というのはポテンシャルが高いと感じています。
今回、絶対に覚えてほしいことは様々な業界、業種などを超えて参加いただいたので、感じてもらえたか思いますが、「観光は総合産業」であること、「業界の業界の壁を乗り越えて、クロスオーバーが必要だ」ということです。そのため、いろんな方向からのご協力、ご支援等をお待ちしておりますので、今後もよろしくお願いします、と締めました。


【一般社団法人観光クロスオーバー協会について】


(一般社団法人観光クロスオーバー協会)
2025年関⻄万博やインバウンドへの期待など、観光は⽇本に残された成⻑産業の1つだと⾔われています。観光は、古くからの歴史を汲み、現代においても⾼度な専⾨性が必要な⽇本の基幹産業です。しかし、裏返すと若者従事者の減少やDX化の遅れなどもあり「イノベーションの種」が育ちにくいといった課題もあります。
私たちは、業界の垣根を越え、観光に特化した「実証実験の場」を全国各地で次々と⽣み出し、これを実社会にインストールすることでオープンイノベーション創出に資する仕組みを整えます。

【お願い】

約55兆円の経済的波及効果と約460万人の雇用を提供する裾野の広さを有する「総合産業」です。組織を超え、業界内・外の連携が重要だと考えています。多くの皆様にご支援をいただけます様、以下の様に会員を設けておりま
す。ぜひ、ご興味がある皆様、フォームよりお申し込みください。

お申し込み:https://forms.gle/V6XpyMcrbRy2qgfU7

[協会/イベントの詳細]

〈協会の詳細〉
一般社団法人 観光クロスオーバー協会
代表理事:西岡 貴史

⽬的:観光産業にオープンイノベーションに資する仕掛けをつくる

〈当イベント〉
主催:⼀般社団法⼈観光クロスオーバー協会 共催:養⽗市

後援:みなと銀⾏、(公財)2025年⽇本国際博覧会協会、JNTO(日本政府観光局)



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