「フロンティア」「未開」「秘境」
ワクワクするそんな言葉が大好きだった。
フィリピンに行ったときも、ガイドブックに「最も未開の地はパラワン島」と書いてあっただけで、そこに行くことを決めた。アメリカではアラスカ、日本では知床、シリアでも、ヨルダンでもエジブトでも、僕は秘境を欲していた。
そんな僕にとって、最も未知でもっともエキサイティングな地であり続けたのが、心の中のアフリカだった。
アフリカ大陸を旅するのが夢だった。イスラム教徒がメッカに特別な感情を持っているように、いつかかの地へ行けることを祈りつづけるかのように、僕はアフリカを想った。
そのときがやってきた。
アフリカのリズムを体に馴染ませ、 ありのままのアフリカを、この目が疲れるまで見続け、感じたいと願った。
2002年、1年間アフリカを旅しながら、Eメールでどこかに送り続けた文章のアーカイブ
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