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旅に必要な3つのことば

「旅行中、ことばはどうしていますか」と、旅人同士で話すことがある。

残念ながら日本語は、日本以外ではほとんど通じない。
英語圏からの旅行者とは違う悩みが、ことばだ。

東南アジアでは、国境を越えるごとにことばが変わる。

タイならタイ語、東隣のラオスはラオ語(タイ語と語彙が共通)、南東に接するカンボジアはクメール語、西隣のミャンマー(ビルマ)はミャンマー語(ビルマ語)、南隣のマレーシアはマレー語という具合だから、全部できる人はそういないだろう。

マレーシアやシンガポールのような移民国家では、国語や公用語とは別のことばが母語という人は大勢いるし、少数民族は、どこの国でもそれぞれのことばをもっている。

どこかの国だけ訪問するのなら、そこのことばを覚えればいいのだけれど、長期旅行で東南アジアを一周しようと考えると、そうもいかなくなる。
滞在日程によって、長くいるところは現地語を覚えて、それ以外は英語で済ませるということも出てくる。

各国語の簡単な会話がコンパクトにまとまった例文集もあるが、初級者は、質問はできても、返ってくることばがたいていわからない。

「駅はどこですか?」と聞いて、指で方向を指し示すぐらいの距離ならなんとかなるが、「次の信号を渡って2つ先の交差点を右折…」となると、もうお手上げだ。

できることなら、その土地のことばを覚えてあいさつぐらいはできるようになりたいものだが、そうできないときには3つ覚えることにした。

 「こんにちは」
 「ありがとう」
 「トイレはどこですか?」

たいてい、2週間も入れば、簡単な方向指示や値段交渉はできるようになるものだ。だから、短い旅行のときは欲張らず、必要なことばだけ覚えて出かけ、あとは旅先で会話しながら覚える。

わたしの場合、どうもその方が効率がいいらしい。


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