歌と、掛け布団カバー

羽毛布団をぱたぱたとそれなりに楽しく天日干しして、満を持して朝起きるのがしんどい季節を迎えてしまった。先週までは少し薄手の掛け布団にくるまって暖をとっていたのだが、なんせひとり暮らしを始める際に実家から持ち去った物なので、布団カバーがもうくたくたもいいとこだった。というわけで、掛け布団カバーを新調してやった。

無地のブルー1色。見た目はなんてことのない普通の布団カバーだ。セール中だったし、特にこだわりもなかったのでMUJIで即決した。買う前に説明書きすら読んでいなかった証拠に、いざカバーを取り替えようと部屋で広げてみたら、カバー上部の左右に、手のひら大の穴があることに気が付いた。どうやらここから手を突っ込んで、ふとんの角を引っ張ることができる仕様らしい。カバーの中でふとんがずれたりしてもこれならすぐ直せる。なるほど、私みたいなめんどくさがりに優しい設計というわけですか。日本人の気遣いってすげー、と感激しつつあっという間に装着完了。

掛け布団とかタオルって、上下逆で使っていても気付かない、というか気付いたところで別に問題ないからそのままにしていないだろうか。少なくとも私はそうだ。そんな調子だから、カバーの穴に足を引っかけて、朝から布が裂ける嫌な音を聞く羽目になったりするんだけど。めんどくさがりのための優しいふとんホールを無碍にする自分の足にはほんと、呆れて何も言えない。めんどくさがりに優しすぎるのも考えものかもしれない、というのは都合のいい言い訳だな。設計者の方ごめんなさい。


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