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割と満たされていることに気づいたことについて


(※今日の内容を音声で楽しみたい方はコチラからどうぞ(^^)↓)


前にもちょっと書いたけれど、1日2食、あるいは1食に自然となってあまり食べないようになってからは、あまり欲のようなものがなくなったように感じる。

ある時にふと、今の自分はこれといって特に欲しいものがないし、特別に何かしないと楽しくないというようなこともない、なんというか、

「割と満たされている」

ということに気づいた。

毎日いつものように起きて、ラジオ体操したり掃除したりといつものルーティンをひとつずつやっていって、気づいたら夜でいつものように寝る、そしてその生活に割と満足している自分がいるわけである。

20代から30代前半、つまりつい最近くらいまではものすごい物欲があったし、あれも欲しいこれも欲しいと何かを買っても、幸せに感じるのは一瞬で気持ちが満たされるということはなかった。

今思うと、なんだろう、お金とかモノとか特別な何かがないと幸せになれないし、心も満たされないのだと、勝手に自分で思い込んでいたような気がする。

なので仕事でストレスがたまっていた時なんかは、毎月のように何かを買ってストレスを発散しては結局、使ったお金を稼がないといけなくなり、またストレスのたまる仕事を続けるというループだった。

ほどなくして、メンタルを壊してその仕事も続けられなくなったし、それからこれまで数年間はなかなかキツかったし、仕事を見つけても一定の負荷が心にかかると、なんというか体が拒絶してしまうというか体が震えたり動悸みたいなのが出たことがあって、それからはいわゆる定職みたいなものにはついていない。

ときおり、「なんで自分はこうなっちゃたんだろう?」「なんで自分だけ?」みたいに思って落ち込むこともあった。

そうやってずっと、自分のメンタルの調子を崩してしまったこと、そしてどうやらメンタルの調子を崩す前には戻れないことをネガティブに捉えていたし、受け入れられないでいたのが正直なところであった。

けれども、今になるとそういうことがあったからこそ、今の自分があるのかなとも思えるようになった。

これまでの人生を振り返ってみても、今の自分が1番気持ちよく生きているというか、楽しく日々を過ごせていることは間違いないからである。

自分のやりたいことをやれているし、いい意味で他人の目とか世間のことは気にならなくなったし(気にしなさすぎなのもどうかという時もあるけれど)自分が好きなことがはっきりとわかるようになってきたし、シンプルに生きていることそのものに感謝して、幸せを感じられるようになった。

あの時メンタルを壊していなかったら、もしかしたらいまだにお金をたくさん稼ぐとか、欲しいものをたくさん手に入れるとかいろんな欲に縛られてずっと楽しくない顔をして感謝もせず、幸せも感じられずに生きていたかもしれない。

そう思うともしかしたら、あの時にメンタルの調子を崩したことは、自分には必要なことだったのかなとも思えるし、ネガティブなことではなくポジティブに捉えられるようになってきた。

昔の自分は「今、幸せですか?」と聞かれても答えに戸惑ったように思う。

けれど今の自分はニッコリ笑顔で「はい、もちろんです」と答えられる。

そのくらい心が満たされているし、それをありがたいことだと感謝できるようになった。

時間はかかったし、いろいろキツかった時もあったけれど、こういう穏やかな気持ち、静かな森にいるような、穏やかな海を眺めているようなそんな気持ちでいられる幸せこそ、僕の欲しかったものなのかなと今は思う。


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