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20年11/6 小説📚パロディ「痔滅の刃」No.16 第一章⑯ 🔴悪戦苦闘

⬜⬜ 鹿を求めて1️⃣

⬜ 東北の地へ

その頃、山中 鹿之好と嘴平 痔乃助(はしびら・じのすけ)は東日本にいました。祖先の山中鹿之助が尼子氏再興の為に中国地方を転戦としていたのとは違い、鹿乃好は東日本で優秀な雄の鹿を探しまわっていたのです。

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鹿之好が東日本に来たのには理由があります。

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それは南より北に生息する鹿の方が体長が大きいからです。

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そして雄の鹿には雌鹿にはない角があります。

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⬜ 麒麟が来る

話がそれます。

NHKの「麒麟がくる」では、明智光秀が「麒麟を呼び寄せる人物は誰だろか?」と苦悩します。

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山中 鹿之助は「山陰の麒麟」と称されるほどすぐれた武将でした。
その麒麟が織田信長の配下となり、光秀の与力となります。
そしてそれまで光秀が攻めあぐねていた丹波攻略に、多大なる力を発揮するのでが・・・。

今後の放送で、NHKがどの様に山中鹿之助を描くのか楽しみです。

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⬜ 東北の惨状

⚪心が鬼になる 

東北の地に来た彼は、小作人達の悲惨な状況を目の当たりにします。

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明治29年(1896年)の明治三陸地震の甚大な被害から完全に復旧する間もなく、日露戦争による増税と凶作により農家は疲弊していました。

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無惨と同じように東北の大地主も、没落した地主達には土地を抵当にお金を高利で貸付け、小作料が完納できない人にも同様に暴利で貸付て身動きできないようにして、まるで農奴のように支配していました。

【高利貸し】👇👇👇👇👇

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中には心を鬼にして、妻や娘を地主に借金の肩として差し出さねばならない人達もありました。

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しかし今の鹿之好にはどうすることも出来ません。
とにかく早く戦力となる鹿を集めることです。

⬜ 捕獲の難しさ

戦闘に向く優秀な雄鹿を、生きたまま捕まえることが如何に難しいことか。

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せっかく鹿をおとりで鹿(仕掛)けても雌の場合もあります。

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何より問題なのは、鹿之好達が檻(おり)に近づくと、

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狂ったように暴れて体を強くぶつけて死んでしまうということでした。

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何故2人が近付くと暴れまわるのか、理由が全く分かりませんでした。


痔(次)号に続く



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