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会社を辞める=上司への裏切り

会社を辞める際、
とても尊敬していた上司に「裏切者」と言われました。

数年前の話ですが、
時々思い出してモヤモヤするので、
noteに吐き出してスッキリしたいと思います。

新卒から30歳まで勤めた会社

大学を卒業して新卒で入社した会社に、
7年半ほど勤めていました。

男社会で昔ながらの雰囲気の会社が多い業界で、
社内外で一緒に仕事をするのはいつも男性ばかり。
休みがない時や朝まで働く時もよくありました。

主に技術営業職として、かなり鍛えられました。

お給料はそれなりによく、
毎晩(毎朝)のように飲み歩いて散在していました。

20代のうちに貴重な経験を積むことができ、
私を立派な(?)社会人にしてくれた会社には、
とても感謝しています。

尊敬していた上司

その上司が別の支店から転勤してこられたのは、
私が入社3年目の春。

それまでの上司とは違って、
明らかに仕事ができる人特有の鋭さと
心の奥に常に人間くさい思いやりがある人。
そんな上司でした。

社内でもどんどん上に行く人として期待されていて、
比較的若くして管理職になっていたようです。

私はそんな上司に厳しく指導・叱責される日々が始まり、
上司のレベルの高さに全くついていけませんでした。

ただ、
私も泣いてばかりはいられず、
(実際に涙は流していませんが、
気持ち的にはいつも泣きじゃくっていました)
「なんとか食らいついていかなくては!」と思う毎日。

そして、
いつからかその上司とも信頼関係ができ、
「私が今まで出会った人の中で一番尊敬できるのは、その上司だ」と
同期等によく話すようになりました。

その上司は順調に昇進し、
私の直属の上司からもう一つ上の上司になります。 

会社を辞める時

会社を辞めようと思い始めたのは、
入社して2,3年目ごろから。
やっぱり単純に仕事がきつくて、
このまま定年まで続けられる気がしないと悩んでいました。

また、
地方出身の私は、
年老いていく親が地元で
親戚や友人と助け合って生活しているのを見聞きするたび、
東京に1人で住み続けることに疑問を感じるようになりました。

そして、
30歳を目前にして、
会社を辞めて地元で再就職することを決意したのです。

会社を辞めると上司に伝えるまで、
ウジウジしていました。
タイミングや言い方等、
できるだけ事がスムーズに運ぶように考えました。
何人もの若手社員が辞める際に、一悶着も二悶着もあっていたので。

いざ、
会社を辞めると伝えると、
直属の上司にも、その上司にも、さらに上の上司にも、
案の定とめられました。
色んな人に色んな話をされて引き止められても、
辞めるという私の固い意思は変わらないのに。

ちなみに、
管理職ではない先輩や同期や後輩は、
自分が辞める時の参考にもなるからか、
みんなよく話を聞いてくれました。

そんな中、
その上司に「裏切者」と言われてしまいました。
「これまでどれだけの労力と時間を使ってお前を育ててきたか」
「将来的には会社初の女性幹部に仕立て上げようと思っていたのに」
「俺の計画がくずれる」
とのこと。
その上司は普段から言葉がきつく、
罵倒されるようなこともよくありましたが、
「裏切者」という言葉の破壊力は甚大でした。

私が管理職になったことがないので、
その上司の気持ちは今でもさっぱり理解できませんが、
もちろん会社を辞めることに対して、
今まで散々お世話になっておいて申し訳ないという感情はありました。
そうは言っても、
「これは私の人生でしょ!」という思いが強く、
尊敬していた上司に対する不信感が芽生えてきました。

人間と人間ではなく、ただの上司と部下という関係だから
部下の勝手な行動は許さないということだったのでしょうか?

笑顔で送り出してもらえるとは到底考えていませんでしたが、
「裏切者」呼ばわりまでされるとも想定していませんでした。

まとめ

今、
その上司へは尊敬の念があったなーという記憶です。
その上司にしてみたら、
私のことなんて何にも思っていないでしょうが。

とにかく、どれもこれもいい経験でした。

これからも、
尊敬していた人を裏切ったという十字架だけは
背負ってしっかり生きて行こうと思います。

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