定期的な感染状況確認(2022/1/11)
定期的に同じ土俵でデータを見ておくことはとても重要ですね。今回もざっと1月1日と同じ、英、米、南ア、イスラエル、日について確認し、その他の動向を見ておこうと思います。
2022年1月9日、マップ
ここで気が付くのは、感染者数があまりにも増えて、1月1日には感染者数も最大を5000人としていたのですが、5000という数字がが消えたことです。(実際、グリーンランドで6000超になっています)その他、色の使い方は変わっていないようです。
実際にグラフで見てみます。感染者数です。
ここであえて別の日にキャプチャしたものを出したのは、イギリスのデータが、後追いで変わっていることがわかるからです。右(1/1)(ではデータの乱れがあったのが、左(1/11)にはきれいになっています。(日々、データをダウンロードしていれば、このようなデータ修正もわかるのだ、ということですね)
それにしても、イスラエルとアメリカの急増ぶりはすごいです。(イスラエルは、減った時だけニュースで見るように感じるのは、気のせいでしょうか。)一方、イギリスはピークが見えたかも知れません。
死者:
同じグラフですが、右は片対数軸です。日本はまだ低い水準ですが、実は感染者はすでに減り始めている南アフリカも増加中です。
陽性率:
ほんの10日ほどで、南アフリカは激減、他は急増しています。アメリカは30%、イギリスも10%と上昇中。30%はとても検査が足りていないことを意味しますから、実際はもっと多いと推定できます。
検査数:
ところで、インドの動きが興味深いです。
インドと日本を並べてみると、日本の第4波の時のインドと日本の第5波の形(立ち上がり方、下がり方、期間)が非常に似ているし、今回の急拡大も非常に似ています。
あと驚くのが、オーストラリア。3000を超えました。
左上は、少し前のグラフです。日本の第1、第2波とオーストラリアはほぼ同じで後は成功していると思われていました。右上は、最新の状況。日本の第5波がほとんど見えないほどになってしまいました。右下は右上の片対数グラフです。まだピークアウトが全く見えません。左下はオミクロン株の割合です。日本とほぼ同じ割合。。。ワクチンの接種率とその推移もかなり近いです。そして日本の増え方も片対数グラフで見るととても似ているような気がします。そしてこの感染者数はイギリスを超えています。
それ以外にも、今非常に多くの国で、かつてない勢いで感染拡大中です。例えばアメリカ大陸のほとんどの国、西ヨーロッパの各国、東アジアの多くの国。
もしも重症化率・死亡率がデルタ株より低かったとしても、指数関数的に感染者数が増えれば、重症者・死亡者も指数関数的に増えます。
先が見えたとすれば、南アフリカの感染者数のピークアウトとイギリスの上げどまりの兆候。但しこの数字は楽観できません。ピークは南アフリカで約390人、イギリスで約2600人。日本のこれまでのピーク約180人の2倍~14倍。実数では、日本はこれまで最多23000人/日でしたから、5万~33万人/日相当になります。(しかしオーストラリアの増え方を見ると、これよりもさらに恐ろしいことが起りかねない・・・)
一方死者数はどちらの国も増加中。死者数の推移や後遺症に関しては、引き続きウォッチが必要ですね。
少し別の視点でも見ておきましょう。累積感染者数です。
このグラフは、人口100万人あたりの累計感染者数なので、200,000なら20%。イギリスではすでに人口の21%以上が感染、うち16%はこの1年での感染です。アメリカ、イスラエルも15%を超えて感染拡大中であることがわかります。日本は1.4%位です。
ということで、今回は少し違うグラフも確認してみました。
いずれにしても、新型コロナウイルスの脳への影響について書かれた記事を読むと、とにかく感染しないことが一番だ、と改めて感じました。
(1月1日に書いたものの中で、グラフ・地図で一部取り違えミスがあったので入れ替えました。)