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連載「差押えコラム。未払金を取り返せ!⑪」 ー 倒産のあれこれ。未払賃金立替払制度とは? ー

※当記事は連載「差押えコラム」の第11回です。第1回から読む方はこちらです。

こんにちは!筆者の渡邉です。このコラムは、私がある会社から、未払いとなった業務委託料を回収するまでの軌跡を記録したものです。初noteでいきなり生々しい体験談ですが、記憶が新しいうちに共有できたらと思い、筆を取らせていただきました。
私のように「会社から給料が払われない」「クライアントがギャラを振り込まない」といった被害にあわれている方にとって、少しでも問題解決の手助けになればという思いで執筆します。
現在は無事に未払金を回収し、元同僚と新たに「合同会社Mauve(モーヴ)」という会社を立ち上げ、アプリケーションやWEBサイトの受託開発を行っています。
※Mauveでもnoteにてコラムを掲載しておりますので、よろしければご覧ください。
https://note.com/mauve_0210/

登場人物の紹介

私は2020年末から、アプリケーション等の制作会社(以下、A社)で、バックオフィスの仕事を業務委託で請け負っていました。

登場人物2

2021年4月13日 後編 ― 倒産のあれこれ。未払賃金立替払制度とは? ―

これまで、未払いの賃金をあの手この手で踏み倒そうとするA社社長に対して法律を盾に戦ってきた私ですが、現実はなかなか厳しいものでした。

※前回のコラムはこちらから。

いっそ書類送検に持ち込もうとしましたが、もし相手が「法律を勘違いしていただけ(=錯誤)」「悪気はなかった」と主張したら、起訴しても勝てないだろうと労基署は言うのです。
もちろん、労基署のやる気がないわけではなく、それもまたひとつの法律の仕組みということ...。

未払い金が取り戻せないのでは、と不安になっている私に労基署は「未払賃金立替払制度」の活用を提案してくれました。

はたして「未払賃金立替払制度」ってどんなものでしょう?というのが今回のコラムの内容です。
私の場合を例に挙げ、実際に労基署や弁護士から受けたアドバイスなどもあわせて紹介したいと思います。

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