見出し画像

議会で、高齢者の生涯学習について質問しました。

 3月12日、ふじみ野市議会で、一般質問で「高齢者の生涯学習」について、市役所の考えを聞きました。高齢者の孤独、認知症対策、生活の質の向上に、生涯学習は欠かせません。生涯学習は、文部科学省の所管でいわゆる「社会教育」の構成内容です。本市では、社会教育施設である公民館がなくなる方向ですので、公民館廃止後の社会教育の在り方について、議論していく必要もあります。集会所などコミュニティでの出前講座、集団による学び、など今後の課題について質問しました。

(質問:コミュニティでの出前講座)
 高齢者の孤独、認知症対策、生活の質の向上に、生涯学習は欠かせません。生涯学習については、コミュニティでも行われるべきと考えます。地域コミュニティの活性化、地域における交流、人間関係の維持、形成といった観点からは、自治組織の集会所など最寄りの施設での学習の機会が有効と考えます。本市では、生きがい学習出前講座という取組みもあります。社会の価値観や仕組み、行政の施策も、高齢者にとっては、現役世代であったころと比べると大きく変化していることが多いと考えられ、最新情報を学ぶことは非常に有意義です。出前講座の集会所などでの実施状況はいかがでしょうか。

(市の回答要旨)
 
令和5年度は、4月から令和6年2月の間、10件の出前講座を実施し、うち2件を集会所において実施しました。出前講座が、地域にある集会所などの施設を活用して実施していくことで、地域コミュニティの形成や活性化のほか、身近な人たちとの交流の場としての一助となるよう、周知、啓発してまいります。

(意見)
 
社会教育である以上、積極的にアプローチ、アウトリーチを行うことを期待します。高齢者世代もネット利用世代、高学歴の方が増えてくる、情報リテラシーは高くなる。一方的に受動的に学ぶというより、深掘りした、政策を提言するような場になる。情報化社会の時代に即した社会教育の取組を期待します。 

(質問:「集団による学び」)
 
学びも座学による単方向の知識習得だけでなく、クラスメイト間のディスカッションという集団で相互に啓発しあう方法、自らの考えを述べるという思考力、説明表現力を高める方法、いわば「ゼミ形式、集団による学び」の方法は、民主・自由の価値が広がり、豊かな大衆文化、多様な価値観の中で、人生を歩んでこられた団塊の世代以降の高齢者にふさわしい、かつ求められる学びと考えます。学びは集団に宿るといいます。知識を他者や社会との関係性の中ではぐくみ、位置付ける考え方です。、本市の生涯学習の講座の中で、こうした「集団による学び」の方法も既に取り入れられているところはあると思いますが、今後の実施についてお考えをうかがいます。

(市の回答要旨)
 
市民大学ふじみ野では、市民同士が互いに、教え学び合う場として、市民が講師となる「学び合い講座」を実施しております。令和5年から、参加者同士で意見交換を行いながら、スマートフォンやタブレットといったデジタル機器の操作方法を学ぶ「デジタルひろば」を実施しています。

意見)
 
集団による学びは、ぜひ地域で行っていただければと思います。また、自治会や任意団体の学びの活動があれば、助成をしていただきたい。自治会では、団塊世代より下の方に役員が移行しつつあります。この世代は上の世代に比べて、横のつながりが非常に弱い。ぜひ、地域のつながりを育成する上でも、地域での集団の学びの機会への支援や企画実施、社会教育的事業としてお願いします。



 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?