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エッセイ

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#日記

他人から聞いた自分の幼少期のエピソードを書き連ねていく

タイトルそのままです。
恐らく大方の人が「あなたが子どもの頃はこんなことを言って/やって〜」と言われた経験があるかと思います。
そんな自分のエピソードを聞かされた記憶の限りまとめてみました。

■2〜3歳頃:「お手紙」を何度言わせても「おてみあじ」と言う。父「おてがみ」
私「おてみあじ」
父「お」
私「お」
父「て」
私「て」
父「が」
私「が」
父「み」
私「み」
父「おてがみ」
私「おてみあじ

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少女の頃に夢見たものは

少女の頃に夢見たものは

お姫様になりたいと思ったことは一度もない。

大好きな「美少女戦士セーラームーン」の誰かになりたいかというとまったくそんなことはなかったし、白雪姫のようにいつか王子様がとも考えたことはなく、シンデレラのように成り上がりたいというよりかは悪いことをした継母を懲らしめること(※ディズニーアニメ映画)をやりたかった。

「だって別の人間に生まれ変わらないと無理。この顔では」
などと思っている不器量な少女

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自由を求めて

自由を求めて

「舞台」を最も身近で言えば、学校の行事。
後ろの席のいわゆる不良の同級生に椅子を蹴られるのを耐えながら見るもの。

あるいは大人の趣味。都会に住んでいてばりばり働いている大人が仕事終わりや休日に楽しむもの。

そんな私は地方住み。公演が行われる会場にたどり着くのに一時間以上かかる。ただでさえ交通費で圧迫されるのに舞台のチケットなんてとてもとても。
けれどそれはつまり「見たい」という願望にほかならな

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髪を染める日

髪を染める日

私の黒髪は硬い癖毛で。
どんなにドライヤーやヘアアイロンや整髪剤を使ってもまっすぐにもさらさらにもならなかった。美容院で縮毛矯正をしてまでまっすぐにしても、前髪だけがおかしな方向に跳ねた。

可愛い子たちはみんな、さらさらの髪をして、流行りの髪飾りをつけていた。ヘアピンを巧みに操り、毎日がパーティのような、いや、パーティにしてしまうような、学校生活を楽しく過ごすための魔法めいたもので自分たちを飾っ

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