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ジモ散歩が好きになった原点

黒崎に住む前は、近隣の町に住んでいたので、時折バスや電車でこの街を訪れていました。

その頃住んでいた町は、海と川があることが特徴といっても過言ではないほどの片田舎でした。
複数のバスが走っていたとはいえ、JRの駅がなく隣町の最寄り駅にはバスで片道30分。コンビニもカフェも飲食チェーン店もないところ。

スーパーは20時で閉まってしまうし、遊びに行くようなところもない。

だけど住んでいた頃は、それでも不便だとは思っていませんでした。少し不自由なくらいが当たり前だと思っていました。

実は子供の頃から住んでいた町なんですが、
この町での暮らしが今の私に繋がっていたんですよね。


小学生のとき、家から学校まで
こどもの足で20分くらいかかっていました。
まあまあな距離ありますね。

小学校には正門と裏門があって、
私は正門から、友だちは裏門から帰るため、
ひとりで帰り道を歩く。

他の子は友だちとわいわい言いながら帰ってくのに、自分はひとり。
ちょっとだけ寂しい気はしていたけど
ひとりで帰ることは嫌いじゃなかった。

学校の前の道は、途中でいくつも枝分かれしていて、割と入り組んでいました。

分かれ道を見ては
「この道を進むとどこに繋がるのかな」
という好奇心でいつも胸をときめかせていました

一歩脇道に入ってみると、
面白いことがたくさん!

民家の塀の上から垂れ下がる植物に
赤い花がいくつも咲いているのを見つけたり

狭い道を猫が悠々と歩いていたり

どんどん進んでいくと、
あるとき見慣れた道に出る。

ーーーそうか、ここに繋がっていたんだ!

と、ピンっと閃きみたいな感覚が心地よくて

このひとり遊びにハマっていきました。


これが、私が散歩好きになる原点。

大人になった今でも、
行ったことのない脇道を見つけては
「これって、あそこに繋がってるのかな?」
「この先に何があるの?」とワクワクしています

以前住んでいた町には実家があるので
ちょくちょく帰っているのですが
子どもの頃は何とも思っていなかった
町の奥深さ、今になって気づくんですよね

先日も実家に帰ったときに散歩をして
神社に寄ってきました。

信心深いわけではないですが、神社にお参りすると清々しい気の流れが心地よくて
ことあるごとに氏神様や気になる神社に立ち寄っています(こそこそ噂話)

秋の境内に心地よい風が吹く
木々の間から差し込む陽の光


子どもの頃、神社の近くで書道を習っていたので
ときどき神社の裏なんかに回って遊んだりしていました。

当時はただただ遊ぶのが楽しくて仕方がなかっただけでしたが、
大人になって訪れたら、こんなにも心地よくて
気持ちが休まる場所だったんだなって思えるんですよ。

それに、懐かしいだけじゃなくて、新しい発見もあったりする。

神社の一角に社務所ができていて、
そこで御朱印をもらえるようになっていたり
触ったらご利益のある桃の石ができていたり

ほかにも、季節ごとに催し事なんかもあっているようで

以前からやっていることもあるだろうけど、
なんか活気づいてきているなと嬉しくなりました

夏の茅の輪くぐり
同日に電飾山笠もいた(ブレてるけど笑)

住んでいたのに知らなかったことや
変化のあったことや新しく始まったことなんかがあって

町を散歩するのって

ーーなんだかとっても楽しい!

みなさんもふるさとの街に帰った時には
お散歩でいろんな発見をしてみませんか?

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