地方での暮らしについて
地方での新しい生活: 私の移住体験
東京から地方への移住のきっかけ
私はこれまで12年間、高校の教員として勤務してきました。11年間は東京の私立高校、そして1年間は地方の県立高校で教えていました。2020年、コロナ禍が始まったことで、東京での生活に疑問を抱くようになりました。確かに東京は生活が便利で、仕事もたくさんある一方で、窮屈感を感じていました。毎朝の満員電車や混雑したお店、カフェでの休日の過ごし方に、疑問を持ちました。テレビやSNSのメディアで田舎での生活の良さが紹介されているのを見て、それがとても魅力的に感じたこともきっかけの1つです。
1.地方への移住 - メリットとデメリット
メリット
家賃は安い
一方で、地方での生活には魅力もあります。私が住んでいる場所は2LDKのアパートで、駐車場がついており、月額家賃は6万円弱です。敷金や礼金も取られなかったことに驚きました。同じ条件の物件を都内23区で探すと、10万円以上は普通に超えます。さらに駐車場を契約するとなると2万円くらいかかります。
観光地は近くなる
地方に住むと、観光地が身近にあり、気軽に旅行が楽しめます。また、車の渋滞が少ないため、旅行先に行くまでのストレスが少ないのも魅力です。
デメリット
車が必須
地方への移住に伴う最初の課題は、車社会ということでした。都内では公共交通機関が充実しているため車を持たなくても不便はありませんでした。
しかし、田舎では電車の本数が少なく、バスの本数も限られています。
教員としての仕事柄、残業が多いため、夜遅くまで働くことがあり、次に来る電車まで30分以上またなくては行けないなど、かなり不便でした。
特に昼間に関しては更に電車の本数が少ないため、出張等はほぼ車がないと移動することが困難な状況でした。
保護者会や文化祭などの学校行事でも車で来校する保護者が多く、校庭が駐車場となる光景には驚きました。都会とのギャップも実感しました。
物価は安いとは言えない
一般的に、田舎は物価が安いと言われていますが、全国展開するチェーン店が増えたため、物価は都内とあまり変わりません。ただし、地元の直売所で野菜や果物を買えば、新鮮かつお手頃価格です。
コミュニケーション
都内では挨拶が少ないと感じたことがありましたが、地方への移住後は挨拶の機会が増え、都会のようなギスギスした雰囲気は無い気がします。
2.地方への移住のポイントと注意点
仕事を探すことは難しい
地方での仕事探しは課題の一つです。求人情報を見ると、都市部ほど仕事が豊富ではありません。地方都市での仕事探しを考える際には、勤務先を確保することが重要です。移住を検討する際は、この点を念頭に置いて計画を立てた方が良いですね。
一方で地方創生事業等で地域によってはお仕事探しの支援や起業支援を行っているところもあります。
移住支援金制度
都内に住んでいる方や勤務している方は、移住支援金制度を活用することがおすすめ。この制度について簡単に説明します。移住支援金は、地方自治体が移住を促進するために提供する補助金で、住居や生活環境整備に利用できます。具体的な支給条件や額は地域によって異なりますが、新しい生活を始める際に貴重なサポートとなります。
3.注意すべきこと
家族の同意を得る
新しい場所に移住することは家族にとっても大きな変化です。デメリットも含めて十分な検討をし、家族の同意を得ることが大切です。
コミュニティを築く
知り合いがいない場所に移住する場合、コミュニティを築くことが重要です。自治会への参加や地域の体験事業への参加など、地域社会とのつながりは大切です。
地方での新しい生活を考える皆さんにとって、参考になる情報となれば幸いです。
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