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人生もう一回やり直しても読書はする #42

本が大嫌いだった

小中高校と本は一切読んでいない。小説も漫画も、もちろんどのジャンルも全て。
そんな自分が、今では毎週1冊は必ず読む。人生分からないもの。

本のおもしろさに気付いたのは大学3年生のとき。ちょうどコロナが流行った時だ。
家ですることもないし、かといってずっと携帯を触っている毎日に嫌気がさしていた。
「何か毎日を少しでも良くしたい」
自分のだらしなさを変えたいと思ったのが始まりだった記憶がある。

何気なく本屋に向かう。当時は車もっていなかったから、自転車だった。毎日を変えたいって思って家を出たのに、もう足が重い。自分が本屋に向かっているなんて、信じられなかった。

なんとなく本棚を眺めても、本を買ったことがなかったから何を手に取ればいいか分からなかった。「本一冊って1500円以上もすんのかよ、ラーメン食えんじゃん」
これが当時の気持ちだったのも鮮明に覚えている。

かれこれ1時間くらい眺めて、目に入ったのが、以前も紹介したことのある堀江貴文さんの本、「ゼロ、何もない自分に小さな1を足していく」だった。まさに、今の自分にぴったりのタイトルだと感じたからだ。それだけの理由だった。でも、本を読んだことがなかった自分が一歩踏み出して本を買ったとき、どこか自分に対する嬉しさが込み上げた。

その夜。家に帰って、早速読み始めた。とにかく大変だった。字を読むのが苦痛だった。でも、本が大当たりだったかもしれない。とにかく面白かったし、勇気をもらえた。何より、どれだけ自分が狭い世界で、狭い価値観で、狭い考えで生きてきていたのかを痛感したし、悔しい気持ちになった情けなくなった。

その夜は全く寝れなかった。それだけ衝撃が強かった。本を読んできていなかったことが。

それ以来、私は本を読み続けている。今では本が、読書が大好きだ。趣味はなに?って聞かれたら、迷わず「読書です」って答える。その後の相手の返答は、「読書?意外だわ〜」までがお決まりだ。本を読めなさそうな顔をしているのは、昔から変わってないのかもしれない。

人生をもう一回やり直したとき、必ずまたやることは?こう聞かれたら、真っ先に答えるものは何ですか?

僕は、「読書です」
即答で答える自信がある。

今日も本を読む。明日も、明後日も、歳をとっても。

理由はシンプル。

本が好きだから。

そして、自分は世界を何も知らないからだ。

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