富田洪禅

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  • 【ガチ書評&雑記】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助」

    ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」の書評/解説です。 章、節単位で要約を試みています。

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【雑記】「岡 美穂子. つなぐ世界史 2中世」ロックリー・トーマス記述部分に関する文書 2024/8/1

無断転載は禁止です。 下ネタあります。 日記的な駄文なので、あまり期待しないでね。 【おまけ】をお読みくださったみなさま、ありがとうございました。 「信長と弥助」を希釈して要約しているのにここまで突っ込めるのはすごいと思う。  平易にするためか誤魔化すためかわからないが、一次資料の引用もしていない。  そして弥助が本能寺の変が発生した当初、信長と一緒にいたと書いていない。  どうにも「信長と弥助」と比べるとなんだか気持ち悪い感じがしてしまう。  さておき、こういうの書く

    • 【おまけ】「岡 美穂子 つなぐ世界史 2中世」ロックリー・トーマス記述部分の解説

       該当する箇所は、第一章「16世紀の世界」、見出しは「信長の黒人「サムライ」弥助」、著者はロックリー・トーマスである。  内容は「信長と弥助」の内容をロックリー氏のクセを20倍ぐらいに希釈して、要約したような内容であった。    構成は以下のとおりである。   ①弥助とは?   ②信長との対面から従者へ   ③その後の弥助    ④現代の弥助  書き出しでは、信長は世界的にあまり有名ではなかったが、弥助が世界的に人気になって、一緒に有名になっていった旨が書かれている。

      • 【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第七章に関する文書 2024/7/30

        無断転載は禁止です。 下ネタあります。 日記的な駄文なので、あまり期待しないでね。 第七章をお読みくださったみなさま、ありがとうございました。  この章を一言でまとめると、 「んほぉぉぉぉ♡ やしゅけしゅごいぃぃぃぃ♡」 である。  トバしてやがんな富田、と思った人。正解です。書き上げた開放感すごい。富田、ちょっといいビール開けちゃう。  まさか、自分で否定していた、「有馬晴信のもとで大砲を扱って見せた黒人」を弥助にするとか予想しなかったなあ。  このフェイント上手!

        • 【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第七章

          本投稿はロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」を解説する。 今回は第七章「弥助の生涯を推測する」を取り上げる。 書評/解説としては最終回である。  ここではほとんど物語のような形式で弥助の人生を語っている。  ただし、一章で語られた本能寺の変のくだりは省略してある。  前述したが、著者は一章と七章こそがこの本でやりたかったことであると思う。  二章から六章はリアリティを出すための背景情報である。  なお、本章のなかで弥助の名前が何度か変わるが

        【雑記】「岡 美穂子. つなぐ世界史 2中世」ロックリー・トーマス記述部分に関する文書 2024/8/1

        • 【おまけ】「岡 美穂子 つなぐ世界史 2中世」ロックリー・トーマス記述部分の解説

        • 【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第七章に関する文書 2024/7/30

        • 【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第七章

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        • 【ガチ書評&雑記】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助」
          16本

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          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第六章に関する文書 2024/7/29

          無断転載は禁止です。 下ネタあります。 日記的な駄文なので、あまり期待しないでね。  第六章をお読みくださったみなさま、ありがとうございました。  ここはかなり短かった。  弥助の歴史的なスポットライトは、信長と出会うちょっと前から本能寺の変までなのは間違いないので、以後の話は短くても仕方ないと思う。  それにしても、著者の弥助に対する盲目的なほど好意的な解釈はどこから来ているのか。  ポリコレ的な思想が絡んでいれば、もっと歪な形になる気がする。  どちらかというと、幼児

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第六章に関する文書 2024/7/29

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第六章

          本投稿はロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」を解説する。 書評だろうが解説だろうが誰も気にしないことはわかっている。 今回は第六章「信長の死後の弥助」を取り上げる。  書き出しでは、イエズス会側の書簡では弥助は生きて南蛮寺(=教会)に戻っていることからまだ死んではいないため、弥助に似た人物の目撃談を検証し、その後の人生を推測したいとしている。  この書評/解説の序盤で述べたが、著者は弥助の人生をすべて作り上げたいのだ。  この章で信長前、信長

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第六章

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第五章に関する文書 2024/7/28

          無断転載は禁止です。 下ネタあります。 日記的な駄文なので、あまり期待しないでね。 第五章をお読みくださったみなさま、ありがとうございました。 今回は雑かもしれません。ごめんなさい。  言い訳にはなりませんが、内容がかなりうだうだしていることと、最後のぶん投げのせいでかなりモチベ維持が難しい章だったのです。  すべて書ききったあとに修正するかもしれません。  この章では、「んほぉ♡」がほとんどないのがポイントである。ほとんど賢者している。  弥助の出身についてはこの本の

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第五章に関する文書 2024/7/28

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第五章

          本投稿はロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」を解説する。 タイトルでは書評と言いつつ解説する。 今回は第五章「弥助はどこから来たのか」を取り上げる。  書き出しで「弥助がモザンビーク出身であるとする根拠はほとんどない」と語られるが、そもそもこの本に根拠なんてほとんどないのだから、いまさらだろう。  章のタイトル通り、弥助の出身地について推測したいらしい。  この本のなかで、一番歴史探偵している箇所だ。   ※「歴史探偵」という文言に心当たりが

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第五章

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第四章に関する文書 2024/7/27

          無断転載は禁止です。 下ネタあります。 日記的な駄文なので、あまり期待しないでね。 第四章をお読みくださったみなさま、ありがとうございました。 見やすい工夫ができておらず申し訳ありません。 noteの使い方に習熟していないのもあり、いったん息が続く限り書き続けようと思います。  残るは、五、六、七章である。やっと半分を越えた。  七章は長いがほぼ物語だ。これはあらすじレベルにまとめればよいだけなので、他と比べれば簡単である。  ちょっと面倒なのが、弥助を受肉させるために

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第四章に関する文書 2024/7/27

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第四章

          本投稿はロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」を解説する。 最初から【ガチ解説】にしておけばよかったと後悔している。 今回は第四章「弥助が生きた時代」を取り上げる。  書き出しでは、日本にいた弥助以外の外国人の侍を紹介している。  ただし、黒人の侍は弥助一人であったとしている。  著者の意図として、弥助がどれだけ稀有な存在であったか際立たせたいのであろう。  本章の構成は以下のとおりである。  ①弥助の時代の日本  ②戦の手法の変化  ③侍とは

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第四章

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第三章に関する文書 2024/7/26

          無断転載は禁止です。 下ネタあります。 日記的な駄文なので、あまり期待しないでね。 第三章をお読みくださったみなさま、ありがとうございます。 思ったよりもビュー数をいただいており、驚いています。 「スキ」をくれた方々、重ねてありがとうございます。  本題に入る。  三章はやらかしはあるが、内容は薄い。著者以外が作成したコンテンツと弥助信奉者を寄せ集めて都合の良いコメントを拾っているのだから、薄くもなる。  が、うっとりしていることは伝わってくる。うっとりトム、トーマス・

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第三章に関する文書 2024/7/26

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第三章

          本投稿はロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」を解説する。 書評じゃなくていいや。 今回は第三章「現代に伝わる弥助伝説」を取り上げる。  書き出しですでにツッコミどころが多くて困る。  冒頭から、世界中の人々が弥助に魅了されていることと、ネットで検索するとSNS、Wikiなどたくさんヒットする、とある。  ふーん、Wikiね。情報を書いたのは鳥取トムさんでしたっけ。著者と名前似てますね。  更に、事実、通説、空想、画像などいろいろ出てくる旨と、

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第三章

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第二章に関する文書 2024/7/25

          無断転載は禁止です。 下ネタあります。 日記的な駄文なので、あまり期待しないでね。  第二章を呼んでいただいたみなさま、ありがとうございます。  これだけ叫びだしたくなったのは久しぶりである。  ツッコミたい箇所が多すぎてフラストレーションが溜まるのだ。  しかも全部にツッコむと本編の分量を超えてしまう。  キェェェェ!!!  通常こういった読み物を書く場合、図に起こしてみたり、仮説を比較検討したり、昔の文章をどのように解釈できるか洗い出してみたり……といった作業をす

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第二章に関する文書 2024/7/25

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第二章

          本投稿はロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」書評である。 いや、これは書評ではなく解説かもしれない。 今回は第二章「弥助の経歴を紐解く」を取り上げる。 本章の構成は以下のとおりである。  ①弥助の登場  ②信長の家来としての記録  ③信長以外からも信頼を得た弥助  ④後世の文献に見られる弥助  ⑤弥助をめぐる伝説と推測 今回は章内の見出しに準拠した。 ①弥助の登場  ここでは、弥助が人々をどれだけ魅了したかについて書かれている。  冷静に

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第二章

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第一章に関する文書 2024/7/24

          無断転載は禁止です。 下ネタあります。 日記的な駄文なので、あまり期待しないでね。  さて、「【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第一章」を読んでいただいた方、ありがとうございました。  【ガチ書評】では視点に偏りがないように気を付けて書いているが、【雑記】では好きに書く。  話題の奴隷云々に関しては【ガチ書評】で修正も含めてきっちり突っ込んだつもりだ。  私が知らないだけで、ロックリー氏が本書以外のところで「日本がアフリカ人奴隷

          【雑記】「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」に第一章に関する文書 2024/7/24

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第一章

          本投稿はロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」書評である。 今回は第一章「日本上陸と信長との謁見」を取り上げる。 本章の構成は以下のとおりである。  ①本能寺の変のさっくりした描写と、導入  ②弥助の日本上陸から本能寺の変まで  ③考察 さて、本題に移る。 ①本能寺の変のさっくりした描写と、導入  冒頭は本能寺の変があった、一五八二年六月二十一日の早朝から始まる。  読者の気を引くためのつかみの部分で、ここの最初の部分だけ小説のように描写さ

          【ガチ書評】ロックリー・トーマス著 「信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍」 第一章