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今朝は姫始(ひめはじめ)

 俳句歴2ヶ月。歳時記を見ていて驚いた。「姫始」という語句。一般的にはそう、男女が新年初めて交わること。だが俳句の世界では別に本意があるらしい。それは「姫飯(白飯)を新年初めて食べる日のこと」だそう。正直言って使いづらい。

 かなりのパワーワード。全部「姫始」にもってかれる。例えば「新年」の有名な句――

誰やらが形に似たりけさの春 芭蕉

の季語を失礼ながら「姫始」に置き換えてみる。
「誰やらが形に似たり姫始」

……想像しちゃうもの。比べるなよっ! って。
他にも――

正月の子供に成って見たきかな 一茶

は、「姫始子供に成って見たきかな」
……覗いちゃらめえ!

去年今年貫く棒の如きもの 高浜虚子


「姫始貫く……」 
やめておこう。それこそ私の本意じゃない。

 今朝言いたいのは、二日ぶりにご飯でその炊ける匂いに幸せを感じたってこと。けだるい感じでは決してない……のだが


姫始

姫始まうすぐご飯の炊けるかな

【季語(新年):姫始】

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